ウルトラランナー紹介

岡本 隆史(TAKASHI OKAMOTO)

ランナー

プロフィール

医師 日本体育協会公認スポーツドクター 奈良県出身 学生時代は中距離ランナーとして活躍した。当時から長距離は苦手であったので100キロなんてとんでもないと思っていたがひょんなきっかけからサロマ湖ウルトラマラソンを走ることになり、2015年大会では目標にしていたサブ8を達成した。現在、産業医として活躍。また、東京マラソンは2年連続救護所ドクターとして参加するなどランナーのサポートでも活躍している。

スポンサーリンク

主な戦績(ウルトラマラソン)

ランナー

大会名
開催日
距離等タイム結果
2015年6月30日現在
サロマ湖100キロウルトラマラソン
2015.6.28
100km 7:53:19 32位(100K登録男子)
サロマ湖100キロウルトラマラソン
2014.6.28
100km 8:54:39 29位(総合順位)

自己ベスト

ランナー

種目記録大会名開催年
2015年6月30日現在
800m 2分03秒
1500m 4分15秒
5000m 16分24秒
ハーフマラソン 1時間17分20秒 宇都宮マラソン 2012年
マラソン 2時間39分33秒 福岡国際マラソン 2012年
100キロ 7時間53分19秒 サロマ湖100キロ 2015年

スポンサーリンク

なぜ走り始めたのか?

私は中・高・大学と陸上部に所属していました。中学時代は県大会800mで3位入賞するくらいのランナーでしたが、高校時代はケガに泣かされ思うように走れず、産業医科大学に進学後は陸上部、トライアスロン部、ワンダーフォーゲル部に所属するなど興味が分散して目立った記録は残せませんでした。好奇心とチャレンジ精神は旺盛なのです。ただ子供の頃から長距離は苦手でした。

その私も2000年産業医科大学医学部卒業後は仕事が忙しく全く運動せず。3年間で20kg太りました。当時の写真を見ると別人です。2003年から2年間、アメリカのテキサス州オースチンで仕事をすることになり自分の時間ができたのでストレス発散も兼ねて運動をしたところ1年間で20kg減量に成功しました。その減量をきっかけに『フルどれくらいで走れるだろう?』と考えるようになりました。

そして地元オースチンで開催されてたフルマラソン出場し2004年 2時間50分、2005年 2時間48分でゴールできました。大学時代には6回チャレンジして一回もサブスリーができなかったので自分自身驚くとともに、そこからマラソンにはまりました。あんなに長距離苦手だったのに不思議です。チャレンジして良かったです。

ウルトラを始めたきっかけ

ランナー

2014年1月某日、別府大分毎日マラソンの決起会と称してラン仲間(清本くん、島本さん、弟)と飲み。たまたまその日がサロマエントリー日。清本くん、島本さんが20時ちょうどにエントリー開始。酔っぱらった勢いで自分も芋ロック片手にポチリ(笑) 大学後輩で100km日本代表の経験もあるトップ市民ランナー・清本くんの存在が大きく、いつか自分も・・・とは思ってました。

ウルトラの魅力

ゴールしたときの達成感、征服感、充実感。強烈に「生きている」ことを実感できます。ちなみに、撃沈した1回目も、自力で戻って来れた嬉しさでいっぱいでした。

私からの質問

ランナー

今回上位のランナーには医者が多いですが、そのあたりについて感じることがあれば教えて下さい。私は自分の体の状態を把握する力にアドベンテージがあるのかと思っています。


確かに自分のコンディショニングに医学的な知識が役立っているところもあります。しかし、あくまで経験ありきで、いろいろな経験をしないといきなり医学的な知識を融合させることはできないと思います。自らの体で人体実験しながら、試行錯誤してより自分に合った練習法や調整法を作り上げていく過程の一助にはなると思います。
医者は過酷な環境で働いている、あるいは働いてきた方々が多いので、メンタル、フィジカル両面で耐性が高い方が多い。このあたりが実は大きな要因ではないかなと。全然医学的ではないですが(笑)

今後の目標など

フルマラソン2時間35分

100km7時間30分

今の段階で達成可能と思われるところで。まだまだ目標を更新していきたいです。

日本体育協会公認スポーツドクターの資格もっており、自分がお世話になっているマラソンにサポートする側としても関わっていきたい。東京マラソンは2年連続救護所ドクターで参加。当選すれば選手として出場したいですが…

ランナー

マラソンやトライアスロンを通じて、恐らく仕事だけしてたら繋がることはなかったであろう様々な人との繋がりができて、貴重な経験ができてます。多様な年齢、人生経験、仕事、考え方の方々が、共通の趣味を通じて繋がり、色々な話を聞く機会をいただき、時に一緒に経験させていただくことで自分の視野も広がります。これからもこの繋がりを大切にしながら、ランニングライフを楽しみたいと思います。

最後に、呆れながらも暖かい目で趣味を尊重してくれる嫁(ランナーではない産業医)、応援してくれる娘(2歳10ヶ月)に感謝!!

ランナー

スポンサーリンク

2015サロマ湖100kmウルトラマラソンの報告

ランナー

2回目のサロマ湖100kmウルトラマラソンを7時間53分19秒で無事に完走しました。昨年ほど練習積めてませんでしたが、絶好の気候コンディションで1時間以上ベスト更新できました。

昨年大撃沈の反省を活かし、序盤はとばしたくなるのをひたすら我慢しました。50kmくらいで左足底の靴擦れが痛みだし、60kmくらいで水疱潰れて激痛にかわりヤバイと思いましたが、何とか耐えて昨年歩きがはいった60km以降も止まることなく走れました!

昨年復活したワッカで今回はペースダウンしましたが・・・。

一緒に出場したブラザーも無事に完走!50kmくらいまですぐ背後に迫っていたみたいです。来年は並走してのバトルとなるでしょう!

何はともあれ、北の大地での楽しいオトナの大運動会でした!出場された皆様、お疲れ様でした。そして ありがとうございました!!

本サイトで紹介した理由

昨年は非常に厳しい気象コンディションでしたから、デビュー戦で8時間54分39秒というタイムは素晴らしいと思いますが、本人はすごく悔しかったようです。そして昨年失速した反省からレース計画をしっかり立てて自己ベストを1時間以上更新したのです。

今回岡本選手を紹介しようと思ったのは単に速いからではありません。その説明をする前にまずは今年のラップと昨年のラップを並べてみたので追ってみてください。

区間2015年2014年
10K 0:46:11 0:43:48
20K 0:45:30 0:43:21
30K 0:45:53 0:43:43
40K 0:47:07 0:45:42
42.195K 3:14:32 3:06:23
50K 0:45:32 0:46:09
60K 0:46:24 0:56:46
70K 0:48:32 1:08:50
80K 0:48:14 1:09:26
90K 0:49:01 1:01:03
Finish 0:50:55 0:55:51
タイム 7:53:19 8:54:39

岡本選手は福岡国際マラソンを走るほどのスピードランナーですから2014年大会の序盤の10キロ43分台というペースはさほどキツイペースではなかったと思います。そして42.195kmを3時間そこそこで通過すると徐々に脚は動かなくなり、60キロ以降は完全に失速してしまいました。

それでも必死に頑張ったことでワッカに入ってから復活しサブ9を達成したのだから素晴らしいです。

今年は序盤から感覚的には気持ちいいジョグのようなペースで走ったのでしょう。そして昨年失速した60キロ以降もごく僅かなペースダウンに留めてサブ8を達成したのです。

私がゴールした際、先にゴールしていた彼とがっちり握手しましたが、彼の左手にはマジックでラップタイムが書き込まれていました。

今年は思うような練習ができていないと聞いていましたが、岡本選手はレースで万全を尽くそうと、 本サイトのサロマ湖100kmウルトラマラソン攻略法を参考にしつつ、現時点の走力を客観的に捉えて決めた目標タイムを区間タイムに落とし込み左手に書き込んだのです。

その汗で消えそうになったラップタイムが書かれた手は今でも私の脳裏に焼き付いています。終盤キツくなってきたときに、左手を見てペースを落とさないように頑張っている彼の必死の形相が目に浮かんでくるのです。見てもいないのに不思議なものです。

100キロも走る大人の遊びを、本気で遊びきった証だと思いました。

ランナー

これからも本サイトでは本気で遊んでいる大人のランナーを紹介していきます。