スカイランニングレース一覧

スカイランニングはトレイルランニングの一つのカテゴリーであり、標高2000ｍ以上を走るトレイルランニングのことです。私も昨年噴火した御嶽で開催された「ＯＳＪおんたけスカイレース」を走りましたが標高2000mを超えたあたりから心拍数が異常に上がり始め走ることはできなくなりました。ウルトラマラソンやウルトラトレイルと比較すれば距離は短いですが、とんでもなくキツイレースとなりました。しかし霧がでていたために素晴らしい景色の中を走ることは出来ませんでしたが、時折霧が晴れた時に見せてくれた絶景には感動したものです。

そのような過酷なレースですがトップランナーは驚くようなスピードで山頂まで駆け上がり駆け下ります。私の友人にも通常は数日かける行程の北アルプス連峰や南アルプス連峰の下までバイクで行き上って下って、日帰りで東京まで帰ってくるというとんでもないランナーがいます。

もちろん軽装備で登るわけですが、彼にそんな軽装備で山に登って危なくないのかと聞いたところ、余計な装備があるから危ないし油断が生じる。そして山に登る前も登ってからも雲の動きや風の流れ、気温変化などを常に把握し、少しでも危ないと思ったら回避すると話したのを覚えています。また軽装であるからこそ素早く移動できるので急な天候の変化にも即対応しリスク回避ができているのかもしれません。鍛錬と経験を積んだランナーだけにできることですから経験の浅いランナーは決して真似をしてはいけないことだと思います。

さてトップスカイランナーがどのくらい速く移動するのか、なかなかイメージしにくいと思うので分かりやすい例でお伝えします。

ランナーでなくても知っている富士登山競走もスカイランニングです。このレースは富士吉田市役所をスタートし山頂までの約21km、標高差約3,000mを競うレースですが、大会記録はなんと2時間27分41秒です。一般登山客なら五合目までバスで上り、そこから山頂までだいたい7時間かけて登りますが、その大会記録は五合目から山頂までなんと1時間11分10秒で駆け上ったのです。想像を絶する速さです。また21kmと言えばハーフマラソンの距離ですが初心者なら河川敷のフラットなコースでも2時間27分かかるランナーは結構いることからも凄いことだと分かるでしょう。

富士登山競走は上るだけのワンウエイコースですが、多くのスカイランニングレースは上って下るコースレイアウトになっています。非常に厳しいレースですが是非チャレンジしてみてください。