その5 筋肉・皮膚の痛み

スパルタスロン

まだ続きます。その4までに書いたのは身体の内側のトラブルですが、その5では身体の外側に近い部分のトラブルについて書きます。

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現象

スパルタスロン

胃腸の調子が悪いだけなら、もう少し頑張れたけど、次に襲ってきたのは痛みでした。まず50キロくらいでバックパックに入れたボトルなどが腹筋周辺に当たったことからジワジワと痛みが出てきました。その時に腹筋を触るとかなり硬直していました。我慢できないほどの痛みではないけど、気になるのでエイドで腹筋周りの汗や水分を拭いてからバックパックに入っているテーピングを貼ろうと思いました。腹筋の痛みが出たのは205キロ走った2012年神宮外苑24時間チャレンジの100km地点で出て以来です。その時は縦に2本テーピングを貼ったところ緩和しました。今回はテーピングを貼る前に様々な痛みが出てきたのでそれどころではなくなったのか、気にならなくなりました。

スパルタスロン

また、コリントス手前の70キロ過ぎから、足底に肉刺が出来たらしく接地の度に痛みが走りました。靴擦れしにくいソックスを履いていましたが、散々水をかぶったり汗をかいたのでダメだったのでしょう。140キロ付近のチックポイントにメリノウールソックスを置いてあるので、そこまで頑張れば履き替えたり、足底にテーピングしようと思っていました。

コリントスから制限時間終了となった50kmくらいの距離に関しては、内臓系の痛みとともに、接地時の痛みのために走るのが辛くなり、歩く時間帯が徐々に長くなっていきました。

原因(仮説)

アテネ

腹筋周辺の痛みに関しては、上記で書いた通りバックパックに入れたボトルが接地の度に擦れるのですから痛みが出て当然です。軽量薄型のバックパックだけに肌に密着しているので硬いボトルを入れるのであれば、擦れをチェックしテーピングを事前に貼っておくべきでした。

足底の肉刺に関しては、今年に入ってからチャレンジ富士五湖、野辺山ウルトラ、サロマ湖ウルトラと3本の100キロレースを走りましたが、ほとんど出来ませんでした。3レースとも水を被る際は極力、足にかからないように気にしていましたが、今回は走りながら水を身体にかけたので脚を伝わって靴は濡れてしまう状態だったので擦れやすい状態にはあったと思います。

アテネ

原因はやはりシューズです。HOKAクリフトン2は良いシューズですし、HOKAを履いてるランナーはたくさんいました。今回スパルタスロンを走るにあたって、路面が硬いという事前情報から、いつも履いているアディゼロ匠renブーストでは厳しいと、夏頃からHOKAで行こうと考えていました。しかし、1ヶ月前からの体調不良のために練習を抑えたためにクリフトン2に慣れる間も無くレースとなってしまったのです。肉刺を防ぐにはシューズだけではなく、ソックスなどを含めた全体のバランスが大事ですが、それを試すことなくスパルタスロンに挑んだのも敗因です。

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対策

アテネ

その1でも書きましたが、バックパックは暑さの点からもスタートから最低でもコリントスまでは避けた方が良いでしょう。また、シューズに関しては、仮に履きなれたアディゼロ匠renブーストだったら肉刺ができなかったかと言えば多分出来たでしょう。しかし今回の距離ではできなかったと思います。ただ、スパルタスロンの路面は硬いと言われていましたが、クリフトン2のおかげで硬いと感じることはなかったのですからメリデメ両面があります。ただレース前に考えていた、スタートから80キロのコリントスもしくは120キロあたりまでを、履きなれたアディゼロ匠renブーストで走り、そこでクリフトン2に履き替える選択肢もあったと思う。

アテネ

バックパックやシューズ両方に言えることは、やはり確認不足です。実際の装備で最低でも100kmくらいのロング走はすべきでした。30km程度のチェックでは分からないことがたくさんあります。

またこれはスパルタスロンに限らず言えることですが、距離が長いからと、十分に試していないことを選択した時点で、今回の結果は決まっていたのかもしれません。

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