ウルトラセミナー野辺山対策 参加者の結果と感想

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野辺山ウルトラマラソンの完走率

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野辺山ウルトラマラソン大会ページに掲載された完走率を2年分並べて比較してみました。

事前の天気予報通り暑いレースになったことから、完走率は71キロ、100キロとも50%台となりました。特に71キロの部は前年完走率を15.5%下回りました。(100キロは前年完走率を9%下回りました。)制限時間10時間15分の71キロの部は制限時間14時間の100キロと比較すると完走しやすいレースでありますが、50キロからの日陰のないコースで容赦ない日差しを浴び続け、またエイドの間隔がコースの中でな比較的長いことから多くのランナーが苦しんだようです。

私は11時39分に71キロのゴールをしてから、71キロ地点の制限時間過ぎまで応援していましたが、立っているだけでも辛くなるような暑さでした。

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セミナー参加者の結果

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セミナーの参加者名簿をもとに調べてみましたところ、100キロには20人が走り16人が完走しました。またDNFの4人は71キロ関門を通過もしくは、71キロ関門でアウトになりましたが、非常に厳しい気象条件の中そこまで頑張ったのです。

特筆すべきは出走者20人のうちで野辺山ウルトラマラソンの完走記録を持っているランナーは4人であり、残り16人はウルトラマラソン自体が初めてのランナーが4人、野辺山ウルトラマラソンが初めてのウルトラマラソン経験者が11人、そして過去野辺山ウルトラマラソンでDNFが1名です。

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71キロには4人走り3人が完走しましたが、1名は10日ほど前より体調不良明けのため距離を決めてスタートしましたので、実質全員完走です。また42キロは2人走って2人完走です。

参加者名簿にエントリー大会名を書いていただいている方のみカウントしているので多少漏れがあるかもしれませんが、誤差の範囲です。

初めてのウルトラマラソンで野辺山ウルトラを選んだチャレンジャーが4人いましたが、この条件で完走できたのだから素晴らしいです。

参加者の感想

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・おかげでラップ表よりも10分早くゴールできました。実は故障を抱えて走っていただけに、やや悔しさはあります。いずれにしても、教えて頂いたペース表がなければ完走できなかったと思います。本当にありがとうございました!

・今回の経験で、もっと強くなりたいなと思いました!もっと速くなりたいです!

・71キロのエイドステーションで、お会いできて、力をいただきました。

・ウルトラはフルマラソンと違って入念な事前準備が結果を大きく左右すると思いました。セミナーではタイムテーブルが明確な計算式で算出されたので説得力があり自信に繋がりました。またエイドでの過ごし方が参考になりました。聞いてなかったら休憩長くとりすぎてたと思います。他のロングレース出るときにも使えるヒントが沢山あり、今回のレースのためだけではないところがよかったです。

・サブ11を掲げて挑みましたが、力不足を思い知りました。やっぱり行き着くところは走力の底上げなんでしょう。新澤さんのチームの方と道中すれ違い、励みになりました。新澤さんがゴールで待っているということが、チームの皆さんの気持ちを最後まで奮い立たせたことと思います。今回わたしは単独参加だったこともあり、最後10km気持ちを立て直すのがとても難しかった。仲間の存在は大きいですね。来年のことはもう少し落ち着いてから考えますが、サブ10.5は遠いけど11はしてみたいです。

・おかげさまで無事完走できました。本当に野辺山は信越の脚づくりに、いいコースだと思いました。そして私には、走れるロングトレイルレースは、まだまだと実感しました。私は、ずーっと走り続けることがニガテなんです。ウルトラやトレイルも完走はできるようになりましたが、タイムを縮めるには、もっと走れるようにならないと!が、次の課題です。

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・坂道練習なども取り入れて秋の大会や100キロに向けて練習していきます。

・とにかく40km5時間、50km6時間、70km9時間を目指しました。セミナーでレースマネジメントの重要性を学びましたが、本当にそうですね。次はフル3.5に向けて頑張ります。本当にありがとうございました!

・走れるところはしっかり走り、峠も歩数を決めてという意識は持っていたのですが、途中から完走目標に修正しました。ちょっと暑さにも体が対応しきれなかったようなので、完走で十分のレースでした。こんなことでは信越はクリックできたとしても黄色信号だな…なんて思いながら、平地なのに走れない足を動かしながら考えていました。また次に繋げていきます。

・60Kでサブ10、ダメだなと思ったとき心折れてやめることも頭によぎりましたが残り40K、制限時間まで7時間あったので歩きでもいいや、と完走だけはやらなきゃと切り替えました。今回、10Kごとの通過タイムを昨年の新澤さんの走りを参考にしましたがあらためて野辺山でサブ10、緻密な計算と80〜90Kの下りでもう一度ペースアップして貯金を作った走りは見事でしたね。確かに新澤さんが言う通り42Kからの走り抑えてたら、ですね。後ろから新澤さんのフォームを見てましたがウルトラ向きの素晴らしいフォームでした。またよろしくお願いします。

・ゴールではありがとうございました。足はまだ残ってましたが、暑さにやられました。3分前のゴールです。

・私の実力不足で今回は71Kmで終了にしました。今日改めて文章で振り返ってみて、反省することしきりなので次に向かって精進あるのみですね。

・昨年は体調不良により96kmでリタイアしたので今年はそのリベンジでした。股関節の調子がいまいちで足のバランスが悪く、変な疲労が溜まってしまい、71kmエイドでマッサージを受けて再スタートしたところ、その後は暑さにやられたのか…めまい、吐き気、過呼吸発作と今回もかなり苦しい体調となり、87kmを過ぎてとうとうダウン。道端で仮眠を取り、何とか復活して制限時間ギリギリでゴールでした。覚悟していた馬越峠は、思っていた以上によく走れて、練習の大切さを痛感しました。

・今年の野辺山、序盤は気持ちよく走れたものの40km頃から暑いゾーンに入り熱中症の症状になってきたので、それ以降はかぶり水や水分補給を慎重にやりつつペースも予定より落とし体調悪化を避けることにしました。特に標高が低くて暑いのにエイド間隔が長い63km-68kmや81km-87km-93kmは、手持ちフラスクがあっても水不足になりそうだったのでそこは自販機があれば使う作戦です。思惑通り良いタイミングで自販機の冷たい水を買い、半分フラスクに入れて半分かぶり水して乗り切りました。暑い区間をガマンできる範囲の頭痛と吐き気でおさえられたのは良かったです。

・初めての野辺山、こんなにきついとは。とにかくつらかったです。50km過ぎで熱中症か暑さにバテたか胃をやられ食べ物やジェルを口にする事ができず。吐いたり胃薬飲んだり。歩いたり走ったりでやっとやっと命からがら完走。やれやれ。本当に嬉しいです。沢山の友達もこのレースを頑張っていて、いい刺激をもらい、出会いと応援に感謝です。初めての野辺山はすごく辛かったけど、晴れた八ヶ岳がすごく綺麗で感動でした。

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本サイトより

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今回セミナー参加者の完走率が高いのには理由があります。もちろんウルトラセミナーで、野辺山ウルトラを走るために必要なことは、出し惜しみすることなく時間の有る限りお伝えしました。セミナー当日以降も質問があればお受けいたしました。ただそれが完走率が高かった理由の全てではありません。チャレンジ富士五湖の時も一緒ですが、そもそもウルトラセミナーに参加する時点で、絶対に完走したい。目標達成したいという強い気持ちがあるのです。その気持ちがあれば一生懸命練習もするでしょうし、レースに備えることもできます。結果、きつい場面でも諦めることなく先に歩みを進めるのことができるのです。

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私はウルトラマラソンを完走するためには、根性などメンタル的な部分より、いかに準備をすることができるかに尽きると思っています。しかし、根性などが必要ないと言っているわけではありません。可能な限りの準備をしても終盤になれば誰しもがきつくなります。その時に頑張れるかどうかで結果は大きく変わってきます。

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また、今回嬉しかったのは、100キロの部でゴールできなかった4名の方々が、レース後気持ちが前向きになっていたことです。なぜ完走できなかったのかを言い訳するのではなく、足りないものがあったから、その足りないものを埋めて来年再度チャレンジすると話しているのです。

今回は71キロ地点を7時間以降で通過した方から関門閉鎖後まで応援し、その後ゴール地点で応援しましたが、レース中の方、ゴール後、リタイア後の方など多くの方から声をかけていただきました。

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最後に、今回制限時間後までレースを見ていて感じたのは、ゴール後に涙が止まらない方がたくさんいるのです。大人になって人前で泣くことなんて滅多にあることではありません。女性同士満面の笑顔で抱き合って健闘を称えあった直後に一人で歩き始めたときに涙がポロポロこぼれてくるのをみると私もつられてしまいました。面識のない方ですから、どのような思いでレースに挑んだのかも、どのような困難を乗り越えてゴールしたのかは分かりません。でもウルトラランナーだからこそ分かり合えることはあります。14時間のカウントダウンが終わったあとにも懸命にゴールするランナーがいました。そのランナーがゴールするのを、私のコース反対側で応援していたイカツイ男性が見て涙をポロポロ流しているのです。一生懸命頑張ったからこそ感動できる。もしくは目標タイムに届かず涙する。泣けるほど真剣になれることがあることは素晴らしいことだと思います。

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今回は走っている時間より、応援している時間の方が長かったですが、私自身たくさんの感動をいただきました。また多くのランナーに悔し涙ではなく、感動のゴールを味わってほしいと思いました。私にできることをこれからも続けていきます。

今までのウルトラセミナー参加者の感想など

ウルトラセミナー参加者の声を紹介させていただきます。

経験論だけではなく客観的な指標に基づいたevidence based medicineという考え方のセミナーであった。

『本日は大変勉強になるセミナーを聴講させて頂き、ありがとうございました。医学においては、いわゆる経験論だけではなく客観的な指標に基づいたevidence based medicineという考え方が大事だと言われています。新澤様の講義はまさにevidence basedで、大変納得できるものでした。これから奥武蔵やその他のセミナーにも都合が許す限り参加させて頂きたく存じます。・・・』

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良い点も悪い点も自分が無意識にやってる事を改めて知ることができた。

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『本日は為になるセミナーありがとうございました!良い点も悪い点も自分が無意識にやってる事を改めて知って、以降の大会に活かせそうです。・・・』

データ解析が緻密で、経験に基づく話もしていただいた。

『データ解析が緻密で、24時間走の際のお話もしていただいておやさしい語り口に かぶりつきで座っていて何度もうなづいてしまいました。アスリチュン購入特典もあったり、アスリチューン「隼」の三上さんもおいででした。充実の一日でした。・・・』

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フルマラソンの底上げをしたくなった。

フル4時間40分の私は、野辺山の具体的な数字にはとても追いつきませんが、レースへの心構えやペース設定などとても参考になりました。また講習会に出てなおいっそう、タイムの底上げをしたくなりました。

新しい発見や気づきがあった

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仕事で途中から参加になってしまったのが悔いが残りましたが、ウルトラマラソンについての知識、なるほど!と思う事や発見が多くて楽しかったです。

レース展開をイメージできるきっかけになった

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コースの様子が全く分からずにいましたが、タイムと合わせて考える事でイメージ出来そうな気がします。馬越峠を全歩きにしない工夫もためになりました。

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