富士登山競走5合目コース女子 吉住選手優勝

富士登山競走

五郎谷俊選手(コモディイイダ)が1時間17分5秒の大会新記録でゴールし、ざわつきが収まったその17分後に再びゴール会場に歓声が湧き上がった。女子トップ選手が最後の直線に現れたのだ。

ここまでの険しい道のりを感じさせないダイナミックなフォームを見て、そのランナーが吉住 友里(よしずみ ゆり)選手だと気付くのに時間はかからなかった。11年前に星野芳美選手の出した大会記録1時間32分12秒には届かなかったが、1時間34分18秒の好タイムでゴールに飛び込んだ。

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結果

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タイム

1時間34分18秒(スタート〜馬返し 52分38秒 馬返し〜五合目 41分40秒

2位以下のタイム

2位 1:39:52 五十嵐 桂子(スタート〜馬返し 54分11秒 馬返し〜五合目 45分41秒

3位 1:41:21 長谷川 奈々(スタート〜馬返し 55分28秒 馬返し〜五合目 45分53秒

4位 1:43:30 廣瀬 光子 (スタート〜馬返し 54分30秒 馬返し〜五合目 49分00秒

5位 1:43:53 川西 美穂 (スタート〜馬返し 56分54秒 馬返し〜五合目 46分59秒


馬返しまでのロード区間では2位の五十嵐選手と1分33秒差ですから見通しの良い直線であれば視界に入っていたと思いますが、トレイル区間に入って一気に引き離したのが分かります。

富士登山競走を走るきっかけ

富士登山競走

富士登山競走の大会があることは、前から知ってましたが、マラソンしか走っていない時は富士山を走って登るなんて、すごい大会があるんだなぁ…と、まさか自分が挑戦することになるなんて思ってもいませんでした。

陸上経験なしに9年半前から走り始めたマラソン。故障がきっかけで山に入るようになり、山を走る楽しさにどんどん惹かれていき、約1年。

富士登山競走に出てみたい!と思い、この大会が本当に歴史のあるすごい大会で、山頂コースに挑戦するためにはまず5合目コースをクリアしないといけないこと、エントリーのクリック合戦も10分で締め切られるほどの人気大会だということも知りました。

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レースに向けた練習

富士登山競走

来年山頂コースに挑戦するために、今年は優勝は狙っていましたが、富士登山競走に向けて特別な練習はしていません。関西が拠点であり簡単に試走をするのも難しく、前日馬返しから五合目まで試走しただけです。

しかし、今年は山のレースにも積極的に出ていたのでトレイル区間は自信がありました。

また、試走にいけない部分をカバーするために、針中野フィジカルケア鍼灸整骨院で、低酸素トレーニング×傾斜50%までつけれるトレッキング用トレッドミルでのトレーニングで富士登山競走の練習をしました。また、郷田先生によるケア、高気圧酸素ルームでのリカバリーが大きいかな、と思います。

大会前日の試走後の感想とペース設定

富士登山競走

富士登山競走前日に馬返しから5合目まで試走をした吉住選手から以下のメッセージをいただきました。


「今日、馬返し〜5合目佐藤小屋まで試走してきました!だいたい46分くらいで登りましたが、明日は馬返しまで50〜55分、そこから40〜45分が目安ですかね?」

吉住選手は、既に情報収集をしていましたが、スタート地点から馬返しまでの試走をしていないなどことから、ペースに関して一抹の不安を抱いていると感じたので、山頂コースを含めて過去の大会データを調べました。そして吉住選手の走力であれば、この設定で十分に走れる。自信を持って走ってほしいと伝えました。


結果、吉住選手が考えていた区間タイムのほぼ中間値でゴールしました。

レース展開

富士登山競走

今回は初めてでしたし、予想外の雨で不安もありましたが、ロード区間が長いということで、シューズはターサーで走りました。

去年優勝の広瀬さんに3kmまでつき、そこから前に出てからはずっと女子トップを走っていました。だんだんきつくなる傾斜と雨にめげそうになりながらも、いつもお世話になっている人達や応援してくれている人達の顔を思い浮かべながら、絶対優勝して、皆んなに喜んで貰いたいってそれだけを考えて走ってました。

富士登山競走

ロード区間が思った以上にきつくて、特に最後の1kmはかなりきつかったけど、やっと馬返しにきて、山に入った時は嬉しかったし、一瞬ホッとしました。

タイムや走り方は色々な人から参考意見やアドバイスを貰っていて、馬返しを50〜55分くらいで通過出来たらいいかな、と思っていたので、52分台で自分的にはまーまー思った通りでしたが、ロードでバテて、山に入って最初が走れなかったのが悔しかったです。

大好きな山に入り、富士山を走っているんだと思うと嬉しくなり、前の人を抜くうちにだんだん脚も復活し、元気になり、山区間はすごく楽しかったです。日本一の山、富士山を走れる喜び、日頃お世話になっている人達のことを考えたら、パワーが湧いてきました。

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ゴール前後の思い そして来年の目標

富士登山競走

ゴールが見えた時は、本当に嬉しくて、やったぁ〜〜って思いました。優勝出来て、みんなが喜んでくれて、本当に良かったです。

少しは日頃の感謝の気持ちを結果で返せたかな…と嬉しく思います。

ゴール後は寒くて低体温症になりかけるくらいだったので、来年の山頂コースは対策をしっかりして、試走もしたいと思います。

大会記録に約1分及ばず…で悔しかったですが、来年の山頂コースでの大会記録更新に向けて1年間、頑張っていきたいです。

最後に

富士登山競走富士登山競走

今回、富士登山競走は初めてだったので、吉本の宮川大助花子師匠とYNDメンバーのみんなのサポートのもと、水曜日から山中湖で合宿兼ねて練習、下見、前日は馬返し〜5合目ゴールまでは試走しました。私は普段は理学療法士として働く市民ランナーですが、吉本ふるさとアスリートに登録しており、花子師匠が東北大震災復興支援のために作った吉本ナショナルDreamsチームに去年8月から所属させて頂いています。

今回の優勝は、大花師匠やYNDメンバーのサポートや、普段からお世話になっているフィジカルケアの郷田先生や和田さん、商品サポートして下さっているメーカー様、いつも一緒に練習付き合ってくれる市民ランナーのみんな、応援してくれる人達や家族のおかげです。ありがとうございます!

サポート

□ ︎itoiの和紙布ソックス

□ T&RさんのOXYとSTCのジェル

□ オルガニック

□ ファイントラック

□ ユニフォームはPSIさん

□ エナジーライフハイパフォーマンスボディテープ

□ カネカ還元型コエンザイム