トレイルレース一覧
メジャーな大会からトレイルレースという括りに入らないような想像を絶する大会まで順次紹介します。
*参考情報なので詳細は大会ホームページをご参照ください。大会名をクリックすると大会ホームページが開きます。
スポンサーリンク
私が厳しいと思う国内トレイルレース10
難易度の考え方はさまざまですが今回はUTMBやUTMFのポイント算出の考えにある距離と累積標高をもとに算出しました。計算式は距離(km)+累積標高(m)/100mです。もちろん距離や累積標高が短いレースであっても制限時間が短ければ完走率は低くなります。また富士登山競走やおんたけスカイレース(2015年は開催なし)等のように3000mを超える標高まで登るレースももちろん厳しいレースです。さらに同じレースであっても開催時期や天候によっても難易度は大きく変わりますので順位は参考程度に考えてください。
- ・10位 SPA TRAIL〔四万to草津〕
- ・9位 ハセツネカップ
- ・8位 ウルトラトレイル・マウントフジ(STY)
- ・7位 美ヶ原トレイルラン&ウォークin ながわ
- ・6位 OSJおんたけ100K
- ・5位 信越五岳トレイルランニングレース
- ・4位 FUKUSHIMA-NASUロングトレイル
- ・3位 上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル
- ・2位 OSJおんたけ100マイル
- ・1位 ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)
- ・超絶 TJAR(トランスジャパンアルプスレース)
*優勝タイムをクリックすると大会公式ホームページのリザルトページに移動します。
順位 | 大会名 開催日 | 距離 累積標高 難易度 | 大会概要 |
---|---|---|---|
2015年6月4日現在 | |||
10位 | SPA TRAIL〔四万to草津〕 2015年6月28日 |
72.7km 4,610m 118.8 |
【参加費】18,000円 【制限時間】15時間 【完走率】78.9%(669人中528人) 【優勝タイム】 男子:7時間52分18秒 女子:10時間01分39秒 【大会記録】 男子:7時間52分18秒 女子:10時間01分39秒 【大会概要】 群馬県を代表する温泉地である四万温泉から草津温泉までの六合の高原を舞台にした全長81.4kmのトレイルランニングレースで2014年に鏑木 毅氏、松本 大氏の二枚看板がプロデュースしスタートした。六合の高原の豊かな自然の中、コースは変化に富みながらも走れる箇所も多いと評判のレースです。2015年大会は距離を72.7kmに変更して開催される。 |
9位 | ハセツネカップ 2015年10月31日・11月1日 |
71.5km 4,800m 119.5 |
【参加費】15,000円 【制限時間】24時間 【完走率】84.9%(2,264人中1,922人) 【優勝タイム】 男子:7時間01分13秒 女子:9時間31分18秒 【大会記録】 男子:7時間01分13秒 女子:8時間54分07秒 【大会概要】 日本を代表する山岳耐久レースであるハセツネが他のトレイルレースと大きく異なるのは途中で1.5リットルの水を補充できる以外は必要な水や行動食を自分で背負って走らねばならないことです。またレース中にケガをした場合であっても応急手当を受ければ失格となるなど他人の助力を一切受けないでゴールを目指すレースです。 |
8位 | ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF) 静岡から山梨(STY) 2015年9月25日〜27日 |
77.2km 4,492m 122.12 |
【参加費】24,000円 【制限時間】20時間 【完走率】 男子 72.8%(819人中596人) 女子 63.8%(149人中95人) 【優勝タイム】 男子:10時間52分21秒 女子:13時間41分24秒 【参加資格】 エントリー資格レースに出場・完走し、最大2レースで合計2ポイント以上を獲得していること 【大会概要】 「UTMF=ウルトラトレイル・マウントフジ」と同時開催される富士山を半周するトレイルレース。UYMFの半分と言っても80キロ近いトレイルレースであり難易度は高い。参加資格はUTMF同様大会が指定したエントリー資格を有する国内大会を完走し必要なポイントを獲得する必要がある。昨年とコースは変わっており前年コースの91.5キロから77.2キロへと短くなった。 |
7位 | 美ヶ原トレイルラン&ウォークin ながわ 2015年7月4日 |
80km 4,701m 127.01 |
【参加費】14,000円 【制限時間】16時間 【完走率】 男子 59.9%(491人中294人) 女子 34.9%(43人中15人) 【優勝タイム】 男子:9時間02分27秒 女子:12時間38分55秒 【大会概要】 2014年大会からそれまでの70kmから距離が延びて50マイルになり制限時間も1時間延長され16時間となった。新コースでの最初の開催となった同年は大会前日から当日の序盤まで雨が降り続き、トレイルがドロドロになったことから上りも下りも走るどころか歩けないような状態で参加者を苦しめたという。その影響で前半のリタイアや制限時間オーバーが多く発生し非常に厳しいレースとなった。 |
6位 | OSJおんたけ100K 2015年7月18日・19日 |
100km 3,000m 130 |
【参加費】10,000円 【制限時間】20時間 【完走率】 86.6%(881人中763人) 【優勝タイム】 男子:8時間59分29秒 女子:11時間53分29秒 【大会概要】 林道をメインとした比較的走りやすいコースのため100キロのトレイルレースでありながら優勝タイムは8時間台というスピードレースが繰り広げられる。またテクニカルでないことからトレイル経験の少ないロードのウルトラランナーが上位入賞することも多い。 |
5位 | 信越五岳トレイルランニングレース 2015年9月22日〜23日 |
110km 4,670m 156.7 |
【参加費】25,000円 【制限時間】22時間 【完走率】 男子 81.2%(526人中427人) 女子 84.9%(132人中112人) 【優勝タイム】 男子:10時間17分17秒 女子:11時間56分24秒 【参加資格】 資格タイム等はないが、レース運営は信越高原エリアの観光協会員スタッフが中心となることから、選手は協会員施設へのレース前日(9/21)と当日(9/22)の宿泊が条件となる。(地元枠選手は除く)。 【大会概要】 トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長110kmの壮大なコースの97%以上がトレイルであるが自然環境の脆弱な部分や急斜面等を使用しないことで、全行程が走れるコースレイアウトと言われている。また家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行となる選手の安全に配慮したぺーサー(伴走者)の同行を許可する区間の設定など、トレイルランニングの本場・北米の大会運営のノウハウを導入している。また自然環境に配慮するために参加者数を制限していることからエントリーが難しくなっている。2014年大会の完走率は81.9%と非常に高かったが、台風のため途中で競技打ち切りとなった2013年の110km完走率は44.6%。2012年は68.9%、2011年は74.1%であった。気温変化に対応する能力も必要とされる大会です。 |
4位 | 東北復興の架け橋 FUKUSHIMA-NASUロングトレイル『NASUロング』 2015年大会開催見送り |
102km 6,900m 171 |
【参加費】20,000円 【制限時間】24時間 【完走率】 男子 24.3%(341人中83人) 女子 12.8%(47人中6人) 【優勝タイム】 男子:13時間38分52秒 女子:17時間29分11秒 【大会概要】 非常に難易度の高いコースであり、さらに2014年大会は悪天候の中の開催であったため非常に厳しいレースとなった。完走率は男子が24.3%。女子にいたっては12.8%であった。しかし参加者の評価はレースの難易度とは対照的に地元のもてなしや運営が素晴らしくまた次回も参加したいという声が大きい大会であったが、残念ながら2015年は開催見送りとなった。 |
3位 | 上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル 川場村 山田昇メモリアルカップ 2015年7月19日〜20日 |
118km 9,100m 209 |
【参加費】28,000円 【制限時間】31時間30分 【完走率】 男子 69.00%(629人中365人) 女子 58.82%(34人中20人) 【優勝タイム】 男子:15時間41分01秒 女子:21時間11分08秒 (参考) みなかみスカイビュートレイル60 片品村スカイビュートレイル30 【大会概要】 2015年はレース区間が変更となりますが、2014年大会は本格的な沢登りや険しい鎖場(特設ハシゴ設置)を走るハードなレースでした。また安全面の問題から本格的な山登りの経験がないランナーの事故を未然に防ぐためにエントリー後の取り消しや、短い距離への変更を認めたことでもトレイルランナーの間で話題となったレースです。 主催者より試走するランナーへ以下の注意喚起がされています。 ・今年は例年になく熊が非常に多く出没しております。試走の際は必ず熊鈴を携行してください。 ・本コースは標高2000mを越える本格的な山岳区間を通過するので、試走の際には綿密な計画および十分な装備を整えた上での試走をお願いします。 ・本コースには危険な鎖場(武尊山頂の後)があります。大会当日のみ梯子設置などの整備を行いますが、試走の際には十分ご注意ください。 ・コース整備中のため通行ができない区間がある可能性があります。試走の際には大会事務局へお問い合わせ下さい。 ・登山届けの提出を必ずお願いいたします。 |
2位 | OSJおんたけ100マイル 2015年7月18日・19日 |
155km 6,400m 219 |
【参加費】12,000円 【制限時間】24時間 【完走率】 47.2%(129人中61人) 【優勝タイム】 男子:16時間06分24秒 女子:21時間50分44秒 【【参加資格】 過去の当大会(100km)を14時間以内で完走した選手 【大会概要】 参加資格は過去にOSJおんたけ100キロを14時間以内で完走した選手に限られるエリートレースである。100キロの制限時間が20時間に対し、100マイルの制限時間は24時間と厳しいため完走率は47.2%(2014年)と低い。 |
1位 | ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF) 2015年9月25日〜27日 |
167.5km 8,634m 253.84 |
【参加費】36,000円 【制限時間】46時間 【完走率】 男子 60.5%(1,206人中730人) 女子 55.1%(216人中119人) 【優勝タイム】 男子:19時間09分13秒 女子:23時間27分34秒 【参加資格】 エントリー資格レースに出場・完走し、最大2レースで合計4ポイント以上を獲得していること。2016年大会は最大3レースで合計6ポイント以上に変更された。 ※なお、2015年ウルトラトレイル・マウントフジ第4回でUTMF/STYにおいて、男子100位以内、女子20位以内に完走された選手には優先エントリー権が与えられる。ただし、2016年のエントリー時に、エントリーするため必要なポイントを満たしていることが条件。 【大会概要】 2012年に開催された日本初の100マイルトレイルレースであり、世界最高峰ウルトラトレイル・デュ・モンブランとウルトラトレイルの精神を共有する世界初の姉妹大会。総距離167㎞にもおよぶ富士山の山麓、登山道、歩道、林道などを走りつなぎ、富士山の周りをぐるりと一周するウルトラトレイルレース。参加するには大会が指定したエントリー資格を有する国内大会を完走し必要なポイントを獲得する必要があり、その資格を満たした上で参加定員を超えた場合は抽選となる。2015年大会は募集定員1,400人に対して日本国内在住者のエントリー数は2,878名であり抽選倍率は2倍をこれ、そこに海外在住者が加わるのでさらに狭い門となった。 |
超絶 | TJAR(トランスジャパンアルプスレース) 次回は2016年開催予定 |
415km 27,000m 685 |
【参加費】30,000円 【制限時間】192時間(8日間) 【完走率】 50%(30人中15人) 【優勝タイム】5日間12時間57分 【参加要件】 詳細はこちら→TJAR参加要件 通常のトレイルレースと異なり山岳経験など様々な参加要件を設定しています。以下は抜粋です。 ・過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走している事 ・過去標高2000m以上の場所において 10泊以上の露営経験がある事 ・TJAR本大会を想定した長時間(おおむねコースタイム15時間以上)行動後、標高2,000m以上の場所において、4回以上のビバーク体験があること。 ・1日に、コースタイム20時間以上の山岳トレイルコースを、コースタイムの55%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有すること。 ・フルマラソンを3時間20分以内あるいは100kmマラソンを10時間30分以内に完走できる体力を有すること。 ◎必須条件と書類選考における参考条件(実行委員会が同等の力を有することを認めた者)を満たした者が選考会の定員をオーバーした場合、参加条件(書類選考基準)の内容を複数の実行委員により以下の観点で審査する。 ・TJAR参加を見据えた入念な準備を整えている者 ・内容の充実度 ・より厳しい環境で訓練を積んでいる者 この中で経験値が低いとされた者は選考会に参加できない。それでもまだなお定員をオーバーした場合は抽選となる。 【大会概要】 日本海の富山湾をスタートし、北アルプスから中央アルプス、そして南アルプスを越え、太平洋の駿河湾までの、距離約415kmの道程を制限時間8日間で踏破するトレイルレースという枠を超えるスケール感のレース。2年間に1度の開催ですが参加するためには厳しい参加基準と選考会があり、その上で参加定員を超えた場合は抽選となります。 |