筑波連山天空ロード&トレイルラン 70キロ完走記

昨日開催された筑波連山天空ロード&トレイルランのロング(70キロ)を無事完走しました。

トレイルレース

簡単にブログに完走記をアップしようと思ったのですが、この大会を走る前に高低図がほとんど見えない状態だったので、来年走る方のためにガーミン920XTJで計測した高低図をアップしようと思い、レース一覧に掲載します。

大会ホームページは こちら です。

今年の参加者数は前年の2倍くらいになったので、来年はもっと綺麗な高低図がアップされると思います。やはりトレイルレースは高低図はきっちり掲載して欲しいです。

*参加費や交通アクセスなど大会概要に書いてあることは掲載しません。

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コースと高低図

トレイルレース

残念ながらゴールの2キロほど前でガーミンのバッテリーが終わりました。上記地図の赤いマークです。幸いなことにそこからゴールまではフラットなロードですから高低図等影響ありません。

トレイルレース

今回キツかったのは、高低図をプリントしようとしても、画素が悪く文字が見えない高低図なので、これからどれ程のアップダウンがあるのか良く分からなかったことです。

トレイルレース

大会ホームページ掲載の地図と高低図は上記画像の通りです。地図は良く分かりますが、高低図はこれでは読めません。

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コース概要(ロード区間)

さてこのレースは、スタート後35キロまではロード(畦道、砂利道あり)を走ってから、山に入るので35キロのエイドにシューズを入れた袋を預けることが出来ます。

多くのランナーはシューズだけではなく、トレランザックごと預けていますが、私はスパルタスロンの練習なのでバックパックを背負ったまま走りました。ただ、タイムや順位を狙うならスタート時にはロードレースを走るような格好が良いと思います。しかし携帯電話・スマートフォンは必携なのでウエストポーチ等は必要です。

エイドは5キロごとと書いてありましたが、実際は18キロ過ぎまでに4箇所あったあとは、35キロのシューズ受け取りエイドまでは1箇所だけです。この区間はアップダウンを繰り返すロードです。今年は8月にしては異常に涼しいレースになりましたが例年通りの気温であれば次のエイドまで7キロ以上エイドがないのは結構キツイと思いますので、心配な方はソフトフラスクに200mlくらい入れてポーチに入れて走ったほうが良いでしょう。

コース概要(トレイル区間)

35キロのシューズ預かりで、袋を受け取りシューズを履き換えてトレイル区間に入ります。

総距離70キロのロングコースの前半35キロはロード区間ですが、後半35キロがトレイル区間かというとそんなこともなく、ラスト5キロはロードであり、またコース中にもトレイルを繋ぐ舗装路が結構あります。

それ以外にも林道が長く続きます。

昨日のような泥濘であれば難しいでしょうが、晴れてトレイルが乾いている日であれば、ある程度走力のあるランナーであれば、ランニングシューズで走れると思います。

特に私のように下りで無理をしないランナーであれば、ツブツブがグあるグリップの良いランニングシューズの方が走りやすいでしょう。もちろん、石や木の根に足をぶつけて痛い思いをすることはありますが。

傾斜は高低図を見ていただければ分かると思いますが、急登や急な下りがあります。短い登り坂であれば頑張って走ったほうが楽なケースもありますが、トレイル区間の中盤からはドロドロで走れませんでした。

今、記事を書いていて気付いたのですが、トレイル区間の中盤までは、さほど路面は荒れていませんでしたが、途中から酷くなったのは小雨の影響と思っていましたが、ロングの42キロ地点はミドルの21キロと合流地点となります。

それまでは、前にさほど多くのランナーがいない中を走っていましたが、42キロ地点以降は数百人単位の参加者が走り去ったあとだったのです。

さらに終盤は、ショートの部のランナーが走った後なのです。

下り斜面にはロープが張ってありましたが、このロープがなければとても降りれません。ウオータースライダーのように止まらないのです。下りきったところが安全な場所であれば滑り落ちても良いのですが、そうでないところもあります。

またシングルトラックの痩せ尾根は結構怖いです。仮に踏み外しても滑落するような場所ではありませんが、危ないことには間違いないないので安全に進みました。

エイド

トレイルレース

上記地図の数字は私がラップを取った場所です。私がラップをとった場所はエイドです。エイドに入った時に押して、出るときに押したこともあれば、出るときだけ押した時もあります。下表の15と16の区間は短いですが押し間違いです。

また奇数しか地図には掲載されていません。

すべてのエイドには水、スポーツドリンク、コーラがあります。その他、飴とかはあったかもしれませんが覚えていません。

そして3箇所、フルーツや菓子のあるエイドがありますが、そばやおにぎり、パン等はなかったの思うので、必要な方は持っていきましょう。

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ラップタイム

トレイルレース

序盤のロード区間のフラットな場所はだいたいキロ5で走りました。

アップダウンが増えてきたところは無理せずキロ6に落としましたので、ロード区間はだいたいキロ5'30ペースです。

トレイル区間の中盤まではそこそこのペースで進みましたが、終盤はスリッピーな路面になったために無理せず安全に走りました。

ロード区間に入ってからは、だいたいキロ5分少々で走りました。

バッテリーが切れてからの距離はわかりませんが、ほぼイーブンペースで走り、ゴールタイムが9時間27分31秒ですから2キロほどです。

トレイルが終わってからのロード区間も草が生い茂った畔道などを走ります。

距離はトレイルレースにしてはほぼ合っていますが、累積標高は大会案内にあるより少なく感じました。まあガーミンがせっかくとは限りませんが。

装備

超軽量バックパック サロモンS-LAB SENSE ULTRA SETはロード区間から、さほど気になりませんでした。

トレイルレース


ロード区間のシューズはアディゼロ匠renブースト&キャタピランで走りました。

トレイルレース


シューズはモントレイル・バハダに履き替えました。

前回の上州武尊ではキャタピランのみで走りましたが、今回は実験的に、通常の靴紐とキャタピランを合わせてみました。理由は下り坂で指先が前に行かないように靴紐で縛った上に、キャタピランで抑えようということです。

しかし、シューズ預けは前日の受付時間であり、準備をしていなかったので、慌ててセットしたので最適な状態で履けず、レース中に3回ほど結び直すなど時間のロスをしてしまいました。

良いセッティングになったら紹介します。

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疲労軽減と捻挫等の防止のためにニューハレのテーピングも使いました。

トレイルレース


今回の補給食などです。

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今回初めてアスリチューン・ポケットエナジーをソフトフラスコに入れて使ってみました。理由はポッカレモンを入れたかったからです。

ポケットエナジーを4個入れて、ほぼポッカレモンを入れ切りました。飲みながら味を調整したので、最終的に3.5袋分くらいになってしまったと思います。

もともとさほど甘いジェルではありませんが、さらにすっきりして飲みやすく、飲むのにストレスがないのでロード区間でも、全部飲みきってしまったほどです。


シューズ預けエイドにはポッカレモンはないので、ポケットエナジーのみ3個追加しました。

トレイルレース

バックパックの胸元に掲載したのは、スーパーメダリストです。高濃度酸素水で割りました。

しかし、500cc入れてしまうと揺れるので、エイドで補充する際にも350ccくらいにしました。


トレイルレース

もう一方にはスタート時のみ経口補水液を使いました。途中からは一方に水、一方にスポーツドリンクとしました。


トレイルレース

アスリチューン・エナゲインや、メダリスト・アミノダイレクトを用意しました。

念のために、小さいあんぱんを潰したのと、チョコや、チーカマを用意しましたが、チーカマのみ食べました。これオススメです。魚肉ソーセージも良いですよ。

今回エントリーした理由

このレースにエントリーした理由は二つあります。

ひとつは、9月下旬に走るスパルタスロンに向けての脚作りです。100キロ級の練習は中々出来ないと思い、4月からチャレンジ富士五湖→野辺山ウルトラ→サロマ湖ウルトラ→上州武尊トレイルと走り、このレースで5ヶ月連続です。

上州武尊もこのレースも距離は70キロくらいです。なぜ100キロ級と書いたかというと、累積標高があるので身体への負荷がロードの100キロ級なのです。

また、8月下旬の暑い時期に平地のロードを走ってから、山に登るというのもスパルタスロンの練習になると思いました。(予想に反して涼しくなりましたが)暑い8月下旬にロードを走ったあとに山を登るのはスパルタスロンにぴったりとも思いました。

もう一つは付加的な理由ですが、UTMFポイントです。ポイント獲得のために走るのは、その大会に対してどうかな?って気持ちはありますが付加的な理由です。

UTMFポイントは来年から、現在の2レース4ポイントから3レース6ポイントに上がります。参加希望者が多く抽選の現状を考えると更に厳しくなるかもしれません。

私が走った第一回大会はポイントはなく、50キロを2回完走、もしくは100キロを1回完走が参加資格でした。

今でこそ50キロを超えるトレイルレースは多々ありますが、当時は少なく私はハセツネを1回完走しただけでした。

参加資格がないと思いながらも参加資格をよく見ると、トレイルレースとは書いてないのです。当時、ロードなら100キロを完走していたし、24時間走ならUTMFの距離を超えて走っていたので、もしかしたら大丈夫?と事務局に確認したらOKでした。実際、その問い合わせは多かったようです。

そして、あの天子山塊で幻覚を見ながらも完走しました。

すべて完走している友人に一番キツかったコースを聞くと、間違いなく第一回大会だといいます。

多くのランナーが二晩目に、あの天子山塊を越えるのは本当過酷です。

上り基調の毛無山はもちろん厳しいけど、終盤の下り基調の雨ケ岳は雨でツルツルになり、消耗し踏ん張りの効かない脚ではどうしようもなかったです。

なんて話が逸れていくので話を戻します。

2012〜2013年頃はUTMF4ポイントも、2レースで7ポイントとかあったのですが、最近長めのトレラン走ってないので、気付けばそれらのポイントはなくなり、来年に関しては上州武尊60キロの2ポイント×2だけになっていました。

これで来年のエントリー資格は獲得しました。

今回のレースの目標とレース展開

トレイルレース

エントリー理由が上記のような感じでしたから、タイムは特に意識しませんでした。絶対にケガしないことを最優先に転倒しないレース運びをしました。

また高低図がよく分からなかったので、前半のロード区間35キロを3時間15分くらい。30キロのトレイルを6時間、ラスト5キロを30分として10時間を目安にしました。

前年の優勝タイムが分からなかったのですが、おそらく7時間は切ってくると思いました。そして制限時間は13時間です。私は優勝タイムと制限時間の中間もしくは、優勝タイムの1.5倍をトレイルレースのタイムの目安にしているので、ほぼ10時間では走りきれると考えていました。

レースが始まり、ロード区間はほぼ予定通り走りました。疲労がかなり残っていましたが、このペースであれば楽でした。トレイル区間に入り、短いが勾配がキツイ登り坂は頑張って一気に走って登ったりもしました。しかし下りは慎重に下りました。またトレイル区間にもロードがあったので、予定より速いペースで進んだので、これは8時間台でゴールできると思いました。

またトレイル区間の終盤は少し頑張って走ろうとも考えていました。

しかし、上記で書いたように、ミドルとの合流地点からの路面の荒れが酷く、危険を感じたのでペースを落として安全にゴールすることだけを考えて走りました。

何回か手をついたり、尻餅つきましたがヤバい転倒はなく、周りのランナーが泥だらけなのに以外と綺麗なままゴールしました。

トレイルレース

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トレイルレース

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ゴールタイムは9時間27分31秒で、総合79位でしたが、まあこんなもんでしょう。

トレイルレース

レース翌日

レース終盤の下りはほとんど走っていないからか、レース翌日の今日は、トレイルを走ったとは思えないような身体の状態です。

もちろん疲労は溜まっているでしょうから、まずはしっかり抜いてスパルタスロンまでには絶好調にしていきます。

レース全般を通して

トレイル率は低く、ロードを走りたくないという方には向きませんが、ロードが気にならない方にはオススメのレースです。

走力のあるスピードランナーであれば、トレイルの下りは無理せず走っても、ロード区間と登りを頑張ればかなり良いタイムで走れると思います。

またトレイルレースにしてはしっかりしたエイドがあり、エイドスタッフの対応も気持ち良く、気分良く走れました。

参加賞も選択でき、私は物産品を選択したら味噌でした。Tシャツ要らない方には嬉しいと思います。

トレイルは鬱蒼とした雰囲気のある中を走れるので気持ち良かったです。来年はしっかりタイムを狙って走ろうと思います。