続 マラソンにおけるサプリメント摂取のタイミング
少し前の話になりますが、現在取得中の実技講習でナショナルトレーニングセンターに入った時に、ウルトラプロジェクトメンバーの植村雄一郎さんから電話がかかってきました。
電話の内容は北海道マラソンで目標にしていた3時間30分を切ることができたという連絡でした。ゴール後、荷物預けでスマフォを受け取ると真っ先に電話をしてくれたとのこと。今回は公認コースでの記録がないということでFブロックスタートになりスタートロスとスタート後の混雑で厳しいレースになったと思いますが、グロスで3時間28分40秒と今年の横浜マラソンで出した3時間46分37秒を約18分短縮しました。
彼からはレース前に補給関係についてもいろいろ相談を受けていましたが、フルマラソンの補給について参考になると思いますので、彼の今回の補給と合わせて紹介します。
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植村さんの補給
植村さんが行った補給は以下の通りです。
スタート30分前 アスリチューン・エナゲイン(赤)
8km: アスリチューン・ポケットエナジー(黒)
16km: アスリチューン・ポケットエナジー(黒)
21km: アスリチューン・エナゲイン(赤)
26km: アスリチューン・ポケットエナジー(黒)
34km: アスリチューン・ポケットエナジー(黒)
ゴール後 アスリチューン・スピードキュア(青)
一緒に走った同じくウルトラプロジェクトメンバーの奥様も同じように採ったようです。
植村さんの感想
「夏の大会だからかもしれませんが、2人とも黒4つ、赤1つギリギリでした。」と話しています。
4時間30分以上かかる奥様は4つは必要だと思いましたが、植村さんは3個でいけると私は思っていました。しかし植村さんは4個でも足りなかったと感じているのです。このようにエナジージェルの必要数に関しては、非常に個人差が大きいということです。
足りないと思えば個数を増やしましょう
大事なことはジェルが足りないと思えば、多めに摂取すればよいのです。先輩が3個で良いとアドバイスをしてくれたとしても、自分と同じくらいのタイムの仲間が3個だったとしても、自分自身が足りないと思えば4個持てば良いのです。自分の体を一番知っているのは自分です。
植村さんも黒3、赤1で行こうと考えたけど、ガス欠になるくらいなら1個余計に持とうと合計5個持ったのです。もし黒3で行ったら目標達成できなかったかもしれません。
レース中に落とすことだってある
私自身レースでは必要個数より1個多めに持つことが多いです。
必要個数は把握しているのですが、レース中に落とすことがあるからです。
ウルトラマラソンやトレイルレースであればレース中に落としたら拾えば良いのですが、集団走になることが多いフルマラソンで落としたら、後続に踏まれますし、止まること自体が大変危険なのです。5、6年前の話ですが、湘南国際で落としてしまい、アッとブレーキをかけたら後続のランナーを驚かせてしまい、またジェルを踏まれた瞬間を見ました。さいわい接触には至りませんでしたが、後続ランナーのリズムを崩したのではないかと、ジェルを失ったことより、そちらが気になりました。特に寒い時などは手袋をしていたり、指の感覚が麻痺していて落とす事はあります。
せっかく調子よく走っていたのにジェルを失うと精神的なダメージも大きいですので、1個多く持つことをオススメします。
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摂取タイミングに違和感を感じませんでしたか?
フルマラソン中に、ジェルを摂取するタイミングは20キロ、25キロ、30キロなど5の倍数でする方が多いと思います。その理由は大半のエイドは5の倍数の地点に設置されていることが多いからです。なぜエイド設置地点で取るかといえば、マラソンにおけるサプリメント摂取のタイミングでも書きましたが、ジェルを取るときに合わせて水を飲みたいと考えるランナーが多いからです。
今回、植村さんはエナジージェルのアスリチューン・ポケットエナジー(黒)を4個、BCAAやイミダペプチドなどが有効成分が豊富に入っているアスリチューン・エナゲイン(赤)を1個摂取しましたが、8km、16km、21km、26km、34kmとエイドの位置とは無関係に摂取しています。
摂取のタイミングは私がアドバイスしたタイミングを本人がアレンジして決めましたが、給水地点とは無関係に摂取できたことも、今回の自己ベスト大幅更新で目標達成した一助になっています。
まず、植村さんはレース経験が短いのでスムーズに確実にコップを取る練習ができていません。特にキロ5分を切って給水を取る練習はほぼできていないと思います。そのような状況で給水所前でエナジージェルの封を開け、口に流し込んでから、紙コップを取るなど一連の動作はかなりのストレスになると思います。
また、Fブロックスタートであるので、常に自分より遅いランナーを抜かしまくるレースになり、前半はボリュームゾーンの混雑した給水所でコップを取ることになりました。今回は給水所でサプリメントをとる動作がないので、シンプルに紙コップだけ取れば良かったのも精神的ストレスなく走れた一助になったと思います。
さらにエナジージェルは8キロからほぼ8キロごとに摂取してます。16kmの次に26kmになっているのは、ポケットエナジーの40%程度のエネルギーがとれるエナゲインを21kmで摂取しているためです。
このように、給水地点とは無関係にエネルギー補給ができるのは、飲みやすさにこだわったアスリチューンだからできることだと思います。
飲みやすいのは武器です
私がマラソンを始めた頃のエナジージェルはドロっとしていて、すごく甘くて、飲むのがストレスでした。その結果、レース前に考えていた摂取タイミングでの補給地点になっても、今飲んだら気持ち悪くなると感じたり、飲まなくてもゴールでいるなど考えてガス欠気味になったことは多々あります。
皆さんはどうでしょう?
ストレスなく飲めるなら、摂取タイミングが来たら機械的に取れます。私が最強と思うエナジージェルは、デザートのように美味しくて早く飲みたいと感じるようなエナジージェルです。飲みやすいアスリチューンも流石にそのレベルには到達していませんが、ストレスなく飲めます。
もし、現在使っているエナジージェルが飲みにくいと感じたり、水がなければ飲めないと感じているなら、早めにアスリチューンを試してみてください。多くのランナーは飲みやすいと愛用していますが、味覚は様々なので、アスリチューンが飲めないというランナーもいます。レースで使うのであれば練習で試してからが良いです。
そのためには早いタイミングで試されることをオススメします。
コストパフォーマンスも非常に高いです。
多くのランナーに支持されているのは機能性や飲みやすさですが、コストパフォーマンスも非常に高いです。一般的なエナジージェルは税込300円くらいですが、アスリチューンは、3セット(30個)買うとおまけが3個付くので33個で6300円です。
単価にすると180円です。一般的なエナジージェルの60%の価格設定なのです。私が知る限り使用しているランナーは仮にアスリチューンの単価が300円になっても使うと話しています。
そう考えると非常にコストパフォーマンスが高い商品です。
35個も使わないと思う方も、ポケットエナジー(黒)、エナゲイン(赤)、そしてリカバリーのスピードキュア(青)をそれぞれ1セットづつ購入すれば、使い切れないほどの量ではないと思います。また友人とシェアしても良いでしょう。