ウルトラマラソンのレース対策 【その１】シューズについて
どのようなシューズを選ぶか？
少し前に書いた記事をアレンジして掲載します。
ウルトラマラソンにチャレンジする方からよく質問されるのが、ウルトラマラソンではどのようなシュースを履いたら良いのかということです。
ウルトラマラソンのシューズというと分厚いソールのシューズをイメージされる方が多いと思います。普段からそのようなシューズを履いてる方なら良いと思います。ただサブスリーレベルで普段アディゼロ匠やターサーを履いてる方が、ウルトラマラソンに出るからと、ソールの分厚いシューズを買ったら、その時点で失敗に向かってます。
ではどんなシューズを選んだら良いのか？
シューズ選びは非常に個人差があり、嗜好がありますので参考程度にしてほしいのですが、私はこんな風に考えています。
フルマラソンを走って脚に大きなダメージがなく終盤にもペースが落ちない方なら同じシューズで良いと思います。フルマラソン終盤に脚が終わる傾向がある方ならそのシューズでは無理です。安全に行くなら普段ジョグで履いてるシューズが良いです。
私の初100キロは2010年の富士五湖でしたが、シューズは当時練習でもレースでも履いてたmizunoウェーブスペーサーだったと記憶してます。これは175gの軽量モデルですが、75キロ走った後の終盤25キロをビルドアップし、ランナーを抜きまくり9時間54分でゴールしました。
初めて8時間台で走った2012年のサロマではアディゼロ匠renで走りました。
そして、2015年8時間26分で走ったサロマではアディゼロ匠ren boostで走りました。これらは普段の練習でも履いてるシューズです。
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なぜフルマラソンと同じシューズで良いのか？
なぜフルマラソンと同じシューズで良いのか？
と聞かれたら
なぜフルマラソンと同じシューズではいけないのですか？
と返します。
そうすると「脚が持たないから」、という言葉が返ってくると思います。
脚が持たないというのはかなり漠然としていますが、恐らく5キロや10キロを走るときに履くような超軽量シューズでフルマラソンを走ると終盤脚に相当なダメージがきますが、そんなイメージを浮かべているのでしょう。
でも私はフルマラソンを走りきれるシューズをお薦めしてるのです。ただフルマラソンの終盤に脚がヤバイけどギリギリ走りきったってシューズではキツいと思います。
またソールを厚くすれば脚が持つのなら、フルマラソンでも厚いのを履いたら良いと思います。
なぜ履かないか？
いろんな理由があると思うけど、一番は重たいからでしょう。
ウルトラマラソンはペースが遅いから、軽量シューズは必要ないと言う方もいます。でも衝撃吸収力が同じなら軽ければ軽いほど良いと思います。
また衝撃吸収力の点で考えるとフルマラソンよりウルトラマラソンはスピードが落ちるので着地時の衝撃も弱くなります。実際初100キロを175gのシューズで走りましたが特段衝撃吸収力が弱いとは感じませんでした。それよりも衝撃吸収力を高めるためにソールが厚いモデルを選ぶと重くなります。
普段180gくらいのシューズでフルマラソンを走ってる方が300gのシューズを履いたらかなりのストレスになります。
一歩1mとすると100キロでは10万回着地します。確かに衝撃も10万回受けますが脚を10万回上げるわけです。重たいと感じるシューズを10万回上げるのは大変だと思いませんか？？
普段履いてない方がウルトラマラソンだということで、そんな重たいシューズを履いたら中盤からは相当きつくなると思います。
ストレスのないものを選ぶ
目安としてはフルマラソンで履くシューズより30g重たいくらいまでならストレスはないと思います。
例えばアディゼロ匠のsenでフルマラソンを走ってる方ならren。
renで走ってる方ならアディゼロジャパンboostなど
これはシューズに限りませんが、できるだけストレスのないものを選びましょう。
またきつめのシューズが好きな方は、サイズには気を付けた方がいいです。何を気を付けるかと言うと普段からキツいと感じるシューズはダメです。100キロも走ると足が浮腫んできてシューズがきつくなってきます。その状態で走ると確実に爪が死にますし、足の甲が痛くなったり終盤とても辛い思いをします。
普段から適正サイズを履いてる方は100キロなら、いつもより大きいサイズを選ぶ必要はありません。
中盤以降きつくなってきたら、甲の部分を少し緩めたら楽になります。ただ紐の下と上はきっちり結ばないと踵が浮いたりしてシューズの機能を生かせないのでご注意を。
重ねて言いますが、厚いソールのシューズが悪いと言っているのではありません。普段から履いてるシューズなら問題ないです。100キロ走るからといっていつもとまったく違うアイテムを選ぼうとする気持ちが良くないのです。
また最近はHOKAのようにソールは厚いが、軽量のシューズも発売されているので、少しでもクッション性を求める方には良いかもしれません。
