野辺山ウルトラ42キロ 2位の諏訪選手がレース対策を語る

アスリチューンサポートランナー

アスリチューンサポートランナーで、ドクターランナーの諏訪選手が初挑戦の野辺山ウルトラマラソン42キロの部で、2015年100キロ世界選手権日本代表の高田選手に続き、2位入賞を果たしました。


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野辺山ウルトラマラソン42キロについて

アスリチューンサポートランナー

"野辺山ウルトラマラソン大会ウエブサイト"に高低表などが掲載されていますが、1355mから1906mまで一気に登ったあと、小刻みなアップダウンを繰り返す42キロの部は、フルマラソンの距離ではありますが、累積標高が大きいことだけではなく、高地であることから酸素が薄く心拍数が上がりやすく、また砂利道の林道区間が長いことから同列には語れないほど過酷なレースです。


このコースでサブ3できるのは一流のランナーだけです。



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レース結果とレース展開について

アスリチューンサポートランナー

タイム 2:56:48  2位

区間タイム
0-10km 42:58
10-30km 1:26:50
30-42km 47:00

『目標としていた去年の高田さんのタイムはクリアできましたが、終盤のアップダウンで離されてしまいました。さすがにコースや走り方を知っているなぁと思いました。ただ、初参加でしかもアップダウンのあるコースでほぼ設定通りに走りきれたのは自信になりました。またシューズ選択も含め、新澤さんのデータ収集とそれから導き出すアドバイスは素晴らしいと実感しました。』とレース直後に嬉しいメッセージをいただきました。

その内容については、下段で紹介します。

アスリチューンについて

アスリチューンサポートランナー

スタート前にエナゲイン(通称 赤)、24kmでポケットエナジー(通称 黒)、32kmでエナゲイン(通称 赤)、ゴール直後にスピードキュア(通称 青)を摂りました。

レース中の赤は初の試みでしたが、気持ちが切り替わり、良かったです!

サポートしていただいている株式会社隼様、本当にありがとうございます‼︎


これからもアスリチューンとともに強くなります!

諏訪選手との戦略会議

ウルトラセミナー^

第4回ウルトラセミナー 野辺山ウルトラ対策に参加したいが日程が合わないという諏訪選手に、私も相談したいことがあったので、高崎駅で待ち合わせをして3時間近く打ち合わせを行いました。

ちなみに、私が相談したかったことは、峠走の下りでのリスク、注意点とその対処法についてです。私の周りでも多くのランナーが故障している峠走は、私も好きな練習ですが、リスクを考えないと非常に危険な練習であり、故障や事故で走ることができなくなります。そこで苦しみ、後悔するランナーが少しでも減ればと記事を書くことにし、その記事に医学や解剖学の観点からアドバイスをしてもらおうと思ったのです。

ウルトラセミナー^

諏訪選手は、初めて走る野辺山ウルトラのコースについてイメージが湧かず、どのような準備をし、どのように走れば良いのかを知りたかったので、お互い教えあうことにしたのです。

私から諏訪選手にお伝えしたのは、上記セミナーで実施した内容とともに、前年の42キロの部および100キロの部の上位選手の10キロごとラップを分析し、そのペースと、高低図や林道区間、標高が高いことにより心拍数が上がりやすいことなどを、付け合せながら説明し、諏訪選手自身がコースをイメージできるようお伝えしました。またどのようなシューズが良いか、どのようなタイミングで補給したら良いかなどもお伝えしました。

その際、前年優勝の高田選手に勝てるよう戦略を立て、実際に2015年の高田選手のタイムをクリアすることができましたが、レース巧者の高田選手はさらに素晴らしい走りをしたことから後半引き離されました。


しかし、コースを熟知し、フルマラソンのタイムで5分、100キロのタイムでは1時間ほど上をいく高田選手を終盤まで追うことができたのだから、諏訪選手は進化しています。

戦略会議でお伝えしたセミナーの内容について諏訪選手はこう話しました。

『高低図で大まかなイメージはつかめますが、縦軸・横軸のスケールをしっかり見極めないといけないですし、高低図やコースコンディションが公表されていない大会もたくさんあります。新澤さんの提唱されている過去の同大会参加者の区間タイムやゴールタイムからの分析、獲得標高に合わせて予想タイムを導き出すという方法は精度が高く、とても参考になります。特にウルトラマラソンやロングトレイルなど距離や走行時間が長くなればなるほど結果に直結しますので、対策セミナーを受講することで精神面も含めた事前準備がしっかりとでき、自信を持ってスタートラインに立てると思います。』

今後も諏訪選手がウルトラマラソンを走る際には、一緒にレース戦略など考えていきたいと思います。また諏訪選手から『ウルトラプロジェクトの活動をお手伝いさせていただきます。』とメッセージをいただいておりますので、整形外科医のエリートランナーだからこそ気づく視点で、アドバイスしてもらいます。

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