サロマ湖100KMウルトラマラソン⑤〜ヴェイパーフライ4%と身体のダメージ〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜

前回はレース展開について書きました。

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既にサロマ湖が終わって10日が経ち、数日後には昨年も走ったみちのく津軽ジャーニーラン(177km)の舞台に立ちます。

昨年は188kmでしたが、コース変更により少し短くなりましたが、ほぼ同じコースなので、昨年見た光景や自分自身の心の葛藤など思い出しながら、素晴らしいコースを楽しんできます。

第3回 みちのく津軽ジャーニーラン 記事一覧

今年のサロマではヴェイパーフライ4%を履きました。

フルマラソンでは、ヴェイパーフライ4%フライニットを履きましたが、フルマラソンを超える距離でヴェイパーフライ4%を履いたのは練習含めて初めてです。

以前は、短い距離から長い距離までアディゼロジャパンブーストを履いていたので、レースで何を履くか?という迷いはほとんどなかったのですが、最近は結構迷います。迷うことも楽しみの一つと思っていますが、最終的には身体の状態と、シューズに足を入れてピンときたモノを選んでいます。

昨年からはズームフライやズームフライSPを選ぶことが多かったのですが、今年はヴェイパーフライ4%を使ってみようと考えていました。

その理由としては、カーボンプレートによる反発ではなく、軽さとクッション性、そしてフィット感です。

カーボンプレートの反発に関しては、私の100kmを走るスピードだと、ほぼメリットはないように感じてます。

ヴェイパーフライ4%を履いてキロ5前後のイージーペースで走ることもないので、そのペースで走るだけではなく、打越さん・吉田香織さんの主催する30km走イベントをお手伝いした時に、ペースダウンした時の5’30/kmペースで走ってみました。その結果、遅いペースでは反発など期待出来ないが、ストレスはなく、これなら100kmでも十分使えると思いました。

ただ、ヴェイパーフライ4%か、ヴェイパーフライ4%フライニットかは迷い、両方とも現地に持参し、前日にヴェイパーフライ4%で軽く流しをしたら良い感じだったので、こちらに決めました。

ソックスはアールエルのメリノウール五本指を履きました。

中盤から暑くなり5kmごとに水かぶりをしましたが、気をつけてもシューズに水がかかることがあります。直撃した時は濡れたことで靴擦れしないかな?と心配になりましたが、100km走ってトラブルはありません。メリノウールソックスは汗や雨、水かぶりで多少濡れても擦れにくいので靴擦れリスクを軽減してくれます。もちろん足には丁寧に擦れ防止クリームを塗るのを忘れてはいけません。

今回のレースでは序盤も終盤も極力脚の筋肉を使わない走りを心掛けました。重心を前に持って行き、脚はその場に下ろすを繰り返しただけです。

上体より前に接地してしまうとブレーキがかかった走りになってしまうので、気温が上がりキツくなった後半も、ひたすら同じ動作を続け、少しペースが落ちたと感じたら上体の位置を修正することだけを意識しました。

1年半前に買って、今回100km走った直後に撮影したヴェイパーフライ4%のソールです。

レース前には、ヴェイパーフライ4%のアウトソールは柔らかいので、踵の外側を中心に相当削れるかもしれないと考えていましたが、全体的に磨耗は少なかったです。

それは擦るような動作がなく、同じようなフォームを保って最後まで走れたということです。

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フィニッシュ後に着替えてから、フィニッシュ地点に戻りマッサージをしていただきました。

177kmレースのスタートまで2週間を切っているので、出来るだけ早くリカバリーしたいという気持ちと、身体の状態を客観的に把握するためです。

走った直後のマッサージですから、もちろん痛いけど、自分では中々出来ないので有難いサービスでした。

状態としては、尻や太ももの張りは強いが、ふくらはぎの張りはほとんどなかったようで、脚の筋肉を極力使わないフォームを意識して走った主観と客観が一致したわけです。

また、靴擦れや股擦れなどを起こすと、そこを庇った走りになりバランスが悪くなり特定箇所に負担がかかりますが、今回はそのようなトラブルもなく走れました。

記憶から消えているだけかもしれませんが、レース中に感じた痛み・違和感は、ワッカに入ってペースアップしようとした時の右膝の違和感だけです。

大腿四頭筋の張りが強いと膝下に違和感が出ることがあり、その痛み・違和感を無視して走るとレース後の回復が遅れると聞きましたが、今回は即ペースを戻したので違和感はすぐに消えました。

もちろん、自己ベストが狙える展開なら、無理してでもペースアップしましたが、今回はsub9がギリギリの展開で、ペースアップしなくてもこのままいけばsub9で、ペースアップしても失速したらsub9出来ない状況だったので、迷わずリスクの芽を摘み取ることを選択しました。

大腿四頭筋など太もも周りの張りが強いということは、まだまだそこを鍛えて行けば良いということです。

今日、ケッズスポーツマッサージの担当トレーナーにそんなことを伝えたら、新澤さんの場合は鍛えるより、大腿二頭筋の柔軟性を高めた方がよいとアドバイスをいただいたので、ケアをしてもらいながら、自分が普段から感じていることとの擦り合わせの質問をしました。

少し話は逸れるけど、備忘録としても残しておきます。

私のハムストリングは以前と比べるとかなり発達してきましたが、特に右側が硬く仰向けに寝ている状態でも、左は膝裏がベッドに着くのに、右は浮いてしまっているとのこと。

この状態だと接地で力が伝わりにくく、膝裏が左のように伸ばすことが出来れば、もっと楽に力を伝えることができる。

その言葉を聞いて、浮かんだことは、懇意にさせて頂いている長江さんのアドバイスです。

柴又100K(登録の部)で長江隆行が総合2位〜アスリチューンの使用感〜

長江さんの動体視力は凄く、私が自分のページにアップしたトレッドミルで走るフォーム動画をみて、「接地後の足の上がりが左に比べて右が低い。」とメッセージでアドバイスしてくれました。足の上り方は意識して高く上げるものではなく動作の結果です。それは背中の使い方や骨盤の動きの左右差などにより発生しますが、だいぶ改善してきたと思って、先日ヴェイパーフライ ネクスト%を買った日にトレッドミルで走った動画を見ると、まだ右の方が低いことに気付きました。

サロマ湖4日後動画です。

その動きにも関係していると思い、担当トレーナーに、私の場合は接地後に後ろに流れた足は左右どちらが高くなりますか?と聞いたら少し考えてから、左が高くなります。そして右の大腿二頭筋の張りが抜ければ接地でしっかり地面を押せるようになるとアドバイスいただきました。

その後、どのようにセルフストレッチしたら良いかを教わりました。

これは普段からどう改善していこうか考えていなければ、その部位が硬いからストレッチした方が良いです。と言われても、そのストレッチをしたら、具体的に走りがどう変わるのか?イメージ出来ず、今回のような質問はしなかったでしょう。そしてそのストレッチのアドバイスはケアが終わり着替えて会計をする頃には忘れていたかもしれません。

問題意識を持っていれば、その問題を解決するためのヒントに気付きやすくなります。

ケッズに行く前に大腿四頭筋を鍛えねば・・と、この記事に書いていたからこそ、そんな質問が出て、今回の気づきになったのです。

また、担当トレーナーに身体の状態を確認する時には、いつも10段階評価で答えてもらいます。PBなど狙えるような最高の状態を10にし故障を0として、今はいくつくらいかと。

また、故障するようなリスクがある部位はないか?も聞くようにしてます。

スポーツマッサージでは自覚していない部位の張りが強いことを教えてもらうこともあります。

自分自身の身体の状態を注視することはもちろん大事ですが、客観的にその状態を伝えてくれる存在は大事です。

それはランニングフォームも一緒です。コーチでも友人でも家族でも良いので自分の調子が良かった時のフォームを知ってる身近な人を作ってください。

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昨日は、ウルプロ午後練、定期練習会がありました。

午後練はほとんど走らずにアドバイスや動画撮影をしましたが、定期練習会は7つのグループにペーサーをつけて走りましたが、私は5’20-5’30/kmペースでアップダウンのあるコースを10km走りました。まだ疲れてると感じましたが、身体の動きは良くなってきました。

練習後にはアスリチューンを飲んで素早いリカバリーを目指します。

週末の弘前は最高気温25℃、最低気温15℃ですから、昨年苦しんだような暑いレースにはならなそうです。

とにかく楽しんできます。



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