ウルトラプロジェクトメンバー 野辺山ウルトラ100kmも完走  〜レース前に暑さ対策したから周りが話すほど暑くはなかった〜 その2

■レース中に意識したこと


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・85%の意識で取り組む

2月の東京マラソン、4月の富士五湖ウルトラと100%の気合いで取り組んだため、身体に大きなダメージや疲労が残りました。更に今回の場合、翌日の月曜日は休みではなく、通常通りの仕事にしていました。今回は、仕事に悪影響を及ばさないためには15%ほどのエネルギーを残す意味で、85%ぐらいのリラックスした気持ちでレースにのぞみました。結果として、気持ちに余裕が生まれて、身体も無駄な力が入らず、100キロを走ることができたように思います。ウルトラマラソンは、フルマラソンと違い、気負いすぎないことが大事だと思います。

→ウルトラマラソンは距離も長ければ時間も長いです。気負いはストレスになり、ストレスは疲労に繋がります。Kさんのようにリラックスした気持ちでレースに望むことは非常に大事なことです。

・積極的に歩きを取り入れる

歩くことは恥ではなく、ゴールするための最適解と考えて、序盤からガンガン歩きました。登り全体の7割以上は歩いていたと思います。ただ、歩くのも、疲労感を感じてから歩くとキロ10分のペースになることは分かっていたので、キロ6分30秒〜7分ぐらいを意識した競歩に近いような歩きをしていました。登りは腕を振り、股関節を動かして積極的に歩き、下りではある程度のスピードで下り、レース全体の中でメリハリをつけるように心がけていました。

→ウルトラセミナーでは戦略的に歩くという言葉を使っていますが、ダラダラ歩くと気持ちまでネガティブになりますが、Kさんのように積極的に歩けばその予防にもなります。

・エイドでは予防の意味でストレッチ

富士五湖では足の痛みを感じてからストレッチをしていた分、途中から屈伸もできないぐらい足にダメージがありました。今回は各エイドで、屈伸・アキレス腱や前太ももの伸ばし・股関節ストレッチを取り入れて、痛みが出る前に予防策として取り組みました。ゴール後および翌日に足のダメージが少なかったのは、各エイドでストレッチをしたお陰だと思います。

→痛みが出てから無理に伸ばすと逆におかしくなることがあります。非常に落ち着いたレースをしていたのが分かります。

・エイドでは積極的に塩と果物を摂取

過去の経験で塩分不足を良く起こしていたため、エイドに準備してある塩を必ずつまんで摂取しました。更には、富士五湖で走った際に、オレンジが半端なく美味しかったので、今回のエイドに準備されていたオレンジ・ブドウは身体と心を潤す意味で積極的に摂取しました。

→暑いレースでは水分補給を忘れるランナーはいませんが、塩分補給は意識しないとできません。

・自分で作成した高低図を見ながら、現在地を確かめながら走る

富士五湖では試走をしたので、ある程度のコースイメージはついていたのですが、野辺山は時間的にも場所的にも試走ができません。パンフレットにある高低図は細かく書かれていないため、新澤さんからGARMINの実データを譲ってもらい、自分で高低図を作成しました。野辺山はアップダウンが激しいため、レース中、今自分がどこを走っているのか、これからどんな走りが必要なのかを確かめるツールとして活用しました。

→特に20-40kmはパンフレットの高低図と全く違います。このことを知っているだけでもレース中の焦りは緩和されます。

・42キロ・71キロの通過タイムで、フィニッシュ時間を予測する

ウルトラマラソンの難しさはキロ何分と決まった時間が続かないことです。特にアップダウンのある野辺山のコースの場合。数字上は目標タイムと10キロごとのラップタイムを作成しましたが、あくまでこれは目安程度。42キロ地点・71キロ地点に到着した時に、何時間ペースで来ているのか、何時間でゴールができそうなのか、と表を照らし合わせて、フィニッシュ時間を予測していました。コース上の現在地を知ることも重要ですが、ウルトラマラソンでは時間軸においても現在地を知ることは重要なことだと思います。

→ウルトラマラソンに限りませんが、目標タイムが達成できなくなったとしても気持ちを切らさずに走り続けるにはKさんのように、ここから頑張ればどのくらいでフィニッシュできるのかを客観視することが大事です。

・レース中、分からないことがあれば、経験者に聞く

初めて走る野辺山のコースでは、次のエイドまで何キロあって、どこまで登っていくのかといった点が全く分かりません。そんな時は、名前入りのゼッケンを付けている方(野辺山に何度も参加して、完走している方)に素直に質問するようにしていました。坂を歩いている時は、相手も多少の余裕があるのか、しっかりと教えてくださいました。次のエイドや目安となる場所までの距離が分かると不思議と力がわいてくることが多かったように思います。

→経験者に聞くことによる効果はもう一つあります。それは声を出すことです。また教えていただいた時には当然ながら感謝の気持ちを持ったでしょうが、そのことも気持ちをポジティブにしてくれます。

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■やめたいと思ったことはありましたか?

今回は、富士五湖の時に比べると、精神的・肉体的にどちらも余裕があったので、やめたいと思ったことはありませんでした。

■思ったより暑さを感じなかった理由は?

思ったより暑さを感じなかったのは、大きく3つの準備が影響していると思います。
①数日前から、スマッシュウォーターで水分を身体にためたこと
②日焼け対策として、ウェアの下を含めてアグレッシブデザイン(日焼け止め)をしっかり塗ったこと
③42キロ、71キロのドロップバック地点に暑さに対するアイテム(オーエスワンゼリーやSHOT-ONE)を用意していたこと
上記の3つを行うことで「暑さに対してやるべきことはやった」という不安を消して、100キロのレースそのものに集中することができました。

■どこで完走出来ると思いましたか?その時の気持ちは

71キロのエイドを8時間過ぎに到着できた時です。最後の30キロは4時間弱かかると見積もっていたので、当初の想定より多く歩いたとしても、この時間なら制限時間内にゴールできると思いました。

■フィニッシュゲートが見えた瞬間の気持ちは

嬉しさ半分・ほっとした気持ち半分でした。残り3キロで復活して元気になっていたので、最後は元気に走り抜けようと思いました。

■その他野辺山完走に必要なことがあれば。

しっかりとした計画立てをすれば、完走できる可能性は高まると思います。その計画が精緻であればあるほど、完走できる確率は高まるはずです。

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■活用した主なサプリメント

オルガニック ジェル

レース中に、疲れた感じた時・少し身体にカツを入れたい時に使いました。このジェルは即効性が高く、ウルトラマラソンでいうところの復活を導いてくれるように思います。ただし、即効性が高いのですが、持続性はあまりないと感じているので、使うタイミングが重要だと思います。携帯できるサイズなので、常時3個は持ちながら走り、使った分を42キロ・71キロで補充していました。

 

ウィダーINゼリーのスーパーエネルギー

最近、コンビニで売り出した商品です。他のサプリメントに比べて、圧倒的に入手がしやすく、試しやすい利点があります。事前に試しで使ってみた時に、すぐに効く感覚がありました。特にカフェインが。ただ、携帯するにはサイズが大きく、持ち運びは難しいので、このゼリーを42キロ・71キロの荷物として準備しておきました。

 

オーエスワンゼリー

今回は間違いなく暑さとの戦いになるのは事前から分かっていましたので、レース中に脱水症状をおさえる意味で、オーエスワンゼリーを42キロ・71キロの荷物として準備しておきました。PETボトルで摂取すると水分を余計に摂取することにつながり、トイレに行きたくなる可能性がおきるため、あえてゼリータイプにしています。個人的には、疲れた身体で摂取するには、ゼリータイプの方が合っているように思います。

 

ゴール後の一言

灼熱の野辺山、無事に攻略!!富士五湖ウルトラより、レースマネジメントは数段良いので嬉しい!レース中、本当に多くの方に助けられました。レースプロデューサーの坂本さんから「苅谷くん、暑い中、初参加で良く頑張ったね!」との一言をいただきました。次はサロマだー!!

 

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