ずっと硬いガレた砂利を走ったので、もちろんソールは減っています。
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昨年はモントレールのシューズを履きましたが、その時のシューズと比べるとこんな感じです。
このシューズはそれ以来履いてませんでしたから、レース直後の状態と思ってください。柔らかい部分はかなり痛みます。
ソールが厚くて柔らかいHOKAの方がガレた尖った砂利に乗った際の痛みは軽減されると思いましたが、今回は足首を捻ってヤバイと思ったことも、転倒しそうになったことも一回もありませんでした。
足首を捻ったり、転倒したら、そこでレースが終わる可能性があるばかりか、場合によっては生命を脅かすリスクでもあります。
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ただレース中に感じたことがあります。
私の場合はロードのウルトラなら40kmくらいまでは疲労など感じることなく一気に走ってしまうけど、トレイルだとその半分くらいで疲れてきます。それはアップダウンがキツイということ以上に危険を避けるためにいろいろ考えながら走っていることが原因だと気付きました。
ロードではどこに足を着くかなんて水溜りや段差がなければ考えませんが、トレイルに慣れていない私は結構考えているのだと思います。
瞬時にたくさんの情報が入ってきて、それを瞬時に判断していくのだから脳が疲れちゃうのでしょう。
少し話は違いますが、私は18歳の時に大学に通うために東京に来て、卒業して就職した後もしばらく東京で暮らしました。初めて東京以外で暮らしたのは36歳の時に名古屋に転勤した時です。そして4年後に都内にある本社にまた転勤で戻るにあたり、マンションを探しに東京にきて驚いたのが、新宿駅の人混みに疲れてしまったことです。
名古屋に行く前より人混みが激しくなったわけではなく、私の感覚が狂ったのです。
名古屋だって中心地は人が多く、地下鉄は混んでいます。そこで働き、住み、遊んでいたのに、新宿駅の混雑はかなり違ったのでしょう。
マンションを何軒か見てから新幹線で名古屋に帰り、名古屋に降り立った時のホッとした感覚は今でも覚えています。
人の動きがゆっくりだったのでしょうか。。
その後、都内で生活するうちに、新宿駅の混雑など全く気にならなくなり、無意識に人にぶつからないように歩いています。
新宿駅構内は様々な人が様々な方向から来て、様々な方向に抜けていきます。スピードも様々で中にはカートなど引っ張ったり、歩きスマホをしてたり、おしゃべりしながら周りを見ていなかったり、様々ですが、あまりぶつかりません。
瞬時に自分の進む方向とスピードを割り出し、そしてあらゆる方向から自分と交差する人々の方向とスピードも瞬時に割り出し、自分と接触しないか判断しているのです。ぶつかりそうならスピードや方向を修正するか、相手の動きなどを見て相手が修正するかなど判断するのでしょう。
名古屋から久々に東京に来て疲れはてた時と同じように、今でも新宿駅構内を歩くときは同様の情報収集と情報分析、そして行動変更をしていますが、今は疲れません。
人間は環境に適応するのです。
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そんな観点から思ったのは、やはりトレイルレースに出るなら、トレイルにいる時間は大事だと思いました。夜間走るならやはり夜間の行動は大事です。夜間トレイルが危険と思えば、夜間の公園などやロードでも効果はあると思います。
トレイルを使って練習をすることで、新宿駅構内の混雑した人の流れを無意識ではないけど、無意識に近いリラックスした状態で歩くように、トレイルを安全にリラックスして走れるようになるのでしょう。
伝わるか分かりませんが、言葉にすると、
意識下の無意識
です。
しっかり危険を避けるように意識はあるけど、無意識に近い状態ですから、無駄なエネルギーを使いません。
今の私のトレイルは
常に意識下にある状態です。だから疲れます。