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今回書いた記事に関して、整形外科医で、びわ湖ランナーの諏訪医師から感想とアドバイスをいただきました。
ウルトラプロジェクトにも諏訪さんからアドバイスをもらい早めに復活できたメンバーもいます。
以下諏訪さんのアドバイスです。
何よりも大切なのは『無理をしないこと』ですが、痛みや違和感に対する感じ方や考え方が個人個人で違うので、とても難しいことです。
レベルは様々ですが、市民ランナーは楽しむことが1番ですので、ある限界を超えてしまうような故障になってしまうと部位や重症度によってはランニング人生が終わってしまうこともありますので事前の予防がとても大事です。
私はドクターランナーとして解剖生理学やトレーニングの勉強をしているために多少の知識はありますが、自分のカラダの状態を客観的に把握できる、かかりつけのトレーナーを持つことも良い方法だと共感しました。
もしも故障をしてしまったら、辛い日々が待っていますが、代替トレーニング(バイク、プール)や普段できない筋トレ、筋膜リリース、メンタル強化などをしながら、決して急がずに時間をかけて徐々に万全の状態に戻していきます。
マラソン以外のことに時間を使うのも良いと思います。
また、私自身、ほぼすべてのランニング障害を経験し、辛い日々を過ごし、復活してきましたので、そのようなことを他のランナーの皆様に経験して欲しくはありません。
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さて、昨年書いた峠走の下りでのリスク、注意点とその対処法では、諏訪さんに医学的見地からアドバイスをいただきました。こちらも合わせてお読みください。
以下冒頭の抜粋です。
タイムを伸ばしたい。自己ベストを出したい。速く走れるようになりたい。という気持ちはほとんどのランナーは持っていると思います。私も常にそんなことを考えています。また現在では様々なメディアに、速くなるための特効薬的な練習法や、アイテムなどが紹介されています。そのような記事をみて試した方もいるでしょう。またなぜそうなのかをじっくり考えている方もいるでしょう。
目標は現時点でできないことを掲げている方が大半でしょうから、目標達成のためには現在の自分をいかにそこに持っていくかを考え実行していくことの重要性は書くまでもありません。仕事でも同じだと思います。目標達成のために、速くなるために新しい練習法を考え取り入れることは大事なことだと思います。
しかし、注意して欲しいことがあります。それらの紹介記事にはメリットや効果は大きく書かれていますが、デメリットやリスク、注意点が詳しく書かれていることは少ないです。
ランニング経験の長い方であれば、その練習方法の効果やリスクを総合的に判断して、練習に取り入れるかどうかを決めることができます。またリスクが分かっていれば、そうならないように気をつけて練習し、効果のみ享受できるようにするでしょう。
また実業団選手など結果を求められるランナーや、市民ランナーであっても自身の目標達成のために、故障するリスクはあってもしなければならない場面はあると思います。その点について何もいうことはありません。
ただし、初心者〜アベレージランナーで、それらのリスクある練習法を雑誌等でみて、この雑誌に書いてあるなら大丈夫、このコーチが話しているなら大丈夫。それさえやれば今より速くなれるのなら試してみたい。とリスクの部分を考えずにやってしまう、もしくは初心者の友人を誘ってそのような練習を行い故障してしまったというのはよくある話です。
今回は、蓄積疲労による故障ではなく、突発的な故障に繋がりやすい峠走の下りについてそのリスクと注意点などを紹介します。
まず断っておきますが、峠走自体は登りも下りも、それらの切り替えも含めて、効果の高い練習です。ただ気になるのはその効果だけが一人歩きしていると感じるからです。
サブ4していないレベルのランナーから、「峠走の下りを一生懸命飛ばして走ったら脚が凄い筋肉痛になったけど、筋肉痛が取れれば脚が強くなるのですよね。」なんて話を聞くとぞっとします。そして痛みはなかなか取れずにしばらく治療しなければならなくなったりします。
そのようなランナーが私の周りにもたくさんいるので、今回注意喚起の意味でこの記事を書きます。
まず私の経験談として、サブ4を達成した頃に峠走の下りで故障したときのことを紹介し、そのリスク、注意点、そして対処法について、私の経験や知識だけではなく、整形外科医であり、びわ湖ランナーの諏訪医師に、医学的見地、解剖学的見地、そしてランナーとしての視点からアドバイスをいただきました。
自己ベストを更新しようと、一生懸命練習しているランナーが故障して走れなくなるのを見るのは辛いです。もちろん故障した本人はもっと悔しいでしょう。
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