で書きましたが、今回のレース中はタイムやペースより身体の動きをずっと意識して走りました。ペースを全く意識しないわけではありませんが、ペースを上げたいなら何を変えれば良いのかを考えて走りました。
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まずスタートからしばらく身体の動きが悪いのか、体感ペースに中々実際のペースが追いつきませんでした。登り基調ですからペースが上がらないのは当然ですが、それ以上に上がらなかったのです。
その後、接地時にしっかり乗り込んでいくことをイメージしたら感覚と実際のペースが一致してきました。おそらく上り坂なので、目線が上がってしまい、普段より多少後傾していたのでしょう。
また、折り返しを過ぎた辺りから左肩に痛みが出て来たと、上記リンクで書いていますが、上の画像を見ていただくと、肩が痛いから余り動かさないようにしているのが分かると思います。
痛みは徐々に痛くなってきたので、この辺りからあることを試したと記事に書きましたが、何をしたかを説明します。
以前はTシャツを着たり脱いだりが辛く、肩の高さより腕が上がらない五十肩のような状態に陥りましたが、自分なりに考えたトレーニングをすることで日常生活の支障はなくなりました。また走っていても痛みが出ることはなくなってきましたが、マラソンのレースペースで15キロくらい走ると相変わらず痛みが出てきます。
痛みが出る原因は、腕振りにより関節内の擦れが次第に大きくなる感じです。そして痛みがでると、腕振りができなくなるので、後傾しやすく推進力も減少します。
今回は肩をロックして腕振りを止めるのではなく、胸椎の回旋動作を意識しました。
腕を前後運動する際に、胸椎を左右に回旋することで、肩の前後運動は小さくなっても腕の振り幅は保てるのです。
意識したのは、腹筋部と頭部は進行方向に保ったまま、胸や背中辺りを回旋させることです。
イメージは前後運動から回旋運動です。
そのように動くと腕の位置は胴体から余り離れずに拳が身体の前に来た際も、腕が胸に巻きつくような動きになりました。
最初は違和感がありましたが、胸椎と背骨を身体の軸の沿って回す動きをすると肩の痛みは消えました。
これはその動きを取り入れてからの走りで27、28キロ付近です。
肩の力は抜けて胸椎に少し動きが出ているのが分かると思います。
股関節や骨盤の動きも良くなってきました。
これらの動きは、これから練習で確認していきます。
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また、レース中に痛みが出てきた時に、痛みを和らげようと庇う動作をすると、違う部位を痛めることもありますが、今回は庇ったのではなく、正しい動きを模索したのです。
“正しい動き”
正しい動きには、全てのランナーに共通することもあれば、骨格や筋力、柔軟性などにより変わってくることもあります。
今回の動きをするにあたってイメージしたことが全てのランナーにとっての正解ではないと思います。
私にとっての“正しい動き”なのです。
今回、レース中にそのような動きを模索出来たのには伏線がありました。
それは前々日にケッズトレーナーと提携しているR-bodyで身体をチェックして弱い部分をどのように改善するかのアドバイスをいただいたことです。
具体的にどのようなアドバイスをいただいたかは別に書きます。
効率よく走るためのランニングフォームなどテクニックやスキルを身につけよることは、速く、長く、楽しく走るためには必要なことです。
その前提が、そのランニングフォームを保つための筋力や柔軟性を身につけることなのです。どの程度必要かと言えば、そのランニングフォームを保つことができるくらいです。
また、どのように動かしたらよいか分かっていても、運動制御の機能が落ちていれば、使いたい筋肉は使えません。=思うように動けません。
そこに気付くことが大事なのです。
ウルトラプロジェクト午後練は目標達成に向けた動き作り、フォーム作りを主眼においていますが、核になるのはメンバー一人一人が、自分はどのように動いていて、もっと効率よく走るには何をしたら良いのか?を考え、言葉にすることです。言葉にすればイメージが膨らみます。
現状把握が出来ねば先には進みません。
なんとなく分かっているのは、分かっていないのと大差ありません。
どう走るかイメージが出来た上で、走りながら模索していけば新たな気付きが生まれます。この繰り返しです。
普段はアドバイスする側の私は、自分の引き出しを増やすために、R-bodyに行きましたが、自分自身の身体についてなんとなく問題があることは分かっていたけど、特にトレーニングやストレッチをしていなかった部分が、スムーズな走りを阻害していたことが分かりました。
そして短時間でしたが、パーソナルトレーニングを行い、どのように動かしたら良いかをイメージすることが出来ました。またそのためのセルフトレーニングも教わりました。
その時の動きのイメージが、レース中のフォーム修正に繋がったのです。
どのような流れで、カラダの現状チェックとパーソナルトレーニングが進んだのかは別に書きますが、スタッフのレベルは非常に高いと感じました。
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