ブルックス ハイペリオンテンポ〜目立たないけど信頼されている人のようなシューズ〜

4月下旬にブルックスのトレランシューズ「カタマウント」を履いて葉山のトレランコースを走るイベントに参加しましたが、その時にメーカーの方といろいろお話をさせていただいたところ、ロードシューズのハイペリオンテンポを試して欲しいと送っていただきました。

<スポンサーリンク>

ウルプロにも、このシューズを履いてるメンバーは結構いるので、どんなシューズなのかと気にはなっていましたが、昨年から春にかけてさまざまなメーカーのシューズを購入しているので、靴箱に全く収まらない状態になっているのでショップなどで試し履きできる時があれば試してみようと思っていました。

シューズは川の道スタート前日に届き、足を入れてみるとかなり良い印象でしたが、全く走っていないシューズで251kmレースに出るわけにもいきません。ただ、これで走ってみたい。と思わせるシューズでした。

なぜ、走ってもいないシューズに、そこまで良いイメージを持ったかと言うと、私の足形はアーチに筋肉がついていてほぼフラット(いわゆる扁平足)なので、アーチが盛り上がったシューズはNGです。例えばNIKEのペガサス37や、インヴィンシブル ラン フライニットなどはダメです。

また内反小指まで酷くはないけど、小指の付け根辺りの周囲が広いので、シューズの靴紐の一番下辺りから爪先に向けてカーブが鋭角なシューズは小指の付け根が当たってしまうのでNGです。

こちらは川の道から帰宅してアイシングをした翌日の足ですが、小指の付け根辺りが結構広めです。

もう一つNGなシューズは踵が浅いシューズです。踵をしっかりホールドしないシューズは脱げそうで足に無駄な力が入るので選びません。

ナイキアルファフライなど競技モデルはメーカー問わず、アーチサポートはほぼないので、私の足には都合が良いのですが、競技モデル以外のシューズにはアーチサポートが強めのシューズが結構あります。

そのような足形の私の足にハイペリオンテンポはピッタリだったというわけです。

川の道フットレースを走って、故障のような状態にはなっていませんが、脚だけではなく、体幹部含めて身体の張りが中々抜けないのでポイント練習はまだ再開していません。そのような状況なのでハイペリオンテンポを履いてスピードも出してはいないのですが、その間ウルプロ練習会は7日間行いました。

そして、この7日間履いたシューズは全てハイペリオンテンポなのです。

理由はいくつかあるけど、大きな靴箱に収まりきれないくらいたくさんのシューズがある中で、このシューズに手が伸びるのだから足が欲しているのでしょう。

上げても、キロ5切るくらいのスピードでしか走ってないので、そもそもこのシューズの名称である、テンポ走的な走りもしていませんが、かなり使用範囲の広いシューズに感じています。

同じような名前のナイキエアズームテンポネクスト%も購入して履いていますが、全く違うタイプのシューズです。

一番分かりやすい違いは、ハイペリオンテンポは歩きやすいけど、テンポネクスト%は歩きにくい。歩きにくいシューズは一般にヒールストライクでは走りにくいシューズで、歩きやすいシューズはヒールストライクでも走りやすいシューズです。

<スポンサーリンク>

したがって練習会の時など、荷物を最小限にしたい時など、自宅から履いていってしまいますが、駅の階段などでも全く違和感はありません。(テンポネクスト%で下り階段を下りるのは結構怖いです。)

ハイペリオンテンポは、私がもつたくさんのシューズと比べても、際立った特徴がないシューズです。ある意味インパクトは弱いと感じています。

メーカーの公式ページを見ると「軽量で高反発」とあるけど、もっと軽量なシューズはあるし、反発が強いシューズもあります。また「クッション性に優れた」とあるけど、これも同様です。

25.5cmの重量は197g

目立った特徴があるシューズってインパクトは強いけど、履きにくいと感じたり、人を選ぶ傾向が強くなります。

そのような観点からも、ハイペリオンテンポの特徴を言葉にするなら、「トータルバランスの優れた優等生的なシューズ」です。目立つ行動はしないけど、思いやりがあり、周りから信頼されているいい奴って感じのシューズです。

脚の状態は良くなってきたらインターバル走などでも使うので、その辺りのスピード域での感想はまた書きます。

また、川の道フットレースなど200kmを超えるレースを走るランナーにブルックスの愛用者が多い理由が、今回このシューズを履いて少し分かったような気がします。

それは、幅が狭くないという形状的な理由もありますが、シューズの個性が強すぎず、主役はランナーで、シューズはあくまでランナーの走りをサポートするアイテムなんだと感じるシューズなのです。長い距離、長い時間を走るレースの場合、このあたりは大事なことです。

<スポンサーリンク>

現時点の感想として、練習やレースなど様々な場面を任せられるオールラウンドなシューズが欲しいと考えている方であればオススメできるシューズです。もちろん足型は人により様々なので履いてみてちょっとでも感触が悪いと感じたなら選ぶべきではありません。

今まで、足入れをして第一印象が悪いのに購入してしまったシューズで、その後良いイメージに変わったシューズは記憶にありません。もちろん足入れした第一印象が良くても実際に走ってみたらダメなシューズはありますが、履いた第一印象を大事にすれば合わないシューズを購入するリスクを減らすことはできます。

何枚か画像を撮影したので掲載しておきます。

この踵のホールドは最高で、靴紐を弛めないでシューズを脱ぐことは困難です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA