3月末のことですが、仙台からIさん(50歳 医師)が目標達成に向けてパーソナルレッスンを受けにきていただきました。
Iさんの課題はレース終盤(25~30km以降)のペースダウンで、呼吸は苦しくないのにペースをキープすることができなくなるので、心肺機能より筋持久力が足りないと考え、20~30km走を増やしたが、この2年間フルマラソンは3時間25~27分で停滞しているとのことでした。
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そこで、フォームを改善して楽に長く走れるようになりたい。とパーソナルレッスンに申込んでいただきました。
まず、神宮外苑に移動しながら、いろいろお聞きしました。事前に書いていただいた内容だけではなく、Iさんのインサイト(本音的な部分)や申込書に書くに至らないイメージ的なこともありますから、それを会話しながらIさんと私で共通認識化していきます。
Iさんはどうなりたいのか?どうなれば満足なのか?を聞かずして、良いアドバイスなど出来るわけはありません。
広場について走ってもらい動画撮影しました。
動画を見て上下動がかなり大きいことを本人にも気付いてもらいました。上下動自体は悪いことではありませんが、レース終盤に脚が終わってしまう原因の一つであることは間違いありません。
過度な上下動はレース中にスクワットを4万回やっているようなものですから疲れますよね。。
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今回はここを中心にアドバイスすることにしました。
その他、気になる部分はいくつかありましたが、走りは連動ですから、悪かったAを変えることで、良かったBが悪くなるのではダメです。
治したいABCがあったとして、Aを意識したらBCもよくなるのか?Bを意識したらACもよくなるのか?など本人の動きや反応を見ながら意識してほしいポイントを変えていきます。
ウルプロメンバーへのアドバイスにしても悪く治したい箇所を意識するのではなく、違う部分を意識することで改善する方が多いです。
最終的にこのようなフォームに落ちつきました。
地面からの反発力を上方向ではなく前方向への推進力に変換するイメージ。着地前に下腿が膝よりも前に出て着地時にブレーキがかかるフォームを上体の真下に着くイメージ。その他、骨盤を動かすイメージ。楽に推進力を生むイメージ。ピッチ数による走りの変化などいろいろ実感してもらいました。
その中で一番意識してもらったのは、そんなに一生懸命走らなくても前に進むということです。
外苑周回を同じような心肺のキツさで走ってもらい、楽に速く走れていることも実感してもらいました。
仙台から来ていただいたのは、楽に長く走れるフォームを身につけてもらうためですから、その実感をしていただいて良かったです。
Iさんの気付きの一部です。
〜今までFB投稿の言葉だけを読んで分かっていた気がしていたことも、直接指導を受けて、その意味を理解・体感できました。特に『腰を動かす』『ピッチを上げる』などなぜそうした方が良いのかが分かりました。
また、185bpm程度の音を頼りに走ると、今までは大腿や膝を上げすぎていたことも実感しました。 ピッチを上げたらストライドが短くなったが、その方が速くてしかも楽に走れました。〜
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またIさんは片脚立ちでしっかりバランスがとれていませんでした。これも接地時に沈み込む原因の一つです。
傾斜で片脚立ちになり足を触ってもらいます。画像では分かりにくいけどグラグラでした。
Iさんは購入したけど、あまり使ってないKernelを付けてもらいました。
軸足がしっかりしたのを本人も実感して驚いていました。
動画だとよく分かります。
IさんもこれからはKernelを使うと話していました。
その後、カフェで練習メニューをIさんと相談しながら決めていきました。
この練習は何のために行うのか?をしっかり理解していただきながら進めました。
Iさんはその後、錦糸町のハイアルチリカバリーで低酸素トレーニングをしていかれました。
その後も、練習結果などメールしていただいていますが順調のようです。
パーソナルレッスンはウルトラプロジェクトメンバー以外の方も受けることは可能です。詳細はこちらをご参照ください。ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。