故障リスク軽減には、痛みが出たらすぐに止める①

フルマラソンシーズン真っ盛りですが、この時期は毎年、Facebook上に「故障した(故障が完治しない)ので○○大会をDNSします。」という悲しい投稿が多くなる時期でもあります。

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当然、本人は悔しいでしょうし、そのランナーが一生懸命頑張っていたことを知ってる友人も悔しい気持ちで一杯でしょう。

そんな不幸なことが少しでも減るように私が感じていることを少し書きます。順次有識者のアドバイスなど可能な範囲で追記していきます。

故障にも様々な種類があります。走れなくなるのは一緒ですが、今回は転倒や躓きなど瞬間的に大きな力がかかることで発生するケガではない、繰り返し負荷がかかることで発生するいわゆる故障について書きます。

余談ですが、私は損保ジャパン(今は損保ジャパン日本興亜)で25年勤務していましたので、保険の観点から触れてみます。

傷害保険では、ランニング中に、地面の凹凸に足をぶつけて転倒しないまでも、脚にヒビが入ったのと、練習で痛みが出ながらも頑張って疲労骨折したのはまるで別モノです。

例えば私の知る範囲の傷害保険であれば、上の例は通院保険金が出ますが、下の例は出ません。

仮に上の例では、1ヶ月ギブス固定をすれば、通院しなくても1ヶ月は通院したとみなされて通院保険金が出ます。通院日額3000円の契約なら10万円近い保険金が入ります。治療には健康保険も使えますから、治療費より保険金の方が多くなるケースが大半でしょう。

同じ保険に加入していても下の例では保険金は出ません。

なぜ下の事故が出ないかというと、

傷害保険金の支払要件として

『急激』かつ『偶然』、『外来』の事故に起因するケガ

と定められています。

疲労骨折だけではなく、タナ障害、オスグット病、椎間板ヘルニア、靴ずれなどには『急激性』がないのです。

また、傷害保険の種類によっては、明確に疲労骨折などを免責条項に記載してます。

以上、余談でした。

 

なぜ、余談を持ち出したかと言えば、転倒や打撲などのケガと違い、いわゆる故障はじわりじわり負担がかかる過程で痛みや違和感を感じるなど急激性、突発性がないケースが大半なのです。

故障した多くの方は張りが強い、痛みが抜けないなど自覚症状がありながら、練習を続けた結果、しばらく走れないような故障を医師から診断されたのだと思います。

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以前、峠走の下りでのリスク、注意点とその対処法 を、整形外科医でびわ湖ランナーの諏訪さんの協力を得て記事にしましたが、一般に目標が高ければ高くなるほど練習強度は上がります。スピードも速くなります。

今までと同じ負荷の練習でも、体の使い方やレースマネジメントを上手に出来ればタイムアップは目指せますが、より高いチャレンジをするなら、当然ながら負荷は高くなります。

進化は無理の先にある。

と日本代表のウルトラランナーが語っていますが、私も変わろうと思うなら無理は必要と思ってます。

ただ、速くなりたい→無理をする→故障した。 が良いはずありません。

無理をするなら、それまでの数倍、自分の身体に注意しなければダメです。

特にランニング経験の少ない方は・・・

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