昨日、東京マラソンEXPOに行ってきました。ランニングシューズに関しては年々出展企業が減ってきているように感じています。ナイキ、アディダスなどは独自イベントで大量動員しPRできるのだからEXPO出展する意味合いが薄れているのでしょうか?
今年は屋外開催でしかも雨だったので、来場者は身体を冷やして風邪を引かぬようブースに立ち寄らずに早々に帰ってしまった方も多かったようです。私はEXPOで新製品などを見るのを目的に行ってきましたが、水溜りにシューズやソックスを濡らしたため、今回は試しばきは出来ないと思いましたが、2つの試したいブースで確認したところ「気にしないでください。今日はそのような方ばかりです。」とのことで、履くことが出来ました。
まずは、アシックスブースでMETARIDEを履いてみました。
アシックスブースは仮設建物の中にあるので、東京マラソンのEXPOに来たという気分を味わうことができました。
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□価格
(本体)¥27,000+税 ¥29,160(税込)
ヴェイパーフライ4%フライニットより本体価格で+1,000円です。以前であれば非常に高いと思う30,000円近いシューズがNIKEの高価格戦略(?)により高いとは感じなくなってしまいました。東京マラソン後に発売するヴェイパーフライエリートフライプリントは81,000円です。
□重量
計測器は持参してないのでメーカーの公表値を書きます。
メンズUS9 (27.0cm)305g
ウィメンズUS7(24.0cm)251g
今回、メンズ25.5cmとウィメンズ25cmを履きましたが、これらは260〜280g程度でしょう。ただ手に持った感じも履いた感じも240g程度に感じました。
特に、見た目が重そうなので、手に取った時の軽さが印象的でした。
□サイズ感
メンズサイズは25.5cmからなので、まずこのサイズを履いて20mほどの仮設走路を走ったところ少し緩いので、ウィメンズサイズの25cmを履いたらちょうど良いサイズでした。
サイズに関しては足の長さだけではなく、幅や高さなどによっても変わるので参考程度に読み取ってください。他のシューズとの比較が分かりやすいので、私が履いてるシューズを掲載します。
- ヴェイパーフライ4% 25.0cm
- ヴェイパーフライ4%フライニット 25.5cm
- ズームフライ 25.5cm
- ズームフライ フライニット 25.5cm
- ズームフライSP 26.0cm
- アディゼロsub2 25.0cm
- アディゼロ匠senブースト 25.5cm
- アディゼロジャパンブースト3 25.5cm
*今回の発売時はメンズ・ウィメンズともにデザインは同じです。
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□ソール高およびドロップ
ソールの厚さは30mmでドロップは0mmです。
走ったところゼロドロップとは感じませんでした。
□フィット感
軽量化よりブレなどをなくすためにフィット感にこだわった印象を受けました。
踵のホールドを高めるためのカップが外側に付いています。
大半の方がフィット感は良いと感じると思います。
□ソール
スタッフの説明を聞くと、グリップと耐久性は相当高いとのことでしたが、実際手に取るとそう感じました。
また接地面やミッドソールに大きなホールがありますが、これは軽量化のためと説明を受けましたが、それ以外に屈曲性を高める効果を狙っていると感じました。
ソールはかなり硬いので、両手で力一杯曲げようとしたところを、スタッフに撮影してもらいましたが、このようにほとんど曲がりません。
□走行感
20mほどの走路を5往復ほど走っただけなので、このシューズのキャッチコピーの「RUNを、もっとラクに、もっと長く。」がぴったりくるシューズなのかどうかは分かりません。
ただ、推進力を非常に体感しやすいシューズだということは分かりました。ズームフライを初めて履いた時に感じた前方に押し出される感覚をもっと簡単に感じることができるシューズです。
スタッフはフルマラソン完走レベルからサブ4レベルまでをターゲットにしていると話していましたが、むしろもっと速いランナーが履いた方が良さを引き出すことができるシューズだと思います。
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□全体的な感想
上記の通り、履いたうちに入らないような試し履きでしたが、個人的には好きなシューズです。私はヴェイパーフライ4%を履くことでアウトソールの柔らかいシューズにもだいぶ慣れてきましたが、本来は接地感が硬いシューズの方が接地時の反発のタイミングのズレが出なくなるので好きです。
ズームフライ フライニットより、初代のズームフライが好きなのはソールが硬いからです。その点、METARIDEの接地感は非常に分かりやすいです。
先日記事を書いたHOKAカーボンロケットはカーボンプレートを曲げることでその反発を使って推進力をうむモデルですが、このシューズは、アウトソールを板のように硬くし、前にツンのめるようなソール形状にすることで重心を前方に崩すことで推進力をうむシューズです。
カーボンプレートに限らず、ソールを曲げた反発で推進力をうむシューズの場合は、シューズの屈曲点と接地して重心を乗せる位置が合わないと、反発力や推進力を感じにくいただの硬いシューズになってしまいます。
HOKAカーボンロケットはかなりフォアフット接地のランナーでないと反発力を感じにくいです。
その点このシューズは接地位置が少し踵よりのランナーでも推進力を感じることができるような設計がなされているように感じました。
もちろん前気味で接地できるランナーはさらに推進力を感じることができるでしょう。
このシューズについて、説明が難しいのでまずは試してください。と書かれた記事もありますが、履いていない方がイメージしやすいように伝えるなら、このような言葉にします。
緩い下り坂を走るように脚を進めることができるシューズ
メディア説明会で使ったというA4 4枚分のシートをもらいましたが、まだほとんど見ていないです。理由は先入観なく記事を書きたいからです。
このシートを見て記事を書いたら、このシューズに書いている様々な情報サイトの記事とほとんど同じような内容になってしまうでしょう。そのような同じような記事は読みたくないですよね。
後ほどこのシートを読み込んでみます。
そして、また機会があれば少し長い距離を走ってみたいと思います。