過去経験のない暴風とは

私は急ごうとか何も意識しないで歩くとだいたい1kmを11分くらいになります。自宅から駅まで850mほどなので10分前に出ると慌てなくても間に合います。これって毎秒1.5m進むってことです。

今、1000mでサブ3を狙っていますが、2分59秒で走ったなら秒速は平均で5.6mです。

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先日5000mで12分35秒36という世界記録が生まれました。これは秒速6.6mです。

100m世界記録は9秒58ですが、これは秒速10.4mです。最高にスピードが上がった70~80mは0秒80で走っていたということなので、この時の秒速は12.5mです。

陸上競技場を走っていると短距離ランナーは速いなーって思うけど、長距離ランナーの2倍くらいのスピードで走ってるのだから当然です。

ちなみに、時速100kmで走ると秒速27.8mですが、自動車でこのスピードで走った時に速いと思うかどうかの感覚は個人差が大きいけど、その2倍の時速200kmはほぼ全ての人が物凄いスピードだと思うでしょう。この時の秒速は55.6mです。

台風10号の最大瞬間風速はそれより速く70m/sとか80m/sと予想されています。

全く想像できませんが、70m、80m先から自分に向かって瓦が1秒で飛んできたら避けることはできません。

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ここで、少し調べたことを書いておきますが、テレビ報道やネットニュースにより最大瞬間風速とか最大風速とか風速とかいろいろな言葉を使いますが、それぞれ意味は違います。

金沢気象台のこちらが分かりやすいです。

最大風速と最大瞬間風速

  • 瞬間毎の風→「瞬間風速」
  • 10分間の風速を平均→「平均風速」
  • 瞬間風速の最大値→「最大瞬間風速」
  • 10分間の平均風速の最大値→「最大風速」

天気予報や気象情報などで「風速○メートル」という場合、10分間の平均風速を指すようです。

また、風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍から3倍以上になることがあるとこちらに書かれています。

そのページに風速の目安、が書かれていて分かりやすいので読んでみてください。

平均風速が25mを超えると樹木が根こそぎ倒れ始めたり、木造住宅が全壊し始めたりするとあります。

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台風の時期にはwindy.comをよく使いますが、こちらのアプリのキャプチャを見ると、どのように変化しているか分かりやすいです。

こちらはこれから6時間後の風速(平均風速)です。長崎市など紫からエメラルドグリーンになってますが、下の目盛を見ると60くらいですが、単位はkt(ノット)です。1ktは約0.51m/sですから風速30m/sくらいです。木造住宅が全壊し始める威力です。

ちなみに瞬間最大風速はこちらです。この金色の目盛はありませんが、瞬間最大風速は風速の1.5〜3倍くらいになることもあると言うことから考えると海上の瞬間最大風速は80-90m/sくらいになるのでしょう。

数字が大きすぎると良く分からなくなるので、木造住宅が全壊する。と考えた方がイメージ湧きます。

木造住宅が全壊するほどの威力をもった風がかなりの確率で襲ってくるのだから、雨戸を閉めたりガラス飛散防止フィルムを貼る、非常食を準備するといったレベルではないと感じます。

私の自宅も木造住宅ですが、もし今回沿岸部に住んでいたなら、前もって雨戸など閉めたりした上で、大事なモノを持って安全な場所に逃げます。既に近隣のホテルなどは一杯だと思いますが、数日前から分かっているのだから、おそらく台風被害の及ばないところに避難していると思います。

新型コロナで恐怖を煽って、今回は台風で恐怖を煽っているという投稿やコメントなどが目に入ってきますが、今回のは恐怖を煽るというより足りないのでないかと感じるくらいです。

一生に一回あるかどうかという台風だという記事もありますが、最近はそのような台風が毎年のようにきているように感じています。秋には巨大台風が関東を直撃するかもしれませんが、今からその準備をしておき、家が飛ばされるような台風がきた時には、早めに安全な避難場所を確保するなど自分や家族の生命を守る行動をします。

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