未知の距離を完走した時の気持ち〜チャレンジ富士五湖〜

2019チャレンジ富士五湖⑤〜ウルプロメンバーの完走率は89.7% 過去の気温と完走率〜

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チャレンジ富士五湖が終わってすぐに書くつもりが、既に10日経ってしまいました。

今年のチャレンジ富士五湖の完走率は100kmが68.1%で、3種目合わせて71.3%でしたが、ウルプロメンバーは29人走り26人完走(完走率89.7%)したことは記事にアップしました。

29人の中にはフルマラソンより長い距離を走ったことがないメンバーも多数いますが、何人かのメンバーにいくつか質問して答えてもらいました。

 

□ゴールが見えた時やゴールした時気持ち

・正直直前の鬼の登り坂が苦しすぎて、これでやっと終われるというほっとした気持ちが強かったです。走る前からゴール前の厳しさはイメージしていましたが、やはり実際に走ると想像以上でした。これはどのレースでも一緒ですがゴール前まではもう二度とやりたくないと思うのですが、ゴールしちゃうとまた次もやりたくなってしまいますね。

・競技場が見えた時、いろんな方が声をかけて迎えてくださり、長かったけど頑張ってよかったと感じました。そして、競技場に入ってゴールが見えた瞬間に感極まりました。新澤さんが待ってくれていたこと、途中一緒に走ったウルプロメンバーと一緒にゴールできるとわかって、安堵したのだと思います。

・ゴールが見えたときは、解放感でいっぱいでした。並走したチームメイトがゴール前で待っていてくれて感動しました。ゴールした時は夢見心地で正直よく覚えていませんが、ただただ同じ118kmを走り切るというチャレンジをした仲間と一緒にゴールできたことが嬉しかったです!

・頑張ったことが報われた〜!超嬉しい!

・「たどりつけたー」という安堵感でした。

・悔いない練習ができていた訳ではなく、とにかく不安だらけだったので、とにかくホッとしました。

・あーもうこれで走らなくていいんだーって正直思いました。

・ゴールが見えた時は、やったー走り切れたという気持ちと、あーやっと終わりだーという気持ちだったと思います。また家族が待っているのが見えて、とても嬉しかったですね。

・「やっとこの苦しみから解放される!」「やり切れた!!」という想いと、「ああ、終わっちゃうんだ」というちょっと寂しい気持ちが混在していました。「制限時間間に合った!完走出来たんだ!!」に尽きます!

・新澤さんの顔をみた瞬間も「間に合いました!」しか言えなかったです。そして自然と目が潤みました。

・ゴールに入ってからは、自分にはウルトラマラソン、特に高低差のあるコースでのマラソンは向かないので、これで最後にしようと心に誓っていました。しかしながら、皆さんの振り返りを読んでいるうちに、必要な練習を十分にせずに挑んだ自分の甘さに気付き、もう一度トライしてみようか、と心が動いています。やはり、フルマラソンとウルトラマラソンは別物なんだと痛感しました。

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□途中キツくなった時になにを考えたか?

・今回は一月後に控えている「野辺山」の練習という位置づけだったので、野辺山の辛さはこれ以上だと思うようにしました。それと心が折れている時に今回はチームの方が沢山走っていたのと沿道の応援の方が「ウルプロ頑張れ」と何度も声をかけてもらえたのでかなり励みになりました。

・とにかくフォームに意識を集中しました。「キツい」のは誰だって同じだと信じて。

・脚に変な負担がかからないように、骨盤立てて、腹伸ばして、胸出して、肘を動かしました。

・逆に何も考えないようにしていました。

・私の場合は、とにかく足と胃が痛かったので、一番楽な走り方・歩き方を探して止まらずに前に進むことを考えてました。近くを走っている人のフォームを観察してみたり、自分のフォームを修正する機会と考えて、修正フォームが癖になるよう意識して気を紛らわせました。私の場合は腕振りが課題なので、痛みのある足に気がいかずにすみました。

・それはもう様々な事を考えましたが、笑ってゴールする自分の姿のイメージと、ゴールで待っている仲間の事を思い浮かべていました。

・とにかく少しでも前に進むことを考えました。70キロ辺りまではまだ記録も狙えたので粘れーって思ってましたが、80キロ辺りではとにかく完走に変わりました…

・100km走ってると自然と同じペースの仲間ができ、お互いに励ましあったり雑談したりしていました。個人的には「今回ゴール出来なかったら、来年への宿題が残ってしまう!」と気合い入れ続けました(笑)

・ウルトラマラソンは、楽しさもあり、苦しさもあり、波瀾万丈。1日で人生を疑似体験出来るような貴重な体験が出来る面白さがあるのが魅力だと思います。そして、やはりキツくなった時に、自分にとって大切なもの、支えになってくれるものが何なのかが見えてくると思います。自分自身の精神力、仲間と励ましあう事、周りの人の応援や期待に応える事など・・・今回、一番大きかったのは、ウルプロのチームメイトと並走して走り、お互い引っ張り合って、きつい状況を乗り切る事が出来ました。仲間と励ましあい、支えあう事で、一人では厳しい状況でも、乗り越えられ、苦しい状況からさらに一歩踏み出して力を発揮出来た事は自身に繋がりました。

・ギブアップしようかとか歩こうとか幾度となく挫けそうになりました。が、完走だけはしたい、歩くと先が長いぞ、そのために身体への負荷を減らす走り方を優先しよう、と試行錯誤の連続でした。

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□走る前に考えていたことと、違ったこと

・やはり最後の登り坂のレベルが想像以上でした。もう少し戦えると思っていたのに甘かった。それと信号が多いと情報は聞いていましたがあそこ迄多いとは思っていませんでした。ただ、それは休憩だと割り切っていたのでそれ程影響はなかったと思います。

・身体面でいうと、その自由度。精神面でいうと、自信。やればできるという感覚(もう少しいけたという気持ちも)全体を通して、今回のウルトラでやっと自分自身の走力を把握できた気がします(体感値というか)。ウルトラセミナーなかったら完走はなかったです。本当にありがとうございます。

・『走る前=やれるか不安』『走った後=言葉にできない充実感と感謝の念』

・進めなくなるほど胃が痛くなるとは予想してませんでした。固形物がはいらず、50キロ過ぎからはジェルも辛かったです。ただ補給なしでも、エネルギー切れをかんじなかったのは、無理にたべず、持参したモルテン160をこまめに飲んだことがよかったのだと思います。

・118kmは100kmを12時間位で走らないとゴール出来ない為、走る前は、途中で心が折れるのではないかと不安でしたが、下半身がどんなに痛くても足が前に出る自分は以外とメンタル強いのかも、と走ってみて感じました。

・ウルトラマラソンの厳しさを思い知りました。正直甘く見てました。フルマラソンとは別の競技だと思います。距離が長いためいろいろ言い訳できてしまう感じがして、いかにこれに耐えられるかと言ったメンタルを試されている気がしました。

・65km走ったときに余裕があった。そこから35kmで14時間あれば、LSDペースだしいけるでしょう!

・100kmは別世界でした。ウルトラセミナーで第2関門の厳しさを聞いていなければ、アウトだったと思います。また、アップダウンや(特に)72km以降は想像以上にキツかったです。さらに暑さにやられ、過去ありえなかった「エイド食が食べられない」時もありました。

・レース前に十分なトレーニングが出来ていなかったので、完走出来るかは五分五分と思っていて不安がいっぱいでした。前半、思ったより計画通りに走れて、気持ちに余裕が出来ましたが、終盤熱中症になり厳しい展開になり、早くゴールして不安から解放されたい一心でした。ゴール後は達成感と(不安からの)解放感で、去年は初ウルトラ100km完走で達成感のみでしたが、今回は解放感でいっぱいでした!

・ともかく完走。そのためには、無理をしないこと、と考えていました。しかし、71キロとは言え、未知の世界は想像以上に自分との対話の連続でした。もしかしたら、一皮剥けたかもしれない位です。また、事前の練習が足りなかったことを痛感し、準備をすればもう少し何とかなるかな、と一日経って思う自分がいます。ゴール直後は、ウルトラは二度と参加しないと心に決めていたのに。ただ、冷静に考えれば、ウルプロで練習して地力が着いていること、ウルプロの仲間が、71キロだけでなく、100キロ、118キロで頑張っているというのが凄く励みになって、想像以上の力が出た気がします。

 

チャレンジ富士五湖が終わって、まず書いた記事はこちらでした。

2019チャレンジ富士五湖①〜本気の大人の笑顔と涙〜

自分のことではなく、優勝選手など大会結果でもなく、制限時間のプレッシャーに耐えながら懸命にゴールを目指し、ゴールした選手の笑顔と涙について書きたいと思ったのです。

また、トラブルに襲われ惜しくも完走できなかったメンバーもいます。もちろん悔しいでしょうが、なぜ完走できなかったのかの詳細なふり返りを私に送っていただきました。その中には秋に開催されるチャレンジ富士五湖118kmに再挑戦すると書かれていました。

思うような結果が出なかった時に、過去は変えることができないのだから、終わったことは忘れて次頑張ろう!と話す方もいますが、それは勿体無いと私は思います。

思うような結果にならなかった時には、何がしらの原因があります。その対策をしないで先に進んでも同じ失敗を繰り返します。

過去を変えることはできませんが、未来のために振り返るのです。

また、今回ほぼ4,000人のランナーが走りましたが、それぞれのランナーが様々な思いを持ってスタートラインについたと思います。ゴールできなくて悔し涙を流したランナーもいるでしょうが、スタートラインにつくことで様々な経験をすることができたでしょう。

もうウルトラはいいや・・・。と思っている方も、しばらくするとエントリーボタンを押してるかもしれません。

私自身、もうこのコースは走らない。もう短い距離だけにしよう。などレース中に思うことは度々あります。でも苦しく辛い記憶は徐々に消えて楽しかった記憶が際立ってくるのです。

さて、野辺山ウルトラマラソン前に、日程的にウルトラセミナーを開催することはできませんが、サロマ湖ウルトラマラソンに向けたセミナーは開催する予定です。

また、ウルプロ練習会への参加は随時受付していますので、ご希望の方はfacebookページのメッセージにてお問い合わせください。



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