ハセツネCUP ウルプロメンバー 古橋さんが昨年のタイム半減で2桁順位に。〜濃霧は心の目を信じた〜 後編

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レース後の感想

試したことないことを本番でしてしまった

①やったことないのに、スマッシュウォーターの濃いのをボトル2本に入れてスタートしたところドロドロで気持ち悪いし血液循環の妨げになり、息が上がりやすく、乳酸がたまりやすかった。月夜見で半分真水に変えてから、登りをまともに走れるようになったが、長尾平先からスマッシュウォーターのみになったらまた走れなくなった。下りと平坦を回復にあてて、真水になってからは本来のスタイルで走ることが出来、第2CPから第3CPで大幅にポジションを上げられた(120位→85位)

 

→試したことがないことを本番でいきなりやってしまった典型的な失敗例ですが、原因把握が出来てるから給水地点で、真水をとることで対応できたのです。

②周りのアドバイスを聞かず、行動食はアスリチューンの赤青合わせて7個、黒白合わせて16個でスタートした。赤青は飲みきったが、白黒は7個しか使わなかった。試走もジェルのみでやるべきだった

 

→結果的に赤青7個(約300kcal)、白黒7個(735kcal)を合わせた1035kcal、にスマッシュウォーターなどその他100kcalを含めても1135kcal程度で動き続けたわけです。エネルギー効率がかなりよくなったのでしょう。また中盤まで濃いスマッシュウォーターを飲んだことで気持ち悪くなり、ジェルの補給にも悪影響は出たと思います。また10時間前後を目指していたので、白黒16個は40分に1個とる予定だったのでしょう。KOUMI100マイルに参加したウルプロメンバーも40分に1個とると話していたことからも、ロードレースの感覚(1時間に1個)より多くとるためには飲みやすさは凄く大事だと思います。
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序盤予定より攻めすぎてしまった

③10時間切りたいあまり、下りと平坦も高負荷で前半攻めてしまった。浅間までで、乳酸が溜まりきり、大切な浅間から三頭山の区間で登りが全然走れなかった。

 

→上記①の気持ち悪さとも関係してくるけど、暑い時間帯にペースを上げたことも気持ち悪さに拍車をかけたような思います。ただ、そこを抑えたら浅間から先はもっと走れたかというとそれは分かりません。

濃霧時は心の目で走り続けられた

④大岳山から長尾平まで視界20cmの霧に包まれた時はみんな後ろに回りたがっていましたが、私は先頭に立って走りました。霧対策として準備した黄色フィルターやハンドライトを使わず、ライトの範囲も絞らず、心の目で走り続けました。もちろん見えないけどほぼ暗記してるような区間だったのでその視界でも自信持って進めました。

 

→繰り返し試走に行くなどの努力と、アルプスや奥秩父の練習で濃霧に慣れていたことが大きいでしょう。

頑張りどころのラストに諦めてしまった

⑤日の出山よりだいぶ前で日の出からゴールのベストタイムを計算してしまい、サブ11が絶望的になり、さらに真水が切れてそこから金毘羅尾根前半までトボトボ歩いてしまった。結果は5分オーバーだったので、諦めるべきでは無かった。

 

→これはトレランに限らずよくあることです。そのネガティブな感情になった原因はガス欠かもしれません。金比羅尾根後半からは途中から気を取り直して走ったということですが、なぜ気を取り直すことが出来たかを考えると古橋さん自身のモチベーションが分かると思います。

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最後に

古橋さんは3月入会後、走力を高めていますが、今回のハセツネに関しては走力アップの効果とともに、アルプス登山など山にいる時間を増やしたことによる山での経験や、コース試走を繰り返したことによりコースを熟知したことが大きいです。

今年のチャレンジ富士五湖は自己ベストの11時間24分01秒でしたが、今100kmを走ればかなり速いタイムで走れるスピードと、効率良いフォームが身についています。ロード、トレイル両方とも頑張って欲しいメンバーです。

古橋さんは定期練習会などのスピード練習だけではなく、時間の取れる時は午後練に参加して効率よく走るためのフォーム作りを身につけていきました。午後練は身体を使うだけではなく、それ以上に頭を使います。そして理解したこと、感じたことを他人が理解できる程度の言葉にする努力をしてもらっています。どう伝えるか?を感がることで自分自身の考えや感覚がまとまり定着し再現性が高まります。

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