2019チャレンジ富士五湖④〜どう身体を動かせば良いか模索した〜

2019チャレンジ富士五湖③〜50kmまでの走りは体感イーブン〜

2019チャレンジ富士五湖③で50kmまでのことを書きました。

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区間タイムを見れば上げ下げはありますが、体感的にはスタートから50kmまでほぼ変わっていません。

100kmレースだけでも20数回走っているので、その時の体調、気象状況、ここからのコース変化から、どのくらいのタイムで走れるかは想像できてしまいます。

今回、4時間17分台という50km通過タイムは9時間切りが絶望的なタイムではありませんが、9時間切るには体感的なキツさを相当上げていかねばならないタイムでした。

ここまでより頑張らないと届かない。というのは精神的にも、肉体的にもキツく、そのため今回4時間5分以内、遅くとも4時間10分以内で50kmを通過したいと考えていましたが、それよりも8分近い遅れとなったのです。

4時間7、8分で通過したなら、9時間は行ける。後半頑張ればコースベストだって可能かもしれない。と思えます。このような気持ちになれるかどうかで結果は大きく変わってきます。

私は暑さに弱いのは過去の結果が示しているので、今回は色々対策をしました。その対策がうまくいき、この時点では体調悪化の気配はありませんでした。しかし気温が急上昇してきたので、ここから負荷を上げていくと潰れる可能性が大きいという感じました。

実際、エイドごとに水を被りましたが、しばらくすると乾いてしまうくらい日差しは強くなっていました。

56kmの足和田出張所のドロップバッグ受け取りは手早く、ウィンドブレーカーやアームカバーなど袋に戻して、アスリチューンや、ソフトフラスクに入れておいたモルテン320(250cc)などをnakedランニングバンドに収めました。ここで何を持っていくかなど考えてしまうとかなりのタイムロスになります。

トイレに入りたかったのだけど、5、6人が並んでいて、長く待たされそうに感じたので、次まで我慢することにしました。

ここでミスしたのは、今回のレースは補給を多めにしようとアスリチューン・ポケットエナジーやエナゲインをいつもより合わせて4つほど多く持ってスタートしましたが、結局使ったのはいつもと同じくらいの個数でした。体調も良かったので多めにとる必要はなかったのです。

残った4つは考えずに、ドロップバッグに戻して、後半用に準備したアスリチューンをしまえば良かったのですが、そのまま追加してしまったので後半使う個数の2倍くらい持ってしまったことで腰回りが重くなってしまいました。

エイドを出ると急坂が続きますが、ここはエイドで食べたモノが消化吸収しやすいように早歩きを交えるなど坂を登りきるまで負荷をかけないようにしました。

50-60kmは61’10かかっていますが、3分少しのエイド滞在とエイドを出たあとに歩いたことを考えると遅くはありませんが、それは足和田エイドまでの6kmを良いペースで走ったからです。

60km通過は5時間18分台で、最後の登りを考えなくても10km55分で走らねばならず、最後の坂を考えると90kmまで54分を切らないと難しい。

その時の走行中のペースは5’30/kmを少しこえるくらいなので、これでは間に合わない。と何度もペースアップを試みましたが、上げたペースを保つことはできませんでした。でも上げる頑張りはしているのです。

レースが終わってしまうと、そのような小さな頑張りを繰り返したことは記憶から消えてしまって、もっと頑張れたんじゃないか?という気持ちになります。

今この記事を書きながら、頑張りが足りなかったのではなかったと思っていますが、走ってる時は、その時できる走りを懸命に続けていたのです。

これは精進湖でウルプロメンバーが撮影してくれた画像ですが、動かなくなってきた脚をどう進めるか懸命に模索していた頃です。

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60km過ぎからはもうタイムやペースをあまり考えずに、最後まで失速しないで走るにはどうすれば良いかを考えながら走っていました。

サブ9が無理なら、サブ9.5とかサブ10なんて考えちゃうと、楽な方へ楽な方へと気持ちが動き、弱い自分が出てきてしまいます。

脚は足底や膝などの関節が痛いわけでもなく、足攣りしそうなわけでもなく、大腿四頭筋が動かなくなってくる、いわゆる脚が売り切れの状態になっていたのです。

走りながら状態を確認すると、ピッチは落ちてないがストライドが伸びない。腸腰筋も疲れてきて太腿を上げる力が弱っているのと、骨盤の動きが悪くなっているのを感じました。

筋肉の動きが悪くなってきている中で、どう身体を前に進めるかを考え、このように走りました。

腰が落ちたら骨盤が動かなくなるので、とにかくお腹は伸ばす。その上で骨盤が動きやすくなるように肩甲骨が動くような腕振りをしてリズムを刻む。

さらに脚が固まってきて、うまく伸縮できなくなり接地位置が前になったりしているのに気付いたので、膝を前に出すように動かした。膝を前に出せば骨盤も動くし、接地位置は身体の真下にしやすい。

地面を押す力は弱っているのだから、小さな力で身体を進めたい。

このように走ると平地はキロ5分半くらいでは走れた。5kmごとのエイドでの水かぶりや給水などのロスタイムがあるので10km58分、59分になってしまうけど、走ってる時は懸命に脚を動かしていたのだと思う。

今後、このような状態になっても、走行中のペースをいかにキロ5に近づけることができるか模索したい。

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終盤はミスがありました。それは89km辺りのエイドから、95km手前のエイド間はかなり暑い時間になるのと、登り基調のため水分が足りなくなるのは分かっていたのに、ソフトフラスクにスポーツドリンクなどを入れてもらわずに出てしまったのです。このためラストのキツイ坂までのダラダラ登りで完全にへたってしまいました。キツイ坂は早歩きを交えながらも一歩一歩進みました。

登り切ってからは下りになるので、疲れ切っている脚の動きもよくなり、最後は上げて終えることができました。

これだけ動けるなら、途中もっと走れるはずだと自分自身思いましたが、弱い気持ちの自分に全勝することなんて出来ません。

もちろん弱い自分に全部勝てるなら素晴らしいことですが、そんなことができる人なんていないのではないかと思います。少なくとも私は負けることの方が多いです。

でも、勝ったり負けたりを繰り返しながらゴールに近づいていく。途中で大負けさえしなければ良いと思ってます。

9時間24分54秒 61位

チャレンジ富士五湖10年連続完走

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