青梅マラソン10kmスタート直後にスマホが飛んできた。

東京マラソン中止報道で、私のFacebookがジャックされていますが、仕方がないと思う反面、いろいろ思うところがあります。

その前に、昨日走った青梅マラソンで重大事故に繋がる出来事があったので注意喚起のために紹介します。

新型コロナウィルスに感染して重症化する確率は現時点かなり低いと報道されていますが、それより今回の出来事は死亡など重大事故に繋がるリスクははるかに高いと感じました。

私のレース展開を含めて書き始めて、そこも多少なりとも関連しているので、その点も読み取ってください。

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昨日はスタートブロックにつく前は絶好の気象コンディションと思いましたが、スタートブロックについた辺りから雨が降り始め、フィニッシュするまで雨のレースになりました。

私は暑いよりは雨が降っても気温が低い方が好きですが、降り出したタイミングが悪かった。スタートしちゃえば雨はさほど気にならないけど待機中の冷たい雨は身体を冷やします。朝から降っていればレインウェアなど着て待ちますが、ちょうどスタートブロックについた後に降ってきたからそれもなしです。

さて、青梅マラソンのスタートブロックがどのように決められているかは明らかにされてませんが、前年走っているかどうかは影響するようです。私は2019年は走ってませんが、2018年はゼッケン328番でタイムは38’21(ネット38’11)高校生含めた順位は149位でした。

今回もその時と同じような申告タイムでしたが、ゼッケンは322番で前から3つめのブロックでした。昨年出ないのが悪いと思う方もいるかもしれませんが、出るつもりでしたが先着順エントリーができなかったのです。

決められたブロックからスタートするのは当然ですが、レース序盤に遅いペースで走るランナーを抜くのに苦労したり、逆に私より明らかに速いランナーが何人も私を抜いていくのを見るにつけ、安全上の観点から速い順の整列をすべきと思います。

昨年このような記事を書いているのでお読みください。

青梅マラソン応援〜ゼッケン番号はどのように決まっている?〜

30kmの部について推察しましたが、記事の一部を抜粋します。

おそらく陸連登録選手に関しては、このような順になっているのでしょう。

招待選手など

昨年のタイム順

昨年タイムのない選手は申告タイム順

したがって、一昨年に総合入賞した選手であっても、昨年出ていないと、昨年制限時間ギリギリでゴールした選手より後ろになります。

その境目が300番台後半にあるのです。

昨年走っているかどうかを基準にしているのは合理的だと思います。

ただその上で書きますが、平均キロ4分少々で走る女子選手の前に平均キロ6分で走る選手がいるのは危険だと思います。男子は検証してませんが同様でしょう。

せめて、サブ3レベルもしくは大阪国際女子マラソン参加資格の3時間10分以内の女子選手は、昨年走っていないとしても、前からスタートできるようにした方が、よりスムーズに流れると思います。男子もタイムは別にして同様です。また、一昨年に総合入賞している選手も前方からスタート出来てませんから、2年前のタイムも考慮されていません。過去スタートでの事故がないと、スタート会場でアナウンスされていましたが、素晴らしいことだと思います。そのために様々な工夫や試行錯誤をしてきていると思いますので、今後、これらの点についても検討し改善していったら良いと思います。

少し前にパーソナルレッスンを受けた50代女子で10数位に入った方は、周りで「どれくらいで走るの?」「(30km)3時間くらい。」「凄ーい!」という会話を聞いて驚いた。と話しているので、今年も同様なのでしょう。

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ただ、今回良い対応だと感じたのは、私より前の2つめのブロック(151-300)に違うゼッケンのランナーがいるのを、近くにいたランナーが審判員に告げたところ、すぐに注意したことです。

多分60代か70代の方ですが、注意されても、手振りを交えて「いいんだ、いいんだ。」的な反応をしてそこに居座りましたが、審判員が粘り強く「みんな見てますよ。ルールは守りましょう。」的に注意をしていました。

しばらくして、そのランナーは、馬鹿野郎だか、畜生と捨て台詞を履いてロープから後ろに行きました。(本来のブロックまで戻ったかどうかは分かりません。)

私は聞き取れなかったけど、「俺は速いからいいんだ。」的なことを言っていたようです。

ブロックを誤魔化すランナーは結構いますが、審判員から注意されても居座るランナーは初めてみました。

そんなことがスタート直前にありました。

スタートすると思ったよりスムーズに動き始めました。(後で調べたらロスタイムは10秒でした。)

スタート地点を超えて、ランナーが徐々にバラけて加速している時に想定外のことが起こりました。

突然前を走るランナーが左右に分かれたと思ったら、iPhoneと思われるスマホが私に向かって弾んできたのです。しかもそれを拾おうと一人のランナーがこちらを向いて走ってくる。歩いて来たのかもしれませんが私にはダッシュしてきたように見えました。

一瞬のことでしたが、反射的に私も避けて、避けたことで周りのランナーと衝突もしませんでしたがかなり焦りました。

その時、キロ4だったとしても1秒間に4m以上進みます。スマホを私に向かって投げつけたわけではなく落ちたのでしょうが、後ろを走るランナーから見たら秒速4m以上で投げられたのと同じです。

そのスマホがぶつかっても大したことないと思うけど、それを拾おうと向かってくるランナーとぶつかったら大事故です。その時は加速しているタイミングなのです。後方から数千人のランナーが押し寄せてくるわけですから、将棋倒しになったら大会が存続できないような大惨事になったかもしれません。

スタート直後に転倒するランナーはいますが、スマホを落とすランナーなんて見たことないし、それを拾おうと逆走してくるなんてありえません。それもゆっくりキロ6やキロ7でスタートする位置ならいざ知らず、キロ3分台で走りだす位置なのです。

10kmレースですから、最前列ブロックもしくは二番目のブロックからスタートするランナーでスマホを持って走るランナーは少ないと思いますが、持って走るならウエストポーチなどにしっかり入れて走るでしょう。

落とすということは、写真を撮ろうと手に持って走りスマホをしていたのか、直前まで操作していて慌ててポケットにしまったのでしょうか?

大事故にならずに良かったです。

今でも、その光景がスローモーションで浮かびます。

(これは30kmのスタートですが、このくらい密集した状態の中、止まるだけでも非常に危ない行為です。)

そんなこともあり、私の前を走るランナーも動揺したのか、導線やペースが乱されちょっと走りにくい序盤となりました。また思いもよらない出来事に心拍数が上がってしまったことから、自分のペース感覚も乱れてしまいました。

今回は前半を19分。下り基調の後半は19分切ってギリギリ37分台。悪くても2018年の記録38分21秒のコースベストを更新しようと考えていましたが、リズムを掴むことができないまま5km通過は20分を少しこえていました。

そもそも雨で身体が濡れて冷えた状態から走り始めたので動きが悪いのは自覚してますが、思いもよらないアクシデントで多少なりとも気持ちは乱されました。

ここまで自分の走りが出来ませんでしたが、このままでは40分をこえてしまうと、切り替えようとするもここまでタイムが遅い割に体力を消耗しているので思うように上げられない。

今日はギリギリでも40分切ったら良いかな。なんて考えが浮かぶほどキツくなったけど、慌てず、諦めずフォームを修正しながら、今できる走りをしました。

ラスト1kmで3’30切らねば38分台は出ないことを知り、残った力を出してゴールを駆け抜けましたが、時計はその前に39分を超えました。

39分7秒(ネット 38分57秒)

辛うじてネットは38分台。後半は、ほぼ予定通りのタイムでしたが、前半が遅すぎた。それでも諦めずに走り切ったことは次に繋がります。

こちらはゴールの動画のキャプチャーです。

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スマホ拾いに戻ったランナーによって、私や周りのランナーのタイムにはほぼ影響はなかったかもしれませんが、重大事故になった可能性はかなり高いと思います。

タイムや走りは不満足でしたが、今にして思うと事故に巻き込まれずケガなくゴールできてよかったと思っています。

このようなことは他の大会でも重大事故に繋がることですから、主催者はスタート前に特に前方のブロックのランナーに向けては5分前くらいにスマホはしまってください。などアナウンスをすべきでしょう。またスマホ撮影をしながら走りたいランナーもいるでしょうから、そのランナー向けのブロックを後方に作ってエントリー時に申告する。もしくは大会当日に任意で後方ブロックからスタートできるようにしたら、防げる事故もあります。

そもそもの話になりますが、日本陸連競技規則の第 144条 競技者に対する助力に置いて携帯電話の所持は禁止されています。

3. この規則の目的から下記については、助力とみなされ許可しな
い。
⒝ ビデオ装置、レコーダー、ラジオ、CD、トランシーバーや
携帯電話もしくは類似の機器を競技区域内で所持または使用
すること。

と言うことは、陸連登録の部エリアからスタートする選手は本来スマホを持ってスタートしてはいけないのです。所持していなければ落とすこともありません。東京マラソンなど地震発生時などの緊急連絡のためにスマホを所持する案内がされていますし、どこまで厳密に競技規則を運用するかは主催者の判断だと思いますが、少なくとも登録の部のスタートブロックに入ったらポーチから出してはいけないなど徹底すべきだと思います。

参考までに神宮外苑24時間チャレンジでは選手だけではなく専属ハンドラーのスマホ所持も禁止されています。



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