コロナ禍でも自己ベスト(15)〜スピード練習しなくて自己ベストの理由〜

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前話で紹介したOさんに続き、今回は故障で思うように走れない状態からフォーム改善に着手したところ、いきなり自己ベストを更新したSさんを紹介します。

Sさん(女性)

□コロナ禍以前のPBと現在のタイム

5000m 23分17秒(2019年9月)→23分06秒(2020年12月)

□自己ベストが出た理由

シンスプリントで2ヶ月半ほとんど走れなかった日々が終わり、ケガをしない身体を作りたいと思いウルプロに入会し水曜午後練に参加しました。フォーム改善のパーソナルも受け1ヶ月経過したところで今回5000mを走りました。以前と変わったのは後傾だったフォームが前傾に変わり始めたこと。それによって足運びが良くなりスピードが出やすくなった。それが今回の自己ベスト更新に繋がりました。ただ走れなかった時期が長かったので呼吸がついて行けず苦しかったけど脚への負担は軽減されたのを実感してます。

□印象に残る練習会での気づき

体幹トレーニングの大切さです。腹筋を鍛える事で前傾を保ちやすくなり楽に気持ちよく走れる様になりました。それがベストタイム更新に繋がりました。

□自分にとって自己ベストとは?

苦しくなく綺麗に走れること。それに繋がって出たタイムが私としての理想とする自己ベストの形です。

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Sさんは入会した直後にパーソナルレッスンを受けていただきましたが、初めて練習会で走りを見た時から感じていたことを重点的に伝えました。

こちらは初めて練習会に参加した時の動画のキャプチャーです。

身体が起きてしまっていて接地が前になっているので、ブレーキがかかり下の画像のように沈み込みます。

沈み込んだ身体は持ち上げなくてはいけないので、脚の筋肉を多用します。また骨盤の動きが悪いのはこの画像でも分かるでしょう。また一生懸命速く腕振りをしようとしているのか腕振りと脚が連動ぜず、脚に腕振りがついていかないギクシャクした感じで、接地で力が地面に伝わっていませんでした。

それらをみて、まず改善しないといけないと感じたのは、腕振りを意識するがあまりに上体に力が入って身体が起きてしまうこと。その結果、肩甲骨の動きが悪く骨盤の動きが出にくいことから膝下を前に振り出してしまう点です。悪い点をいくつも指摘しても混乱してしまうので、まず変えたのは腕振りです。

本人も、「今まで腕振りで疲れる事が多かった」と話していましたが、全体を改善するために、腕を振ろうという意識をなくすための動き作りなどを行い、そんなに腕を一生懸命振らなくても前に進むことを感じてもらいました。

また、上体に力が入っていたことから、身体が起き気味だったので、自然な前傾が保てるような動き作りを反復して、どのような姿勢をとれば身体が勝手に進むのかを感じてもらいました。

その過程で、このフォームをキープするには体幹を鍛えないと長時間保つことは難しいと理解してもらい、その後オンラインでのトレーニング(ウルプロ®︎OTS)に積極的に参加してもらっています。

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体幹トレーニングしなくちゃと言うけど継続できない方は少なくないでしょう。その大半の方々は、そもそも体幹トレーニングをすると自分の走りがどう変わるのかイメージできないのだと思います。どう変わるのかイメージできなければモチベーションは湧きません。それ以前に、体幹を使えていないフォームだと体幹トレーニングをしても効果は分かりにくいです。Sさんはその辺りを実感してから体幹トレーニングをスタートしました。

Sさんは、現時点で、スピードを上げる練習はしていません。まずは負荷をかけるよりフォームを定着させることです。今はまだ意識してフォームを保っていますが、その意識度合いが小さくなればもっと楽に速く走れるようになります。

従来のフォームは力が地面に伝わりにくいフォームでした。そのフォームで一生懸命走るペースなら、今は従来の半分くらいの脚力で走れるのではないかと思います。そもそも進みにくいフォームだと心肺がキツクなる前に脚が疲れてしまう(痛くなってしまう)ので心肺を追い込むこともできません。スムーズに進むフォームを身につければ、従来より脚は疲れないのに速いペースで走れるようになります。もちろんペースが上がれば心肺は苦しくなりますが、徐々に慣れていきます。そしてタイムも伸びていきます。今回スピード練習をしてなくても自己ベストが出せたのはそのような理由からです。

もちろん、今まで一生懸命練習してきたことが土台にあるので、少し修正するだけでこれだけ走れるようになったのです。

Sさんの目標は「苦しくなく綺麗に走ること」ですが、そのためにはいかに力を地面に伝えるかを試行錯誤していくことです。結果だけではなく自分自身が成長する過程を楽しんで欲しいです。

ウルプロ練習会への参加や、パーソナルレッスンご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

次回は入会時にPB出せるのは30代までと思っていたSさんを紹介します。

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