ネットタイムへの流れ加速か?〜別大マラソン資格タイムネットタイムへ〜

ネットタイムについては説明は要らないと思いますが簡単に書いておくと、スタートの号砲がなってからフィニッシュするまでのタイムがグロスタイムで、スタートラインを越えてからフィニッシュするまでのタイムがネットタイムです。

コロナ禍以前も、ウェーブスタートを取り入れる大会が増えてきたことから、グロスタイムとネットタイムの差は以前と比べると小さくなりましたが、参加人数が多い都市型マラソンだと号砲からスタートラインを通過するのに20分くらいかかる大会もありました。

市民マラソンでのグロスタイムの弊害

オリンピックや世界陸上のマラソンは当然ながらネットタイムという考え方はありません。グロスタイムが本来のタイム計測ではありますが、参加人数の多い市民マラソンではいろいろと弊害がありました。それは本来4時間で走ったのに、スタートまでに10分かかったから4時間10分になるというだけではなく、グロスタイムにこだわるランナーが少しでも前からスタートしようと、絶対に出せない・狙っていないタイムで申請したり、決められたブロックを守らず前のブロックに紛れ込んだり、またスタート直前に少しでも前からスタートしようと前に詰めることで危険な状態になるなどありました。

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別大マラソンは従来はグロスタイムでしたが、来年からネットタイムに変わります。

別大マラソンは資格タイムにより4つのカテゴリーに分かれています。(マラソン以外の資格タイムもあります。)

  • カテゴリー1 マラソン2時間30分以内
  • カテゴリー2 マラソン2時間55分以内
  • カテゴリー3 マラソン2時間59分59秒以内
  • カテゴリー4 マラソン3時間30分以内

ネットタイムも可となったことでカテゴリーが上がるランナーもいるでしょうが、それ以上にカテゴリー4の参加資格の3時間30分以内を新たにクリア出来るランナーが誕生します。

ただ、2023年大会に関しては2022年大会規模縮小により出場できなかったランナーに出走優先権があるので、枠は相当少なくなるでしょう。

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規模縮小で出場できなかった人数

今年の大会が規模縮小で出場できなかった選手数は3,641人です。(申込者 4,184人→出場可能者 543人)

仮に、この3,641人全員が優先権を行使してエントリーして、カテゴリー1(等)が昨年同様の251人とすると合計3,891人となり、募集定員が4,000人とすると残枠は109人になります。

そこに、優先権はあるが、突然の規模縮小や参加費の返金額などに大きな不満を感じ、別大はもう走りたくないと考えている方、故障やモチベーション低下で走ることをやめた方、他の大会にエントリーする方、そしてうっかりエントリー手続きや入金を忘れた方など、優先枠を使用しない方の枠が追加されることになります。

仮に優先権あるランナーのうち3割の方がエントリーしないと、今回の追加募集枠は1,200人程度になります。

来年は別大マラソンの前週に、勝田全国マラソンも開催されるなど大会数が増えるので、わざわざ大分まで行かなくても良いと考えている方は少なくないような気もします。いずれにしても9月中旬には募集人数など発表されるでしょう。

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出走優先権のある方

8月22日(月)10時から9月2日(金)17時までにRUNNETでエントリーしないと出走権が無効となります。

【資格タイムが変わる方】

出走優先権のある方は、ネットタイムで出場できるようになったことで、ほぼ全員資格タイムは変わると思います。ただネットタイムに変わっても大差ない方など2022年大会申込時に掲載したタイムのままで良い方は記録申告する必要がありませんが、3月の東京マラソンなどでタイムが伸びた方など含めて資格タイムを変更したい場合は、大会ホームページの参加資格応募フォームに記録証のデータをアップロードする必要があります。

出走優先権のない方

カテゴリー1は陸連登録者なら全員参加できます。カテゴリー2から4は総定員4,000人を超える申込者の場合は抽選になります。エントリーは2022年10月3日(月)10時からになります。

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最後に

市民ランナーにとって、参加資格タイムがサブ3やサブ3.5の別大マラソンに出場することは中々難しいことで、それを目標にしている方は少なくありませんが、この大会の資格タイムがネットタイムに変わることで、ランナーのタイムについての意識も変わっていくのでしょう。

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