24時間走でとんでもない記録が出ました。1997年にギリシャのイヤニス・クーロス選手が出した303.506km以来、300kmを超える選手は誕生しませんでしたが、リトアニアのAlexandr Sorokin選手が308km走りその記録を超えました。(*IAUの公認記録かどうかは不明)
(注)正式記録は309.399kmですが、記事は正式記録が判明する前に書いたものなので、そのまま修正しないでおきます。
フルマラソン7.3回分
フルマラソンを3時間17分17秒ペースで24時間走り続けると到達する距離で、フルマラソンを約7.3回分です。
Alexandr Sorokin選手は、本年4月に12時間走で170.309kmという世界記録を出した選手で、2019年IAU24時間走世界選手権優勝者です。この時の記録は278.972kmですから一気に30km記録を伸ばしたことになります。
12時間走170kmオーバーという記録もとんでもない記録です。イメージしやすく書くと、フルマラソンを3時間で4回走ると12時間で168.78kmになりますが、それでもこの世界記録には到達しないのです。
2019年IAU24時間走世界選手権の男子はAlexandr Sorokin選手が優勝しましたが、この時、女子の世界記録が誕生しました。この記録もとんでもない記録です。この記事で、男女の上位記録を掲載しています。
シューズはナイキ・アルファフライ
IAUのFacebookページに画像が掲載されていますが、シューズはアルファフライを履いています。(下記画像は私が履いているアルファフライです。)
女子の世界記録は、ナイキ・ヴェイパーフライ ネクスト%を履いた選手が出しましたが、フルマラソンだけではなく、ウルトラマラソンでもナイキの厚底シューズが使われています。
2019年世界ランキング2位
Alexandr Sorokin選手は2019年IAU24時間走世界選手権優勝者と書きましたが、2019年世界ランキングは2位です。
2019年世界ランキング1位は石川佳彦選手(アスリチューン・アグレッシブデザイン サポートアスリート)の279.427kmです。
石川選手は2016、2017、2019年と3回世界ランキング1位になっていますが、24時間走では過去一度も負けたことがないウルトラランナーです。
近い将来、Alexandr Sorokin選手と同じ舞台に立つことがあると思いますが、その時に向けて、今は力を貯めていることでしょう。
今回の記録によって、今後開催される世界レベルの24時間走は男子は300kmオーバー、女子は270kmオーバーが基準になっていくのでしょう。