2019チャレンジ富士五湖⑥〜今年は気持ち悪くならなかった〜

2019チャレンジ富士五湖⑤〜ウルプロメンバーの完走率は89.7% 過去の気温と完走率〜

2019チャレンジ富士五湖⑤ から続く

前話で今年10回目となった私のタイムを掲載していますが、過去何度もレース中盤から気持ち悪くなるだけではなく、スタートする前から気持ち悪くなりトイレで吐いたこともあります。

気持ちが悪くなる。と言っても症状は様々ですから、当然ながら原因も様々です。

こちらは以前ドクターランナーの佐藤さんに教えてもらい書いた記事ですが、その辺りについて書いてあります。

ランニング中に気持ち悪くなる原因と対策

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私が過去のチャレンジ富士五湖で気持ち悪くなるパターンは大きく2つに分けられます。一つは自分自身が原因の内的なものと、気象変化などによる外的なことです

自分の行動が原因で気持ち悪くなるのは、一言で言うなら「自分の消化吸収能力を考えなかった。」ことです。

ウルトラマラソンは前日やスタート前に出来るだけ食べてエネルギーを溜め込まねばならない。と、前日も普段よりかなり多く食べ、レース当日も起きてからかなり食べていました。

普段よりたくさん食べたら、胃もたれを起こしたり気持ち悪くなるし、消化に時間を要しますから寝ている間も胃腸は働き続けます。

そして普段なら寝ている深夜に起きて、まだ胃もたれ気味の状態なのに、さらに朝飯をたくさん食べたら胃がおかしくなって当たり前です。

ウルトラマラソンを始めた頃は、そもそもウルトラマラソンという、非日常のことをするのだから、食事にしても非日常的なことをするものだと思っていました。

普通に考えれば、スタート前に気持ち悪くなったり、お腹が張った状態で走り始めてよい走りなどできるはずがありません。

このような気持ち悪さは自業自得ですが、原因を自分で作ってるのだからそうならないようにする対処は簡単です。

ウルトラマラソンだからってたくさん食べようとしなければよいだけです。

私のレース前日は、普段通りの食事+モルテンドリンク500ccです。

しっかりカーボローディング出来れば、エネルギー補給なしでフルマラソンを走れるランナーもいますが、そのようなランナーでも100kmはエネルギー補給なしでは走れません。

スタート前にたくさん食べて気持ち悪い状態になるより、スタート前は胃腸を整えて、レース中にストレスなく補給をした方が、エネルギー切れになりにくく良い結果に繋がると思います。

もちろん内臓の強さは人それぞれなので、かなり多めに食べても胃腸の調子を崩さない方もいます。調子が悪くならないならエネルギーを貯め込んだ方がよいでしょう。

また、フルマラソンは普段と生活リズムはさほど変わりませんが、ウルトラマラソンは夜明け前のスタートのため生活リズムは変わります。

生活リズムの変化は身体にとってストレスのかかった状態です。そのため起きていきなりおにぎりを食べるようなことはしません。身体がしっかり目覚めて胃腸の働きが良くなってから少量づつ食べるようにしてます。

私が気持ち悪くなる外的要因の筆頭は高温多湿です。2018年大会はかなり内臓をやられました。

これは準備やレース中の対応で変わりますが、対応しても気持ち悪くなるときは気持ち悪くなります。

以前は水分取りすぎや、電解質摂取が不足することなどで発生する低ナトリウム血症に何度も襲われました。

低ナトリウム血症についてはこちらをご参照ください。

『喉が乾く前に水を飲め』は危ない 〜運動関連低ナトリウム血症にご注意を〜

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今回気をつけたのは、上記で書いたレース前日・当日朝に食べ過ぎないことで、そもそも胃腸の調子を崩さないようにしたことと、スタート後に低ナトリウム血症や脱水・熱中症、ガス欠にならないように準備をしました。

サプリメントなどいろいろ準備しても取らなければ意味がありません。

でも取るタイミングを逃すことは度々ありますが、その最大の原因は面倒くさくなってしまうことです。

例えば様々な種類の小さなパッケージのサプリメントをポケットやポーチに入れたなら、探して取り出すのが面倒になります。

そこで私はゼッケンを活用しました。

念のための薬は一番取りにくい箇所を使って、水分を体に貯めやすくするモストバスキューラのスティックは10kmごとにとるから下の取りやすい箇所に並べて、ガラナ由来のカフェインのCNC(Catalyst Natural Caffeine)は4つづつ2セット右側に貼り、その下に擦れ防止クリーム。

左側にはマルチビタミン&ミネラルのCC( Catalyst Conditioning)5粒と、CCP(Catalyst Cardio Performance)5粒を貼り付けました。

また画像にはないけど、テスト中の酵素サプリメントの粉末を入れたビニールを薬の下に貼り付けました。

茨城100kでは、経口補水パウダーのスティックを貼り付けましたが、これは重くなったので今回は貼り付けずにnakedランニングバンドに入れました。

このようにどこに何があるか分かれば、余計なストレスなく飲むことができます。

CCやCCP、テスト中の酵素サプリメントは50km前後に間隔をあけて飲みました。

CCにはマグネシウムなども入っているので、もう少し摂取しても良いと感じました。

CCPを5粒飲んだら、喉にカプセルが貼りついたのかむせて咳き込み2粒吐き出してしまいました。。走行中は2、3粒づつに分けた方が良さそうです。

酵素サプリメントをレース中に飲む意味は、消化吸収機能を高めるためです。今回レース中にどれだけ効果があったのかは分かりませんが、毎日摂取し始めてから体調は良くなっているように感じます。特にお酒を飲んだ翌朝の体調は飲まないときと比べると明らかに違いがあります。

また、エイドステーションでは、ミネラルウオーターは飲まずに基本スポーツドリンクを飲むようにして、経口補水パウダーを定期的に飲み、さらにうどんのツユを飲むことで塩分摂取をしました。

そして、体温上昇を防ぐために、暑いと感じてきたら、エイドで水をかぶるようにしました。

これらにより、今年は気持ち悪くなることなくゴールすることができました。

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次回の課題は、56kmでモストバスキューラや経口補水パウダー、エナジージェルをピックアップしましたが、それらをまとめてnakedランニングバンドに入れてしまったので、後半は取るのが面倒になってしまったことです。次回はモストバスキューラやCCなど軽いサプリメントは後半分を含めて全てゼッケンに貼り付けます。

あと、水分補給に関して、飲みすぎることがないよう気をつけました。暑くなるとたくさん飲みたくなりますが、水をかぶることで体を冷やしました。

今回、気持ち悪くなったり、下痢になった方は少なくないと思いますが、なぜ気持ち悪くなったのか、下痢になったのか、振り返ってみてください。

また、野辺山やサロマ湖を走る方は参考にしてください。

追記)

この記事を読んでドクターランナーの佐藤さんからメッセージをいただきましたので一部紹介させていただきます。

新澤さんの”ご自身の体質に合った補給を経験の中から体得された”のが流石で素晴らしいです。そこを読者の方々にも模倣して欲しいと思っております。

個々の体質により、前日にたくさん食べても大丈夫な人と、翌日に影響してしまう人がいると思います。当日朝の食事も同様です。それを各自で試しながら見極めるのが大切だと思っています。

私自身は、前日昼までは食べすぎても大丈夫ですが、夕方以降は胃もたれを起こすので控えています。翌朝はほどほどに食べます。

マラソン前にカステラが良いとか、お餅が良いとか色々説がありますが、それも完全に体質だと思っています。私はどちらも試したことがありますが、今は食べません。

結局は、個人が試しながらベストな補給を見つけるしかないと思っています。

 

2019チャレンジ富士五湖⑦に続く


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