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オリンピックや世界陸上で日本代表選手が入賞できないと、箱根駅伝が日本のマラソンを弱くしているという論調が繰り返しされています。
その理由は
箱根駅伝の存在が大き過ぎて燃え尽きてしまうとか、実力以上にスター選手にしてしまうとか、大学時代はもっとスピード強化する必要があるのに、20kmを走れる練習がメインになってしまうとか、様々な視点から書かれています。
そうだろうと思う内容もあれば、それは違うだろうという内容もありますが、今回は私の思うところを数値に基づいて書いてみます。
まず結論を書くと、箱根駅伝は日本の陸上を強くしています。
まず5000mや10000mなどトラック長距離種目や、マラソンでは世界との差がかなり開いています。
これは以前書いた男女のタイム差についての考察 〜男女差は1.1倍〜 で使った数値です。
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この時から男子100mとハーフマラソンの日本記録は更新されましたが、男女差約1.1倍は変わりません。
今回は、男子の世界記録と日本記録を比較してみると
100mは9.58と9.98ですから、104.2%
同様に、10000mは104.6%、ハーフマラソンは103.3%、マラソンは102.8%と長距離に関しては距離が伸びるほどに世界との差は詰まってきます。
ただ最近は諏訪選手の出した日本記録に遠く及ばないタイムなのも現実ですが、2時間8分で世界記録と比較すると104.1%ですから、10000mの差がそのままついていると考えたらシンプルです。
もっと長い100kmマラソンなどウルトラマラソンになると日本人選手が数多くの世界記録を持っています。
100kmはずいぶん前の記録になりますが男女とも世界記録は日本人です。近年でも、100km男子の2016年世界チャンピオンで世界ランキング1位は山内選手で、2017年の現時点の世界ランキング1位は世界歴代2位の記録をサロマ湖ウルトラで出した板垣選手です。
また2017年の24時間走世界選手権で優勝し、2016年、そして2017年(現時点)の世界ランキング1位は石川選手です。さらに女子の24時間走(トラック)の世界記録は工藤選手です。
こちらも合わせてお読みください。
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少し箱根駅伝から話が逸れるようで、逸れていないのでお付き合いください。