時には限界を感じてみる〜THE MIDDLE観戦からのOTTセンゴ〜

木曜日に半年ぶりに1500m走ったことは記事に書きました。

当初は4月9日開催のM×Kディスタンス(世田谷競技場)から中距離を再開する予定でしたが、12時間走の疲労が抜けてきて故障するような状態ではないので中距離のキツさや動きを思い出すためにエントリーしました。

そして、火曜日のウルプロ練習会前に知り合いから、今日OTTセンゴが開催されることを知り、調べたらトップ選手が走るTHE MIDDLEを観戦してからOTTセンゴを走ることができるなんて素晴らしいとエントリー最終日に申し込みをしました。

公認1500mと非公認1500m

木曜日のM×Kディスタンスは公認記録会ですが、OTTセンゴは非公認です。公認と非公認では色々異なりますが、特にソールの厚さの規定がある公認競技会はいわゆる厚底シューズを履くことができないので私は長距離用スパイクを履きますが、非公認大会はアルファフライなど履けます。スパイクと厚底カーボンのどちらが速く走れるかは個人差がありますが、私が見てきた中では1500mで4分30秒くらいで走るランナーだとどちらでも同じくらいで、それより速いランナーだとスパイクが速く、それより遅いと厚底カーボンが速いと考えて良いと思います。もちろん個人差はあります。私の自己ベストは非公認4分42秒で、公認は4分48秒と6秒差ありますが、公認競技会は順位も考えて走るので実際同じ状況で履いたなら3秒程度の差で厚底の方が速く走れそうです。

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木曜日に1500m走った後のダメージ

木曜日に1500mを走る前々日に久々にスパイクを履いて流しをしたら足底やふくらはぎに結構張りが出ました。スピードが違うのとスパイクで走ることで一定仕方がないことです。ただ故障するような状態ではありません。金曜日はウルプロ練習会で、サブ3ペースくらいで1000mを7本インターバルペーサーしたら、それなりに尻周りや腸腰筋の張りを感じました。日曜日のOTTセンゴも練習の一貫だけど、レースになればペースが上がるので大きな負担がかかるので、土曜日にケッズトレーナーで短時間ケアをしてもらいました。

今朝起きたら、ふくらはぎの張りより尻周りや太もも周りがズンと使った張りが気になったので、自宅でふくらはぎにテーピングを貼って、会場にルコエランを持って行きました。

THE MIDDLE

THE MIDDLEは男子1500m、女子1000m、男子1000m、女子800m、男子800mが開催されハイレベルな走りをトラックの5レーンで見ることができました。動画撮影もOKなので速い選手がどのように身体を使っているかのイメージトレーニングになります。

こちらは動画のキャプチャーです。

とにかく素晴らしい走りでした。観客として見るとしたら中距離が一番面白いと私は感じています。短距離はあっという間に終わってしまうのと駆け引き的な部分がなくとにかく全力ですが、中距離はスピード感はあるし、短いながらも駆け引きもあります。

元800m日本記録保持者のTWO LAPS横田代表は今年の日本選手権出場を目指し練習をしているとのことでしたが、素晴らしい走りでした。また契約をしたOnのスパイクを履いていました。

スパイクに関してはナイキ ドラゴンフライやエアズームビクトリーを履く選手が多かったですが、ブルックス、ニューバランス、アディダスなどを履く選手もいました。

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時には限界を感じてみる

THE MIDDLEが終わってから、私がスタートする4組目までは時間があったのでルコエランで尻や太もも周り、ふくらはぎなど電気を流して状態を良くしようと試みました。その後アップ、流しをすると木曜日より良い状態になっているんじゃないか?と感じるようになってきました。

今回は目標タイムを4分50秒と自己ベストより8秒遅いタイムでエントリーしましたが組の全員が同じタイムが目標です。ペースメーカーは2人がそのペースで、あと3人はフリーとのこと。当初は無理せずペーサーを上手に使って4分50秒ペースで走りラスト400m上げれるなら上げる。厳しいようならそのままフィニッシュすれば4分50秒は切れると思っていました。

スタート直前になって、そう言えば最近無難な走りばっかりしている。先々自己ベストを出していくためには時には限界を感じてみることも大事ではないか?今日は多少無理しても故障するような状態ではないし、ちょっと無理して現時点の自分の限界点を把握できるような走りをすることにしました。

スタートすると、しっかり身体は動くし良いリズムになってきたので、ペーサーの後ろに付くのではなく80mあたりでペーサーの前に出ました。そこまでペースを上げているつもりはないのだけど200m通過35秒ジャスト。そして300mは53秒台と800m走るようなペースになりました。ここまで上げるつもりはなかったのだけど、レース前に今日は限界を感じてみると決めたのだから、そのまま単独で走っていると、400mを超えたあたりでフリーのペーサーが前に出てくれました。400m通過は71秒くらい。そこからややペースが落ちたけど700mは2分10秒と4分40秒を切る自己ベストペース。そこから徐々に体が動かなくなり1000m通過は3分11秒まで落ちる。

呼吸ももちろんキツいのだけど、序盤突っ込んでいるのだからとにかく脚が動かない。その動かない脚を動かして前に進む。1000mを通過したあたりで、4分50秒ペーサー率いる集団に抜かれるけど身体が動かず反応できない。ラスト300mくらいで、800mを初めて走った2年前にフィニッシュ直前で脚が動かず転倒した時に感じた完全に終わる感覚になりましたが、なんとかそのままフィニッシュしました。

1500mの半分くらいでほぼレースは終わりましたが、限界域で動かない脚をどうにか動かすことでギリギリ4分台で走りました。

不思議なもので、フィニッシュ後には脚はガタガタではなく動くのです。また足底やふくらはぎなど痛みも出なくてとにかく全身を使って走った感じです。

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今回のレースでの経験

昨年は800mや1500mだけではなく5000mやハーフ、フルなど自己ベストを12回更新し、今年も3回自己ベストを出しましたが、どのレースも前半は抑えめに走っています。私は前半速く走り心拍数が上がると一気にキツくなるので、前半は余裕を持って走り、ここからならペースアップしても最後までいけると感じたところで切り替えています。その走り方が私には向いていて今後もそのスタイルは変わりませんが、たまには違う走りをすることで幅が広がります。

現時点の走力で1500mの自己ベスト4分42秒8、そして4分40秒切りを狙うには今回のように300m53秒は流石に速く、速くても55秒(3’03/kmペース)、そこから2周800mは76秒-76秒(3’10/kmペース)と力を温存して、ラスト1周切り替える。そこから75秒とほぼイーブンで走れば自己ベストの4分42秒。72秒台まで上げることができれば4分40秒を切れるのです。300mから1100mを1周76秒でラスト上げる余裕があるかどうかは微妙だけど、状態が良ければできそうです。

マラソンと違って、1500mなら実力以上のペースで入ったとしてもキツい時間は短時間です。今月は1000mから5000mまでのトラックレースをいくつかエントリーしていますが、それらのレースに向けて良い練習になりました。

無難に走った初戦と、限界を感じようと走った2戦目と異なる走り方で2レース走ったことで、中距離を走る脚作りと、中距離のキツさを思い出しました。また前半そこまで突っ込むつもりがなく、後半そこまで落ちるつもりはなかったので、ちょっとカッコ悪かったけど、それも含めて良い経験です。

また、3週間前には12時間というフルマラソンの4倍の時間を使って116.5kmを走っていたのに、今週はたった5分という短い時間ながら脚が売り切れるくらいのスピードで走っているのはとても不思議です。

負荷の高いことをしているので、故障しないよう注意深く練習とレースを組み込んでレベルアップしていきます。

OTT オトナのタイムトライアルはこちらをご覧ください。次回は5月13日開催です。いつも楽しませていただきありがとうございます。

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