青梅マラソン   素晴らしかったからこそ気になりました。  

青梅マラソンの30キロを走りましたが、今日は身体の痛みもなく、バランスが整ったような気がします。私の走りなどに関しては下記記事をお読みください。

身体の使い方を模索した30キロ走 〜青梅マラソン〜

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2012年に走ってから青梅マラソンは10キロには出ましたが、やはり青梅マラソンは30キロだと感じました。

まず30キロのコースが素晴らしい。アップダウンはありますが、前半は上り基調ながらも、キツくなってきた辺りで下りがありリズムを作ることが出来ます。またスタートから14.5キロ付近の折り返しまで走れば、その後は下り基調という安心感もあります。20キロ過ぎに少し長めの上りはありますが、そこを頑張れば下りが待ってます。

また、折り返しコースなので、トップ選手の本気の走りを間近に見ることが出来るし、頑張る仲間の走りを見ることも出来ます。

スタートまでの流れに関してもほとんどストレスはありませんでした。30キロだけでも定員が15000人と非常に多い大会ですが、ストレスなくスタートラインに並ぶことが出来ました。

ストレスフルな大会と何が違うのかを列記します。

受付がスムーズ

当日受付も非常にスムーズにすることが出来ました。理由はメインの更衣室などを別にしていることから受付場所に参加ランナーが溢れることなく、導線がしっかりしていることです。

荷物預けがシンプル?

事前受付の荷物預け(有料)はありますが、私は申し込んでいなかったので、着替えなどを入れたバッグは更衣スペース横に設置された荷物置き用ラック付近に置きました。なくなっても補償のない自己責任ですが、会場へ入るにはゼッケン提示が必要ですから最低限のチェックはしてるし、貴重品がなければ仮に盗まれたとしても仕方がないで済みます。皇居や神宮外苑でウインドブレーカーを盗まれたランナーは私含めて多数いますが、それより確実にリスクは低いです。また、貴重品預けは100円かかりますが、受付対応も素晴らしく、また間違いなどを防ぐ工夫も感じました。過去の開催の中でいろいろ試行錯誤を繰り返してきたのでしょう。これは受取時も感じました。

トイレ待ちが少ない

これが悪いと大会の評価が下がってしまうくらい、ランナーにとっては切実な問題です。個人的には参加Tシャツは要らないし、エイドに地元の名産品やスィーツを置かなくて良いから、トイレを増やして欲しいといつも感じてます。

青梅マラソンはトイレの設置数が多いだけではなく、凄く良いな〜と思ったのはスタッフが臨機応変な対応をしてくれることです。

同じく人気大会のつくばマラソンで残念だったことがあります。それはトイレを男女別に分けるのは良いことだと思いますが、男子トイレが長蛇の列になっている横でかなりの数の女子トイレは誰も並んでいない状態でしたが、男子を誘導することはありませんでした。これは選手側からは中々切り出しにくいことなので改善して欲しいと思っていました。

青梅マラソンでは、男子トイレの列が長くなると、スタッフが女子トイレは空いてるから、使ってください。と臨機応変な対応をしてくれたり、空いてるトイレをチェックしてくれたりしたので非常にスムーズでした。

整列待ち時間が短い

多くのマラソン大会はAブロックやBブロックなど整列場所を指定されても、そのブロックの人数が多いので、少しでも前からスタートしようと思うと、長時間スタートブロックに待機しないといけません。寒い時期に開催されることが多いので、トイレに行ってから整列しても待ってる間にまた行きたくなったりします。もちろんアップなどしても身体は冷えてしまいます。ちなみ東京マラソンは9時10分スタートですが、整列は7時45分からです。一つのブロックが大きいので、特にBブロックに並ぶランナーは早くから並んでいます。

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少し話は変わりますが、昨年の東京マラソンではこんな事故が起こりました。

東京マラソンスタート直後に転倒事故発生〜整列順と準エリートについて〜

来年は変わるだろうと思っていましたが、参加ランナーからの話を聞く限り同じようです。

準エリートは男女ともAブロック

→女子準エリートの基準はフルマラソンで3時間40分以内です。大都市圏では3時間10分くらいの力のあるランナーでないと推薦をもらえませんが、女子選手の少ない地域だと3時間30分を超えるランナーも昨年はいました。サブ3.5としても平均キロ5です。

2時間30分以内の男子がBブロックにいます。

→2時間21分以内のエリート資格のないランナーで、準エリート大会のない都道府県のランナーは2時間21分01秒でもBブロックです。このランナーの平均ペースはキロ3’21です。キロ5のランナーの後ろにキロ3でスタートするランナーがいたら非常に危険です。

もし、エリート部門の男女を左右に分けているように、ABブロックだけでも男女別の整列にしたら将棋倒しのリスクは軽減するので、そうなっていて欲しいです。昨年の記事に書きましたが押されて転倒して、起きようとしてもまた押され、踏まれ、死を覚悟したと巻き込まれた選手は話していました。

かなり逸れましたが、青梅マラソンの素晴らしいのは、前の方はかなり小さなブロックに分かれていることです。ゼッケン番号1023の私は7番目のブロックで、記憶ですが150人くらいのブロックでした。

整列完了はスタート10分前ですが、これだけ少ないと整列開始の30分前から並ぶ必要もなく、少し離れた場所でアップも出来ます。

スタートがスムーズな仕組み(?)

?を付けたのですが、本来はスムーズなスタートが出来る仕組みを作っています。それは細かく分けた整列をレース直前に詰めさせないでスタートすることです。

前に詰めたら、前のランナーが進んでから次のランナーが動くように、順次動いていきます。実際は前のランナーは動くモノとして反応しますが、10列目辺りになるとスタートと同時には動けません。青梅マラソンのように前の整列との間隔を開けることで理論上はスタートの号砲と同時に足は一歩前に出ます。この一歩が大事で今回はスタートまで100mくらいありましたが、47秒で通過しました。

また、15000人が狭い道路に整列することから最後尾はスタートまで1キロ走らねばならず、ロスタイムは15分前後になりますが、あの狭い道に1キロにも連なる15000人のランナーを15分以内にスタートさせるのはこれらの運営の賜物だと思います。

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ここで気になったことを書きます。

それはゼッケン番号の決め方です。優勝争いをするようなランナーは最前列からのスタートになりますが、それ以降の決め方がよく分からないのです。男子に関しては申告タイム順だと思うのですが、申告タイムより数分遅かった私でさえゼッケン番号より500番くらい前にゴールしました。明らかにゼッケン番号に見合わない走りのランナーはいました。ただこれらはエントリーする際のランナーのモラルもありますから大会側も一定仕方がないことだと思います。

私が気になったのは、私より速い申告タイム(2時間)を書き、実際にほぼそのタイムで走り入賞した女子選手や年代別記録を持ってる女子選手が、私と同じ7番目のブロックにいたのです。

青梅マラソンの整列は例えば951-1100(男子)と20281-20330(女子)は7番目のブロックというように分けられています。(*上記番号はだいたいの記憶です。)

入賞した女子選手のゼッケンは20300台ですが、その選手より速い女子選手が300人もいるとは思えませんし、私の知ってるランナーもその中にいますが、2時間以内の予想タイムを書くような方々ではありません。

また、私のいた7番目のブロックには、なぜかランシャツ・ランパンの女子選手が何人かいて、前のブロックにはタイツを履いた女子選手ばかりでした。

ランパンか?タイツか?で選手の実力や本気度はある程度分かりますから、タイツを履きウインドブレーカーを着た女子選手の後ろに、ランシャツ・ランパンの女子ランナーが整列する光景は違和感がありました。

もしかすると、ゼッケン番号には、申告タイム以外の要素があり、男子に関しても同様だったのかもしれません。

ただ、速いランナーから順に整列することは、安全面からも非常に大事なことです。

分かり切ったことですが、あえて書くと

例えばトラックの1レーンほどの幅のコースを使って10人が縦一列に並んでスタートする時に、速い順に並べば理論上は前のランナーには徐々に引き離され、後のランナーは徐々に引き離すことができますから渋滞はしません。その10人のうち一番遅いランナーが最前列からスタートしたら、後ろの9人は前に詰まってしまいます。前に出るには横を擦り抜かねばなりません。横に出た瞬間に、さらに後ろのランナーが横から前に出たら接触します。マラソン大会の整列も同じことです。ランナーのモラルも大事だし、自分の安全は自分で守ることも大事ですが、整列順を整えるだけで事故の発生リスクは小さくなります。

素晴らしい大会でしたので、この部分だけは改善して欲しいと感じました。

今回未公認記録ながら唯一人1時間30分を切っている瀬古さんの記録更新に挑んだ、神野大地選手は惜しくも90分切りも優勝で出来ませんでした。
しかし、折り返しでみせたスピード感あふれる走りには感動しました。今回は丸亀国際ハーフで大迫選手らに競り勝つ走りをしてから二週間ですから難しかったと思います。いつマラソンにチャレンジするか分かりませんが日本記録更新期待しています。

ちなみにトップ選手も市民ランナーも、青梅マラソンのタイムからフルマラソンの目安になる計算式を作ってみましたが、長くなったので別に書きます。



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