北海道マラソン過去20年間の開催日の気温推移について

北海道マラソンを走ったランナーのSNS投稿を読むとかなり過酷な気象条件だったようです。

ウルプロメンバーも何人か走ったのでランナーズアップデートをチェックしていましたが、25kmまでは順調だったのに、25-30kmはそれまでの2倍近く時間がかかり体調を崩したのかと心配していると、30kmからは序盤よりはペースを落とすも安定したラップに戻ったので、これは自分の体調不良ではなく、他のランナーの救護をしたのだろうと思ったらその通りでした。今回は救護ランナーをしていたようです。

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救護スタッフが間に合わない

『足攣り続出で速い方も歩いていました。熱中症の対応に間に合わないのか、なかなか救護班が到着せず焦りました。今日は命の危険をみんな感じたと思います。今までは、北海道で熱中症は考えられなかったみたいなので、異常気象ですね』

北海道出身のメンバーは

『こんなに辛い道マラは初めてでした。いつもはタイムは狙えないと思いつつ、あまり途中でやめる意識はなかったのですが、今日は前半は本当にどこでやめようか、とばかり考えてました。そんなレースだったので、ズタボロワーストタイムでも、ゴールした時は感動の一言でした。』

北海道在住のメンバーは、『今日走れば確実に熱中症になるので、勇気をもって出走しない決断をした』と話してます。

完走率81.1%

フルマラソンに18,020人が出場し、14,620人が完走したと発表されました。前回は90.3%だったので9.2%下がったことになります。

北海道マラソン完走率81.1%前回9.2ポイント下回る

ただ、知り合いの投稿など見てると5人に4人以上も完走したのは驚きですが、速い市民ランナーほど、早めにリタイアしているように感じます。経験豊富だからこそ、これは熱中症で倒れるなどイメージしやすく、また無理に走って完走すると秋のレースに影響が出そうと早めにリタイアしたのでしょう。

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私も北海道マラソンを1回走ったことがある

今は8:30スタートで制限時間は6時間ですが、私が走った2010年は12時スタートで制限時間は5時間でした。(2008年までは4時間制限)

まだフルマラソン3時間15分前後の頃ですが、秋にはサブ3したいと考えていました。北海道マラソンにエントリーしたのは前年は気温が低く自己ベスト更新する仲間が何人かいたからです。

スタート近くのホテルに泊まり、朝食を食べて外に出るとかなり涼しく10時くらいまではこんな中走れば良いタイムが出ると思っていました。過去の気象データを調べると10時でもそれなりに高い気温ですが、都内と比べると気温が低いだけではなく湿度も低いのです。

しかし、スタートブロックに整列する頃にはグングン気温が上がってきて、これは厳しいレースになると思うも自己ベストを狙いたいと4’20/kmくらいのペースで入るも数キロで全く無理とペースを落とし、3時間15分はと思うも10km辺りでこれは相当ヤバい状況だと感じるようになり、そこからはペースを落として残り32km走りました。タイムは3時間46分17秒と当時の自己ベストより30分以上遅いタイムでした。後半は余裕あるペースに落としたのにフィニッシュ後にはグッタリして夕食が美味しくなかった記憶があります。軽い熱中症だったのでしょう。その時の嫌な感覚が残っているので、それ以来北海道マラソンにはエントリーしていません。

この時の12時の気温は27.8℃、湿度59%、レース中の最高気温は29.6℃、湿度60%でした。

そして、今年の気象データを見ると9時が29.2℃、湿度73%、最高気温は30.6℃、その時の湿度72%と、気温が高いだけではなく、湿度も高いのだから厳しいはずです。

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年々気温は上がっている?

今年の気温が危険なくらい高かったのは間違いないでしょうが、北海道マラソンは年々暑くなっていると話す方もいるけど、それってホント?と思って過去20年の開催日の気温を調べてみました。

それがこちらの一覧表です。

色をつけた方が見やすいので、28℃以上を赤、24℃以上28℃未満をオレンジ、20℃以上24℃未満を黄色、それ以下は塗り潰しなしにしました。

2011年までは昼スタートでしたが、2012年から朝スタートになったので、スタート時間の気温は昨年までは首都圏から行ったら涼しく感じる数値でした。その意味では朝スタートに変更したのは参加者目線に立っていると言えます。

新型コロナによる中止の期間を含めてもここ10年スタート時は暑くても23℃くらい。低いと20℃を下回り、最高気温も25、6℃くらいのイメージです。これでもフルマラソンを走るには暑いけど、暑熱順応ができていない3月にもこのくらいの気温になる時もあるし、暑い夏を首都圏などで過ごしたランナーなら我慢できる程度だったのでしょう。

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開催時期の見直しなど

今年が異常気象なのか、今後もこのような気象が続くのかは、実際のところ科学者でも分からないでしょうが、今年以上の暑さになる可能性だって十分にあるのだから開催時期を9月中旬、10月初旬に変更するなどの検討は必要だと感じています。(今大会を終わって主催者サイドにもそのような議論が出ているかもしれません)マラソン大会を開催する一つの目的である観光客増などによる地元経済への効果に関しては、そもそも8月は札幌の観光シーズンであり北海道マラソンを開催しなくても観光客は集まるでしょう。

10月初旬には札幌マラソン(ハーフマラソン)が開催されますが、9月中旬から10月初旬に北海道マラソンが開催されたら走りたいというランナーは増えるのではないかと思いますし、私も走りたいです。もちろん昨年の札幌マラソンのように季節外れの暑さになることもあるでしょうが、北海道在住のメンバーに聞いたら走るには最高の季節だと話していました。

 

ランナーが求めるフルマラソンは変わってきている

コロナ禍を経て、マラソン大会は以前のように開催されるようになりましたが、大会に出るランナーが減ったのか、参加費高騰などによりランナー1人あたりがエントリーする大会数が減ったのかは定かではありませんが、定員割れを起こす大会が増えてきました。

そのような状況下であっても人気があり即定員になる先着順大会や当選倍率の高い大会などもありますから、ランナーから見た大会の選別は以前より加速しています。

人気がある大会と不人気の大会の違いに関しての理由はさまざまですが、タイムを狙いやすい公認大会は人気があるし、そうでない大会は人気がない傾向は間違いなくあると思います。

タイムに大きな影響を与えるのは、ランナー自身の走力やコンディション以外には、気温など気象条件や、コースレイアウトなどですが、終盤にあえて上り坂を持ってくる大会は少なくありません。それってコースレイアウトを考える方の頭の中には、ランナーは過酷さを求めている。試練や困難に立ち向かい克服することで達成感が生まれる。だから終盤にキツい坂を持ってこようなどといったイメージを持っているのかもしれません。

もちろんランナーには様々なニーズがあります。そのように過酷なことにチャレンジしたいと考えるランナーもいるのでしょうが、そのようなランナーだったらフルマラソンにそれは求めず、ウルトラマラソンやトレランにチャレンジするようにも思えます。

私自身、さまざまなレースを走りましたが、例えば100kmでタイムを狙うならサロマ、あえて過酷さにチャレンジするなら野辺山を走りたいです。そして100kmより長いレースはあるし、過酷なレースはたくさんあります。その意味では、フルマラソンに過酷さは求めずタイムを求めます。

例えば、景色は良いけどアップダウンが続きタイムを狙えないコースと、2周回でも3周回でもフラットで折り返しも少なくタイムを出しやすいコースの大会が同じ時期にあれば後者を選びます。

また、暑い時期より涼しく走りやすい時期に開催ならなお良いです。

その意味では9月下旬から10月初旬にはフルマラソンは少ないので、比較的フラットで、アクセスの良い北海道マラソンが開催されたら今より人気のある大会になるように感じてます。

北海道マラソンは8月最終日曜日開催が続いていますが、過去違う日程で開催されたことも何度かあります。8月4日に開催されたこともあれば9月に開催されたことも3回あります。歴史ある大会で開催時期を変えるというのは大きなハードルだとは思いますが、今年以上に暑くなることもあるでしょう。そうなると暑さにより大会を中止にしたり距離を短縮するなど苦渋の決断が必要になるかもしれません。

また開催時期は変えずに土曜日の夕方開催(例えば17時スタート)、日曜日の早朝開催(例えば7時スタート)など暑さからランナーやボランティアスタッフを守る方法はあります。どのように大会を継続していくかは主催者が一番考えていることだと思いますが、その辺り期待しております。

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