ウルトラセミナー&午後練参加者が東京柴又で初100kmサブ9達成

昨年12月に仙台からウルトラセミナーに参加いただき、今年の4月には泊まりでウルトラセミナーと、ウルプロ練習会午後練&定期練習会に参加していただいたIさんが、東京柴又100kでサブ9を達成しました。

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8時間54分35秒

5kmラップ

23:19-22:52-22:57-23:10

23:28-23:34-24:01-26:35

26:17-26:45-31:18-27:52

26:51-27:39-28:48-32:19

28:12-29:02-29:17-30:09

 

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今回、Iさんにどのような準備をして走ったのかなど、いろいろ質問に答えていただきました。

レース前の設定ペースと、その根拠

以前6時間耐久レースで67km走った時と同じペースで設定してみました。

フル3時間20分、50km4時間、6時間で70km超として設定。

脚がもたず徐々にペースが落ちてくることを想定し、70km通過時点で残り30kmを6’00/kmで走ってもサブ9達成できるようにしました。

→私が初めてサブ9をした時も、早くキロ6でもサブ9できるとこまで持って行きたいとずっと考えていました。なぜならキツくなってもキロ6では走れると考えていたからです。Iさんもレース中は同じ気持ちだったでしょう。

気象条件と、レース展開についてimg_0505.jpg

昼頃から気温が25度ぐらいになる予報だったので涼しいうちにできるだけ距離を稼いでおこうと考えました。

また捻挫の痛みがどこで出るかわからなかったので、痛みが出始める前までにいかに距離を稼ぐかも考えました。
当日の強風は予定外でかなり苦しめられました。

スタートして15kmぐらいまでは曇っていて涼しく気持ちよく走れましたが、日が出てくると右側からギラギラと日差しを感じるぐらいになったので、ネックガードを右にズラした状態で装着し日差しによる体温の上昇を抑えました。

集団がだんだんとバラつき始め、四人ぐらいのグループで走り始めました。前方で車両の横断の為、走行を止められた人がいたので堤防下を確認しながら走り、車が登ってくるタイミングではペースを上げて止められないようにして走りました。

25kmを過ぎたあたりから徐々に風が吹き始め、30kmを過ぎるとさらに強く吹き始めて前に進むのも大変なぐらい。前からだけではなく、場所によって左側から吹き付けたりとひどい風で、どうにか50kmまではこのまま頑張ろうとペースを落とさないようこの風に立ち向かったことで脚を使ってしまい、後半の早い時期から脚がキツくなったように思います。

50kmエイドを折り返し、帰りは追い風で楽に走れるかと期待しましたが、風と同じスピードで走っているのでほぼ無風。そのおかげで暑く感じてしまいました。

60km過ぎると暑さとの闘いが始まり、このあとからエイドで水をかぶりまくり。暑さはあまり得意ではないので暑さへの対処を考えながらの走りになりました。

帰りの砂利道区間に入るとペースが維持できず砂利道だけ1分ほど余計にかかっています。

70km通過は6時間かからず。

予定通りに進んでいるのを確認。

76kmスペシャルバッグで多少手こずりタイムロス。入れていたレッドブルを飲んで復活。10kmぐらい比較的楽に走れました。

87kmからは練習でも走ったことのない距離。身体的にも非常にキツく感じていたのでオルガニックジェルを一度に2本取ったりして回復を待ちました。もう身体がいうことを聞かない感覚。復活を祈りながら走り続けました。

ラストの10kmは気力だけで走ってるような状態。

6’00/kmで走った場合のサブ9への余裕は5分ほどに広がっていましたがまだ砂利道があるので、そこで2分使うと仮定して3分しか余裕が無いと考えて走り、極力6’00/kmを超えないで貯金ができるよう最後に力を振り絞り走り続けました。

95kmからまた強い向かい風。ここまでサブ9の邪魔をするのかと笑えてきました。

最後の砂利道に入り、予想どおりペースが1分落ち60kmの人たちにどんどん抜かれますがどうしようもなかった。砂利の上を走ると裸足で砂利道を走っているのでは無いかと思うぐらいに足裏に刺さる感覚。

砂利道区間も終わり、堤防の上に戻るとゴール目前。

苦しかったけど終わってしまうんだなぁとの思いながら堤防から駆け下り、ゴールへと向かいます。

駆け下りる勢いそのままにゴール前でゼッケンナンバーと名前を読み上げてもらいながらゴール。

目標のサブ9達成!

本当にキツくて大変なレースでした。

ゴール後あまりに疲れ過ぎて何もやる気が起きず2時間ぐらい着替えも片付けもせず地面に座っていました。

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キツくなった時、どう乗り切ったか?img_0502.jpg

無理に踏ん張る事をせず、脚を残す事を優先しました。ただ、楽になるまで落とし過ぎるとそれ以降ペースを上げられなくなるので、このペースならギリギリ頑張れるというところまでで抑えタイムを稼ぎました。少し回復したらまた少しペースを上げるようにして一気に崩れてしまわないよう気をつけました。

ウルトラセミナーでウルトラには波があると教えていただいていたのでキツイときも復活を信じて諦めずに走りました。

9時間切れると思ったのはどの地点か?その時の気持ちは。

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80km地点。

残り20kmを6’00/kmペースで走れば、2分半ほど余裕があったのですが、最後にまだ砂利道がありペースダウンするのが分かっていたので、そこに行くまでに少しでも貯金しようと気を抜かず走ることに集中しました。それでもラスト10kmはかなりキツかったです。

その直前の75km過ぎではスペシャルバッグのエイドがあったり、水をかぶったりとタイムロスが多く6’00/kmで走った場合の余裕が5分以上あったはずが2分ぐらいになり、やや危機感を覚えましたが、ここまできたら絶対サブ9!と思い直し、そこから(6’00/kmペースに対して)10秒でも1秒でも貯金しながら走る事を心がけました。1秒の積み重ねの大切さを理解してるつもりなのでその思いで頑張りきれたと思います。メンタルコントロールが非常に大事だと思います。

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暑さ対策はしたか?したならその内容は?

前々日から当日スタート前までスマッシュウォーターでウォーターローディング。

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アグレッシブデザインで日焼けの対策。これで日差しによるジリジリとした暑さは感じずに走れました。

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50km折り返し後から、エイドでソフトフラスクに水を入れ、暑く感じたら身体に水をかけて走りました。

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また、帽子、ネックガードで日差し対策をしました。

補給について

持参したもの

アスリチューン・ エナゲイン(赤)

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アスリチューン・ポケットエナジー(黒)

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オルガニック ジェル

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SHOT-ONE

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塩熱サプリ

事前にどこで何を補給するかの計画を立て、計画通りに補給しました。疲れてくると補給のタイミングを忘れてしますので紙に書いて持参し、予定表通りに補給しました。

アスリチューンはそのまま飲めるのでエイドの場所に関係なく補給の計画が立てやすいです。

オルガニックジェルはキツイ時に適時取っていました。ラスト15kmからはかなりキツく3本ぐらいとりました。

SHOT-ONEは10km毎に摂取。

塩熱サプリは今までの経験上、脹脛やハムストリングスに攣りそうなイヤな違和感が出てきた時に摂取すると収まるのでそのタイミングで摂取。

補給をかなり大量に持って走ったのですが、NAKEDを使ったおかげで重さも感じず、揺れる不快感もなく序盤4’30/kmぐらいのペースで走れました。

ウルトラセミナーに参加した理由

ウルトラマラソンの知識が全くなかったのでなにか対策になるものを得られればと思い参加しました。本やネットでも調べられるかもしれませんが、実際に話を聞いた方がより理解しやすいのではないかと考えました。

実際に参加して、レース前の対策、考え方、あると便利なグッズ、レース中の心理状態、対処方法など、教えていただいたことを実際に実践しました。

遠方からでも参加した価値は十分あったと思います。

午後練の気付きは今回のレースで役立ちましたか?

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(午後練参加時のIさん)

身体がキツくなってきてペースが落ちてきてる時、私の場合ストライドが狭くなっているのが分かっていたので、膝を前に、膝を前に、と意識しながら走りました。その結果ペースダウンを最低限に抑えることが出来ました。

その他事前に準備したこと

不安な部分を解消するための対策を考えました。
スタート時に持つジェル等の量が多く実際4’30/kmで走れるのかを確かめるため、昼の暑い時間にスタート時の装備一式を持ちレースペースで20km走ってみたりもしました。コースマップから、高速をくぐるの何キロ地点、この川の曲がりは何キロ、何キロ地点には何がある、どこから曲がって、どう回るかを頭に叩き込んで土地勘の無さによる距離を遠く感じてしまう感覚も極力無くすようにしました。事前に準備、対策をやり尽くしたことでレースに対しても不安感もなく、走る事に集中できた事で目標達成できたと思います。







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