昨日この記事を公開したので続編的に頭に入れておいた方が良いことを書きます。
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今回書くことはチャレンジ富士五湖に限らずウルトラマラソン全般に言えることです。
また、昨日の記事同様、タイトルの「完走できない。」に違和感のある方は「目標達成できない。」に置き換えてください。
以下はチャレンジ富士五湖対策セミナー参加者からのセミナー翌日にいただいたメッセージです。
本日はいろいろためになるお話がきけました。
昨年の日光では食べないと「いけない」と思っていろんな物を口にしていたらお腹はずっと痛いままだし、甘いものを食べても苦味しか感じなくなってしまったりで後半は計画していた補給が思うようにできなくなってしまいました。しかも、不安から前半に距離を稼ごうと実力に伴わないペースで走ったこともあって辛いレースになってしまいました。
本日のセミナーでその辺りの失敗に合点がいきました。富士五湖では前日、当日の食事や補給食をよく見直して計画してみます。ペース配分も今日、算出した目標タイムなら私的には大満足な目安なので後日、区間タイム比率をいただいたらしっかり計算してただの完走ではなく目標タイムで完走できるようベストを尽くしたいと思います。今回のセミナーでは自分が失敗したことに対して納得できる原因の予想がつきました。富士五湖に対してはそれらを踏まえて対策が考えられるので昨年の失敗に対しての不安を解消することができました。リスクに対しての準備。とても大事ですね。
トラブル対策は自分なりによく考えて臨みたいと思います。本日は大変、役立つセミナーを受講できてよかったです。ありがとうございました。
この方は「ウルトラマラソンはたくさん食べないといけない。」という話を聞いていたことから無理して食べたことで気持ち悪い状態で走らざるをえなくなりましたが、このセミナーで何が行けなかったのかをご理解していただきました。
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そのことについてセミナーでの参加者からの質問に対するやりとりを紹介します。質問があったのはウルプロメンバーのKさんでした。
ウルトラマラソンでは毎回気持ち悪くなり、お腹を壊すので、その対策を教えて欲しいという内容でした。
私は医療従事者ではないので、医学的知見はありませんが、話を聞いてみると世間の一般的な常識で説明がつくような内容が大半です。
つまり、『そんなことをしたら◯◯になる。』ということです。
以下の記事はドクターランナーの佐藤さんの協力を得て以前作ったものです。合わせてお読みください。
Kさんにこんな質問しました。
「気持ち悪くなるのは前半からですか?後半からですか?」
序盤からとのこと。
次にこんな質問しました。
「フルマラソンでも同じ症状でますか?」
出ないとのこと。
フルマラソンでは出ないのに、ウルトラマラソンになると毎回序盤(フルマラソンの距離にも達していない距離)にお腹が気持ち悪くなるのだから原因は特定しやすいです。
フルマラソンの時はしていなくて、ウルトラマラソンの時にしていること。を特定したら答えは見えてきます。
ウルトラマラソンは前日も当日スタート前もたくさん食べないとダメだ。と言われていますが、質問したKさんも前から同じように言われて実践していたようです。
ただKさんはフルマラソン前日もカーボローディングとして同じように食べているようです。
何が違うか?
それは食べる時間とタイミングです。
実は私も数年前まで同じ失敗を繰り返していました。
私の場合はレース序盤どころか、スタート前に気持ち悪くなり吐いてしまったことから気付きましたが、それまではスタートからずっとお腹がはって胃の働きが悪い状態がスタートからしばらく続きました。当時は緊張や気負いが原因だと思っていました。
Kさん(以下 K)に質問していくと全く同じことをしていました。
私 「晩飯はたくさん食べますか?」
K 「はい。少し無理してたくさん食べます。」
私 「食事を終えてどのくらいで寝ますか?」
K 「1時間はあけていると思います。」
私 「起きるのは何時ですか?朝食は?」
K 「1時くらいです。起きてすぐに、前夜コンビニで購入したおにぎりなど食べたり、着替えたりして2時には宿を出ます。」
私 「朝食は結構食べますか?」
K 「はい、結構食べます。」
私 「普段夜中の1時に起きて食事することありますか?」
K 「ありません 笑」
多分、理由はこれなんです。
晩飯も多めに無理して食べて、睡眠時間も短いなら、そもそもまだ消化出来ていないし、たくさん活動をしないといけないので胃腸には普段より相当なストレスがかかっていると思われます。
また普段は熟睡している深夜1時に起こされるのだから身体のストレスは大きいです。
その状態で胃に朝飯を詰め込むわけですから拒絶反応が起こりやすい状態になります。
私も過去同じことをしていましたが、起きてすぐでも食べている時は、気持ち悪さを感じないので、食べることはできるけど実は胃腸にストレスをかけているのです。
ウルトラマラソン前と考えずに、日常生活で考えてください。
普段食べる量より多く夕食を食べて1時間後に寝て、数時間経った夜中に起きておにぎり3個とか食べたら、お腹の調子が悪くなる方は多いのではないでしょうか?
もちろん個人差はありますが、フルマラソンや練習ではおかしくならないのにウルトラマラソンだと序盤からおかしくなる方は、以下のようにしてみてください。
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夕食は普段と同じくらいか気持ち多め。
もしくは、普段通りの夕食を食べる以外にMAURTEN DRINK MIX320を飲むことで無理なくカーボローディングをする。
スタート時間が4時で1時に起きるなら、寝起きから1時間は食べずに移動時や会場についてから少しづつ食べる。嫌になりそうになる前に食べるのをやめて無理に食べない。
MAURTEN DRINK MIX320や、ゼリー飲料なども有効です。
そんな補給でウルトラマラソン走れるのか?
と思う方がいると思いますが、フルマラソンであればカーボローディングをすることでエネルギー補給なしで走り切れる方はいます。しかしウルトラマラソンはレース中に補給しないとそもそもエネルギー不足になってしまうのです。
私の富士五湖の補給計画をこちらに書いていますが、個人差はありますがこのくらい補給は必要です。
チャレンジ富士五湖の補給計画〜エネルギー145.5kcal・イミダペプチド・マグネシウム・BCAA・クエン酸など一度に摂取する〜
前夜&当日朝にお腹を壊すリスクをおかしてまで無理して食べても結局はレース中に補給する必要があるのです。
それならスタート時は内臓が疲れていない状態にして、序盤から積極的に補給した方がよいです。スタート時から気持ちが悪いと序盤から補給するのがストレスになります。
どちらが良いかはご自身で判断ください。
ウルトラマラソン前夜と当日朝は無理してでもたくさん食べないとダメだよ。とアドバイスする方はいますが、そのようなアドバイスをする方の多くは胃腸が強い方なのです。もしくはそのような話を聞いて同様にお腹を壊している方もいるかもしれません。
特に日常生活であまり食べない方が無理して食べるのはやめましょう。
サロマ湖対策セミナーは現在募集中です。まだ数人参加できます。