出来たこともある。出来なかったこともある。〜レース後に行って欲しいこと〜

週末には各地で様々なマラソン大会が開催されました。ウルプロからは大阪国際女子マラソンに3人、勝田全国マラソンに30人弱、館山若潮マラソンに10人弱、新宿シティハーフマラソンに数名などたくさんのメンバーが走りました。

(撮影:植村雄一郎さん)

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また、インフルエンザや風邪などで体調を崩して走れなかったメンバーもいます。

結果は自己ベスト出したメンバーや、数年前のタイム水準まで戻せた方などタイム的に満足感の高いメンバーや、タイムには満足しないが体調不良、仕事が繁忙期な中思った以上に走れたことに満足しているメンバー、期待を下回る結果にガッカリするも課題が明確になったメンバーなど様々です。

昨日の練習会は大会後でしたが思った以上に参加者がいました。

練習会でメンバーに伝えましたが、レースで思い通りの走りが出来た方も、出来なかった方も是非やって欲しいことは振り返りです。

このページに何度も書いていますが、すごく大事なことです。

思い通りの走りが出来た方は、なぜうまく走れたのかを、走れなかったレースと対比してみてください。練習内容、レース前の調整、体調、レースプラン、補給、気持ちの推移、気象条件など。

また思い通りの走りが出来たとしても、うまく出来なかった課題はあると思います。それは次回のレースに向けた伸びしろになります。

思い通りの走りが出来なかった方は、ガッカリして、もうフルマラソンは走りたくない。と思った方もいるでしょう。また、体調が悪かった。練習不足だった。根性がなかった。で終わらせてしまう方もいるでしょう。

ただ、思うような走りが出来なかった方も、良い点はあったでしょう。そこは見つけましょう。今まで出来なかったことが出来るようになったなら進歩です。また悪い点、出来なかった点は、状況別に詳細に深掘りしながら考えて行きましょう。

例えば30kmから失速したとして、それを30kmの壁で終わらせてはダメです。失速した原因は人それぞれだからです。そもそもフルマラソン走るための練習が出来なかった方もいるでしょうし、寒さから身体が冷えきり筋肉が固まったのが原因かもしれません。エネルギー補給が足りないいわゆるガス欠かもしれないし、脱水かもしれない。また、序盤に自分の力以上に速いペースで走ったのかもしれませんし、胃腸の調子を崩して走れなくなったのかもしれません。過去に故障した箇所が再発したかもしれません。

原因を明確にしなければ、対策はうてません。

次の一歩を踏み出すためにも振り返りは大事なのです。

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振り返りの内容は人それぞれ違っても良いのですが、必ずして欲しいことがあります。

それは、気持ちと身体の推移、そして気象状況・コース変化、補給などを5kmごとラップに合わせて振り返るとタイムをみて当時の記憶が蘇ってくるので、ぜひ試してみてください。

30kmの壁を破るには30km走や40km走をもっと増やして耐えれる体を作らねばならない。と思うのは良いのですが、原因は筋持久力が足りないのではなく、単なるガス欠かもしれません。自分は周りと同じくジェルを3つ飲んでいる。という方は3つでは足りないのかもしれません。

また、序盤はゆっくり走ったつもりだったが失速したから、次回はもっとゆっくり走らないとダメだ。と考える方もいますが、ゆっくり走ったことが原因で失速したのかもしれません。

既に4日経っているので記憶は曖昧になっているかもしれませんが、コース図や高低図、ラップを見ればある程度思い出せるはずです。

今後は、出来ればレース直後にすることをオススメします。

良かったこと、悪かったこと、問わず、レース中もしくはレース後に気付いたことがあれば、すぐにキーワードだけでも、メモしてください。すごいヒントになることもあります。

ランニングの楽しみ方は様々で、タイムを追いかけることだけに価値があるわけではありません。

昨日メンバーにこんなことを伝えました。

すぐにマラソンのタイムなどの結果に結びつくかどうかは分からないけど、昨日できなかったことが今日はできるようになったり、気付いたことを言語化したり実際に動いてみたりし、自分なりの仮説をたて検証したりしていく過程にも楽しみ方はあります。

だから、レースで出来たことはなぜ出来たのか?出来なかったことはなぜ出来なかったのか?を仮説・検証していくことで、結果的にタイムは伸びていきます。

勝田全国マラソンで救護ランナーをしたウルプロメンバーは、経口補水液や救護用品など重たいザッグを背負って走り、動けなくなったランナーを救護しながらでも、以前より速いタイムで余裕を持って走れるようになりました。本人はそのことに大きな価値を見出していますが、素晴らしいことだとおもいます。

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話は変わって、別大マラソンと、静岡マラソンのゼッケン番号が届きました。静岡マラソンは別大マラソンから三週間後ですが、どちらも一生懸命走ります。二週間前に熱を出し、先週ぶり返しそうになりましたが、何とか悪化させずにスタートラインに付けそうです。

レース直前に緊張する方はたくさんいると思いますが、緊張できるのは一生懸命頑張ってきた証です。明確な目標を立てずにいたならそもそも緊張感はないと思います。

仕事以外でこんな緊張できるということは、幸せなことですからその緊張感を含めて楽しでください。

また、レース前になると、出来なかったことなど不安感が出てきます。実際は良い状態なのに不安材料を探しに行ってしまうのです。例えば毎回やっていたような練習が出来なかったとか、風邪で体調崩したがスタミナは大丈夫かとか、前回脚がもたなかったが同じことを繰り返さないかとか。。

でも、これからスタートに着くまでに出来ること(例えば体調を悪化させないなど。)は対処すべきですが、今から出来ないことに不安を感じても仕方がありません。

出来たことをいろいろ考えていきましょう。私の場合は5000mからハーフマラソンでPBが出せたこと。今までキツかったペースの水準が5秒ほど速くなったことなどです。その上で自分に出来る走りをします。結果に結びつくかどうかは分かりませんが、その結果や気付きをもとにまた試行錯誤していきます。

余談ですが静岡マラソンは3時間以内のランナーが最前列のSブロックからスタートできますが、少なくとも500人以上いるのです。別大においてはサブ3ランナーが2,000人くらい走ります。世界的にみて、サブ3ランナーが2,000人走る大会って少ないと思います。



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