一人100km7時間台の安曇樹香の10kmチャレンジ〜体の動きに全集中〜

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佐渡国際トライアスロン大会Aタイプ三連覇や、2019年茨城100K優勝、2019年サロマ湖ウルトラ3位など、日本屈指のトライアスリートであり、ウルトラランナーの安曇樹香(アスリチューン&アグレッシブデザインサポートアスリート)は現在ニュージーランド在住ですが、ウルプロチャレンジにゲストランナーとして第1回大会と第2回大会を走りました。

フルマラソンも2時間50分そこそこで走る安曇さんは10kmも速いのかと思ったら、嫌いな距離で苦手なようです。

タイム

第1回 40:30

第2回 40:03

女子ランナーで40:03は十分速いですが、フルマラソン2時間50分で、100km7時間台の女子ランナーなら37分台、少なくとも38分台では走っているように思います。

安曇さんに、一人10kmをする前、走行中、そして走り終わった時の気持ちの移ろいを教えてもらいました。

スタート前の気持ち ・・・憂鬱

正直、苦手な距離なので走るのが憂鬱でした。とにかく全力で頑張ってみようと。

走行中の気持ち・・・体の動きに全集中

速く走ろうなどと考えるのはやめて、自分の体の動きに集中しました。

終わった時の気持ち ・・・もうやりたくない。

一回目が終わったときは、もう当分10km走はやりたくないと思いました。二回目も同じことを思いました。でも多分また走るんだろうと思います 笑

チャレンジすることで感じた効果

いつも走るLSDジョグのペースが少し楽に感じられるようになった気がします。まだ数回のチャレンジですが、このまま続けていけばウルトラマラソンのタイムも上がるのではと期待しています!

ニュージーランドでロックダウンを経験した安曇さんは、昨年のサロマ湖ウルトラマラソンの開催時期に一人で100km走り、なんと自己ベストより速い7時間44分(平均ペース4分38秒)で走りきりました。

安曇さんは、キツイ10kmを走ることで、自身の身体の変化に気づいたようです。それは上限のスピードを高めることで、スピードの余裕度が増すということです。

100kmペースならいくらでも走れると話す安曇さんが、そのペースを上げることができると、最近日本人女子ランナーの壁になっている7時間30分切りが視野に入ってきます。

こちらの記事を書いた後の2019年10月の四万十川ウルトラマラソンで仲田光穂選手が7時間52分22秒で優勝し、日本人女性で25人目のサブ8ランナーになりましたが、サブ7.5は10年以上出ていません。

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フルマラソンでタイムを伸ばすことをメインにしているランナーであれば10kmのタイムを伸ばすことは重要です。私自身フルマラソンを1年以上走っていませんが、この秋以降には開催されるものと考えて、少なくとも1ヶ月に1回は現状確認を含めて10kmを走ります。

10kmを走ると決めたら・・・

第2回までのウルプロチャレンジを走った参加者の声や、自分自身の経験から、大会ではない10kmを走る時に意識して欲しいことをいくつか書いておきます。

日程・場所を決める

タイムトライアル期間は1ヶ月間ありますが、何日の何時からどこを走るのかを決めてください。実際の大会は決まっています。これを決めないで調子が良い時に走ろうなんて思うと中々チャレンジできません。また場所も歩行者など少なく集中して走れて距離が分かっている場所など決めておきましょう。

リアルな大会並みに調整してスタートラインにつく

実際の大会であれば、その大会に向けて直前の練習の負荷を落としたり刺激入れをしたり、前日は早く寝るなど良いコンディションになるよう調整します。緊張感は出てくると思いますが、その緊張感がスタートしたら集中力に変わります。

オンラインマラソンは詰まらないと感じている方の多くは、緊張感のなさが詰まらないと感じているのだと思います。

また、スタート前にアスリチューン・エナゲインや、CNCなどカフェインを飲んで血流を良くしたり、集中力を高めることも大事なことです。

スタートしたらしばらく時計を見ない

仲間に引っ張ってもらえるなら仲間を信じてただ付いていく。一人で走るなら10km走れるであろうペースでスタートする。時計は5kmまでは見ないほうが良いです。理由は例えば1kmや2kmで時計を見てキツイのに思ったペースになっていないことが分かるとやめたくなります。5km辺りまで走ってしまえば、そこでやめたらまた最初からやり直しになるので何とか最後まで走ろうと思うでしょう。また安曇さんも書いていますが、ペースが思ったより遅いと速く走ろうとして無理な動きが出てくるので、速く走ろうと思わないで、身体の動きに集中するためにも時計を見ないほうが良いです。

周回ならオートラップは外す

また、時計に関しては距離が分かっている周回路であれば、オートラップにしないで周回ごとの手動でラップを取りましょう。後半時計を見るにしても、自動ラップのラップペースを見て思った以上にペースが遅いと感じると一気にキツくなります。周回路の場合はGPSが狂いやすいので1kmペースで10-15秒狂うことは珍しくありません。実際には良いペースで粘っているのに、15秒遅い数値を見たときのガッカリ感はネガティブな気持ちになります。

走り終わったら

まず、ダウンジョグをしっかりしてください。そしてスピードキュアなどで補給をして可能な限り疲労を残さない努力をしましょう。その上で、タイムが良くても悪くても、何が良かったのか、何が悪かったのかを考えて記録に残しておきましょう。そして次回チャレンジまでに何をするかを決めましょう。タイムだけ見て漠然と良かった・悪かったでは次に繋がりません。気温や風など外的要因や、自分自身の身体の状態や、気持ちの状態、を比較していくと色々見えてきます。

まずは、ウルプロチャレンジにエントリー

他人との比較をすることで心地よい緊張感を感じる方も、他人との比較は嫌いで過去の自分より少しでも成長できるよう試行錯誤したい方も、現時点で目標を失くしていたら、良い練習はできませんし、何か詰まらないとか、充実感がないと感じているかもしれません。

そのようなランナーのためにウルプロチャレンジを作ったので、ぜひ活用してください。

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第3回ウルプロチャレンジ~年齢・性別を超えた総合ランキング~

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