初めてサブ3した時に書いた記事

今から12年前の2011年11月20日に開催された第1回神戸マラソンで初めてサブ3をしました。

当時の投稿・記事を読んだ中でいくつか大事なことがあると思い、こちらに当時の記事を掲載し、今読んで感じたことを補足しておきます。

サブ3への道のり

当時45歳でした。初フルマラソンが2007年なので本格的に走り始めて4年でした。初フルは4時間56分で制限時間ギリギリ、2回目が東京マラソン2008でサブ4、その年11月の大田原マラソンが4回目のフルでサブ3.5、その翌年には3時間15分なので、その辺りまでは順調でしたが、そこで2年くらい足踏みをしました。2010年12月の直前に軽い肉離れをして出場した青島太平洋でようやく3時間10分を切って直前の疲労抜きと自分に合った調整方法の大事さを知り、そこからは順調で2011年2月の東京マラソンで3時間03分、10月の大阪マラソンが3時間04分ときて、神戸マラソンでサブ3達成でした。

以下当時書いた記事です。読みにくい文章などは文脈が変わらないように修正しています。

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ラップなど

ランナーアップデートは、20キロのタイムがなく、ハーフのタイムなので、自分でだいたいの数字を計算してみました。

ロス 00:02

10キロ 42:28(キロ4:15)

20キロ 43:12(キロ4:19)

30キロ 42:43(キロ4:16)

40キロ 42:17(キロ4:14)

ラスト 08:56(キロ4:04)

合計 2:59:38(グロス)

2:59:36(ネット)

前半ハーフ 1:30:27

後半ハーフ 1:29:11

レース展開

始めてネガティブスプリットをしました。

ネガティブスプリットって、前半ハーフより後半ハーフのタイムが速いこと。普通前半より後半は疲れてる。その疲れた後半にタイムを上げるのは厳しい。

特に今日の神戸マラソンは前半はまあまあの気温でしたが、後半はかなり気温があがった。そして後半にアップダウンがある。よくぞ出来たと思います。

もちろんサブスリーできた ことは嬉しいけど、ネガティブスプリットができたことは、私の目指す速いランナーではなく強いランナーに近づいてるってことだから嬉しい。

サブスリーでゴールする時は凄い感動を全身で味わいながらとずっと考えていました。

しかし今日ゴールした時、もちろん嬉しいけど、感動と言うより肩の荷がおりた感じがした。

ホッとした感じ。 

やはりプレッシャーはあったのだと思う。

今日のレースもラップを見ていただければ分かるけど決して楽なレースではなかった。

予定ではハーフ通過1時間28分を考えていたのに、2分以上遅れた。また大阪と同じように、サブスリーを狙う走りも出来ないまま終わるのかと一瞬考えたが今回は背水の陣とペースを切り換えた。

苦しくても決してペースを落とさないことにした。橋のきつい上りもペースを落とさないで上りきり、下りはペースアップし徐々にサブスリーペースに持っていった。

40キロ通過してもまだギリギリなのでスパートした。

そしたらゴールは意外と近く余裕で行けると思ったらそこは単なるゲートでゴールゲートではなかった。ゴールゲートはまだまだ先だった。この時3時間まで1分を切っていた。もう間に合おうが間に合わないだろうがスパートするしかないと残った力を振り絞りゴールを走り抜けた。

苦しかったが楽しいレースであった。

途中苦しかった時に、私のサブスリーを応援してくれている方々の顔が浮かんだ。期待に応えたいという気持ちも推進力になりました。ありがとうございました。

あと、仲間が必死に練習してるのが凄く刺激になってます。そんな環境に感謝です。

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今回色々調べてみた

読み返しながら、客観的なデータをいくつか調べてみました。

こちらランネットに掲載された記録です。

こちらは気象庁のデータです。

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トイレを我慢していた

こちらには書いてないけど、大阪マラソンが前に並んだAブロックのたくさんのランナーが、スターターの橋下当時知事の元によって行き、写真撮ったりハイタッチをするなど導線が乱れて非常に走りにくかった反省から早めに並んでスタートは先頭から3列目くらいに待機していました。

しかし、スタート30分前くらいからトイレに行きたくなるも、ここで外れると早く並んだ意味がなくなるから我慢してスタートしてからトイレにいくことにした。最初はコース脇にトイレがあったのだからすぐに入ればよいけど、もうちょい走ってから入ろうと思ったら、だんだんコースから遠いところに設置されるようになり、それならさっき入れば良かったなんて気持ちになり、入るタイミングを完全に逃した。トイレに行きたいのに我慢しているからスピードが上がらなかったと当時は思っていたし、実際それも要因だと思うけど、8mほどの向い風だったのだから、これがペースアップできなかった要因でしょう。

折り返しを過ぎてもトイレに行きたかったけど、ハーフで90分を超えていたので、さらなるロスタイムをしたらサブ3は確実にダメになると我慢した。

当時も後半はかなり気温が上がったと書いているが、気温は前半も後半もたいして変わっていない。前半は向い風で身体が冷やされたから暑くはなかったが、追い風になり暑さを感じるようになったのでしょう。

背水の陣の境地からのZONE

10kmから25kmまで、21:36-21:35-21:30とサブ3ペースの21:19を越えてしまっていたけど、この頃、記事で書いている「背水の陣」の境地になったのでしょう。暑さで汗をかいたことで尿意が薄らいだと当時は思っていたけど、集中力が高まり気にならなくなったのかもしれない。

そして25-30kmは21:14に上がった。後半になりペースアップできたのだから、前にいくランナーに追いつき抜いていく。もちろんキツいのだけどテンションは高まっていく。サブ3達成ペースからは遅れているのだから、キツくてもペースを上げていくしかない。

30-35kmは21:17、急な上りがある35-40kmは21:00とペースアップしたが、この時は完全にZONEに入っていたように感じる。

サブ3するために走っていて、まだ間に合うかギリギリのキツイ状況ではあるけど、それにチャレンジしていることが楽しかった。

40kmで2:50:42だったので、まだサブ3ペースには追いついていない。多分自分の数m前に見えないサブ3のラインが張られているような感じだった。

長年の夢だった『サブ3』ができるかできないかのギリギリのラインにいて、もう間に合うかのか、間に合わないか分からない状況だったが、最後は残った力を出し尽くすしかないとスパートをした。

フィニッシュゲート横に設置された時計が目に入ってくると、ようやくサブ3ランナーになれたんだ。って思えた。

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ペースを落としたい場面で逆にペースを上げた

12年経って改めて気象情報を見たら、向い風8mの強風に押し戻され、気温も18℃台で日差しが強い中で、よくサブ3できたと思う。

そしてこの時にサブ3できたのは、途中苦しい場面が何度も何度も襲ってきたけど、絶対にサブ3するんだ!って決して諦めずに、キツくてペースを落としたい場面でむしろペースを上げたこと。

キツくなったのにペースを上げるって意味わからない方もいるでしょうが、この翌々年のサロマ100km中盤にキロ6も保つのがギリギリで自己ベストどころかサブ9も厳しいって状況になった時、サブ9.5でいいか?って脳裏に浮かんだ瞬間に良いわけないと、すぐに打ち消して、自分を抜くランナーについて、しばらくして抜いて、さらに前にいるランナーを抜くを繰り返しているうちにキロ5どころかもっと速く走れるような気分になるZONEに入った。

前をいくランナーを抜くことで、自分って凄いってポジティブな気持ちになることも大きいけど、ペースを上げることでランニングフォームが整うことも大きな要因です。

神戸マラソンの時も、同じような集中力を発揮するとともにフォームが整ったのでしょう。

今週、つくばマラソンなど開催されますが、絶対に達成したいタイムがある方は、ここでペースを落としたら絶対に目標達成はできないという場面に遭遇することがあるでしょう。もちろんキツいのだから無理にペースを維持すれば終盤大失速するかもしれないけど、絶対に達成したいタイムであるなら、可能性を1%でも残すために粘る場面です。そんな時はペースを維持しようと思っても維持できないなら『先のこと』や『残り距離』は考えずにペースを上げてみてください。その一瞬の切り替えが、ネガティブに振れていた気持ちを、ポジティブに一瞬で振り戻して、そしてZONEに入る引き金になるかもしれません。

もう無理とか、諦めの気持ちになると、自分自身や仲間などへの言い訳ばかり浮かんできたりします。そうなると、ペースを落としても楽にならないばかりか、ペースは落ち続け、それまで感じなかった痛みも出てきたりするし暗い気持ちになってしまいます。結果はともあれ、自分自身に何度も負けそうになったとして安易な方に流されないように何度も踏みとどまることができたら次に繋がります。

12年経ちますが、あの時の終盤の感覚はほんと素晴らしいものでした。

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