つくばマラソン走って〜無理する無理しないについての考察〜

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つくばマラソンなんとか完走〜緊張感に満ちたレースだった〜

つくばマラソン後にこちらの記事を書きました。

日曜日につくばマラソン走り、既に3日目になりました。年内の目標レースとしている防府読売マラソンまで20日を切りました。

今回、レース前に喉を痛めましたが、空気が乾燥したため、私同様声が出ないくらい喉を痛めている方が多いようです。

さて、つくばマラソンは走るかどうか当日朝まで判断を迷ったと書きました。

私は平熱が低く35.6℃くらいですが、レース当日はその水準に戻りました。朝の時点では、ただ声を出しにくいだけの状態だったので、スタートラインにつくことを決めました。

さて、エントリーした大会はどんなに体調が悪くても走るという方はいますが、私自身はそんな考えはなく、その時の身体の状態によって安全にゴールできるかどうかを冷静に判断して決めています。

体調が悪いというのは風邪に限らず、腹痛や下痢気味、筋肉や関節の張りや痛みなどを含みます。また自分自身の体調はよくても悪天候などによりレース中に体調悪化するような場合も同様です。

その上で、そのレースを走るメリデメと走らないメリデメを考えます。走ることは自分にとってデメリットが大きいなら走らないという選択をします。

例えば、今回走り切れたとしても、しばらく寝込むような状態になったり、故障して走れなくなる可能性が高い場合には、それを上回るメリットはほぼないと思いますから出ないという選択をします。ただ、そのレースにかけて長年努力をしてきたのであれば、もう走れなくてもよいから走ると考える場面もあるかもしれません。

もちろんメリデメで全てが決まるわけではなく、デメリットが大きくても走るべき時はあるかもしれません。

それ以外にも大事なことは周りに迷惑をかけないか?の視点です。咳がゴホゴホ出る状態で混雑したスタートブロックに入ったら、周りの選手は不快だと思いますし、集中力を削がれるでしょう。

もう一つ、仮に途中で状態が悪くなった時に止めることができるかどうかも大事な視点です。山に入るトレランレースだと山の中で悪化しても自力で戻らねばなりません。ロードでもジャーニーランは自力で戻るのが大原則なので、体調を把握しながら先に行くか引き返すかの判断に迫られます。

もちろん状態を悪化させないためにできることは全てするのは大前提です。

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少し話は逸れますが、

無理をする。無理をしない。

は言葉にはしやすいですが、その基準は個人差が非常に大きく、私の無理をしないは、他の方にとってはかなり無理をする行動であることもあるし、逆に私が無理をする。と感じる行動が全く無理ではないと感じている方もいます。

このように無理をするの「無理」の基準は個人差が非常に大きいのです。

そもそも、ランニングをしない方から見れば、フルマラソンを走ること自体が相当無理なことだと思います。またフルマラソンまでしか走らない方にとっては100km走ることなど無理以外の何者でもないと感じるでしょう。

私は、本格的な登山はしませんがウルトラトレイルは走りますので、脚が終わっている状態で危険な箇所を通過することはあります。(コース設計者に腹をたてますが。。)その私からみても本格的な登山で少しふらついたら奈落の底に落ちるような箇所を縦走するような登山は絶対にできませんし、しようとも思いません。(登山を否定しているわけではありません。)

また、このように個人差のある「無理をするという言葉は」でさらに大事なことは、白か黒、0か100かというスイッチをオンかオフにするようなものではなく、限りなくリスクがゼロに近い無理から、死亡するようなハイリスクまでボリュームを回すように無段階なものだと思います。

リスクがゼロなんてことはマラソンに限らず、健康や、生活、ビジネス、大きな視点で人生でもありません。多くの方は、リスクをゼロに近づける努力はしつつ、また自分自身のリスク許容度を判断し、多少のリスクをとって生きているのです。

今回、故障箇所が良くなりつつも不安があったり、今は良いのだけど2週間ほど体調が不安定で、今は仕事を休めないなど、さまざまな理由でDNSします。という連絡を複数の方からいただきましたが、それもその方々が悩んだ上で出した答えですから正解だと伝えました。私が同じ状況なら答えが変わるかもしれないし、また違う答えを出す方もいるでしょう。

判断には身体の状態だけではなく、その方の置かれた状況にもよるので、アドバイスはするけど決めるのは自分です。

さて、私はこのような観点で判断していますが、今回走ることを決めたのもこれらの判断からです。

今シーズンは12月15日の防府読売マラソンと、2月2日の別府大分毎日マラソンで自己ベスト更新したいと考えていました。また、年齢なり・私なりの調整方法を試行錯誤するために、つくばマラソン前は10日前から練習負荷を思いきり落としてみました。この調整がよければ防府や別大も同じような調整をします。

今回は喉を痛めましたが、筋肉の状態などは主観的にも客観的にもかなりよくなりましたが、これは実際に走ってみないと分かりません。その確認のためにつくばマラソンを走ることにしました。また、防府に向けた脚作りの意味合いも大きいです。

最初に書いた走ることによるメリデメに当てはめると、メリットは今書いたことです。また思うより走れるかもしれないという気持ちもありました。

デメリットは体調悪化ですが、それも自分自身許容できる範囲であること、そしてスタート前の準備や、スタート後の状態確認、さらに無理をしないことで、リスクを極小化することにしました。

また、許容できる範囲と書きましたが、イメージしやすいように書くと、脚に張りがありレース中に痛みが出るかもしれないが、でないで最後まで走れるかもしれない。ただ、いきなり故障するような状況ではない。のと同じ程度と考えてください。

そのような状態でも出る出ないの判断は様々でしょう。

仮に今回のレースが本命レース1週間前の刺激入れとしてエントリーしていたレースだったら、まず出ないでしょう。なぜならメリットよりデメリットが大きいからです。

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実際走って感じたことは、疲労感があり自己ベストを出すような状態ではありませんが、冷静に走ることができました。

レース後の筋肉の状態は、ふくらはぎや足底などはほぼ張りはなく、内転筋を中心に太もも周りと尻、そしてお腹がかなり張っていますが、これは身体を上手に使えたことによる張りで、防府に向けてよいレースになったと思います。

それとレースに向けての疲労抜き期間も、今回試した10日間が私には良かったですが、8日くらい前にはよい状態になってきたと感じたので、12月15日の防府に向けて、まずレースの疲労を抜き、合わせて喉を完治させたら、12月5日か7日まで負荷をかける予定です。

話は少し変わって、今回、スタート前から雨で身体を冷やし、また途中から気温が上がるような気象コンディションにより、体調を崩しDNFの判断をした方は少なくないと思います。

レースが終わってから考えるともっと頑張れたのではないか?とか、自分は根性がないなど考えてしまう方はいますが、その時は様々な情報や状況を総合的に判断してやめたのですから正解だと思います。

大事なことは、もっと頑張れたのではないか?と自分を責めることではなく、なぜリタイアするような状況になってしまったかを考えることです。例えば低体温症でリタイアした方がいますが、なぜそうなったかを考えれば雨対策ができていなかったため靴擦れが酷くなり走れなくなり歩かざるをえなくなり身体が冷えてしまったのです。また過去痛めた箇所が痛くなりリタイアせざるをえなくなった方がいますが、直接の原因は痛みであっても、その痛みが出た理由は序盤ハイペースになったことで脚に負担をかけてしまったこと。そして序盤ハイペースになった理由は整列が遅くなり焦ったこと。なぜ整列が遅くなったかと言えば忘れ物をとりに戻った。など考えていくといろいろ見えてきます。

そんなことをレース後に振り返っていくと経験は積み上がっていくと思います。



「つくばマラソン走って〜無理する無理しないについての考察〜」への2件のフィードバック

  1. つくばマラソンをDNSしました。色々迷うところもありましたし、やはりDNSは気持ちのいいものではありませんでした。
    ですが、自分の中でのメリットデメリットを考えると、やはりDNSだったのだと思いました。
    迷いを解説して頂けたようで読んでいて、なんだかスッキリしました。ありがとうございます。
    次の大会に向けて頑張りたいと思います。

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