サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン③〜前半の振り返り〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン③〜前半の振り返り〜 から続く

40-50kmは51’55(25:32-26:23)で、50km通過は4時間7分19秒とPB出した時より10分以上の遅れとなった。

50km通過 4時間07分19秒

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2015年は後半も走りやすい気象条件だったが、今回は日差しが強く気温が上がり、この辺りでPBは厳しいと思いはじめたが、気持ちを切らさずにその時々において、できる走りをするしかない。

54km過ぎのエイドでは、まずトイレを済ませ、ドロップバッグを受け取り、手早く後半用のアスリチューンなどをnakedランニングバンドにしまい、すぐに出ようと思ったが、脚の張りが強くなっていたので、マッサージクリームで脚を手早くマッサージした。補給は最初の登り坂を歩きながら行った。エイド滞在はトイレに入ったこともあり3~4分かかったが仕方がない。

エイドに入る前から上り坂でペースは落ちていたので、50-60kmは60’22かかった。

日差し・気温は厳しくなってきたが、約5kmごとのエイドの中間にある水かぶり用のサブエイドが必要なほどには体温は上がっていなかった。2014年はもっと厳しく、水かぶりをしてもすぐに被りたくなるほどだった。

60km通過 5時間07分42秒

60km以降はペースが多少落ちるのは仕方がないが、抜いていくランナーについて走ったり、フォームを微調整したりしながら、ペースダウンを最小限に押さた。

63kmのスペシャルドリンクは例年日差しが強く中身が温まってしまうので、今回はボトルにモルテン320の粉を250cc分いれておき、エイドの冷たい水を入れようとしたが、思った以上のタイムロスになった。容器の間口を広げるなど改善の余地があった。

今回はアスリチューンによるエネルギー補給や、経口補水パウダーによる塩分補給とともに、中盤から集中力が切れそうになったら早めにナチュラルカフェインのCNC(Catalyst Natural Caffeine)を2粒ないしは3粒飲んだ。

また、63km以降は、カフェイン入りのアスリチューン・ポケットエナジー・ブーストを使い始めた。エネルギー補給が足りない、いわゆるガス欠症状になると気持ちもネガティブになっていくが、今回はそうならないように早め早めにアスリチューンを飲んだ。

60-70kmは57’25かかったが、走行中のペースは5’25/km程度でこらえた。

70km通過 6時間05分07秒

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sub9を死守するにはこれ以上のペースダウンは出来ない。

80kmを7時間以内で通過すれば、残り20kmをキロ6まで落ちてもsub9できる。もちろんそこまで落とすつもりはないが精神的に楽になる。80km手前のスペシャルにもドリンク状にしていないモルテン320の粉を置いていたが、63kmのようなタイムロスをしたくないので、ボトルに巻いたエナジードリンクとアスリチューンだけ使った。

70-80kmは57’49(29’14-28’35)とペースを維持していれば、落ちてくるランナーを抜くことが出来た。80km通過は7時間02分58秒と7時間をこえてしまったが、大きなトラブルもない。もちろん脚には疲労感や張り感はあるが痛みはほぼない。

80km通過 7時間02分58秒

残り20kmであればペースを上げることが出来そうだと思った。エイドのロスを入れて10km53分ではいけば8時間50分を切れる。ここ2年間8時間50分台だったから、そこが切れるなら切りたい。と思い、ワッカの青い海が広がる下りに入るとペースを上げたが、直後膝に痛みが出てしまった。

慌てずペースを落として状態を確認すると、痛みは落ちついた。まだ20kmあるので、ここで痛みが出るとsub9に黄信号がともるので、しばらく痛みが出ないかチェックしながら走ると、ワッカに入る前のペースなら痛みは出ない。PBでもない8時間50分切りを狙いに行ってsub9を逃したくないので、ここから折り返しまでは様子を見ながら走った。

折り返しまでは向かい風だったが、気にならないレベルだった。気温は上がってきたので、気を抜かずに塩分補給などは適宜行った。

折り返しの橋の上り下りは、世界記録を狙うコースには不要だと毎回思う。橋の前を折り返しにして、その分の距離はスタート地点を下げてもいいし、第1折り返しを先にしてもいい。そんなことを考えながら淡々と上り、淡々と下りを2回繰り返したが、ここでも何人か抜いた。

この先に90km地点があり、80-90kmは57’05(27’54-29’11)とそれまでと同じようなペースで走り、90km通過はほぼ8時間だった。残りキロ6を少し切ればsub9だが、その時点で走行中はキロ5分半前後で走っていたのでトラブルがなければ大丈夫と思った。ただ、トラブルが1回あれば間に合わないギリギリのところにいる。

90km通過 8時間00分04秒

ここからは、自分のことだけではなく、ウルプロメンバーを見つけながら走った。sub10でゴールするには、私が94kmに着く前にすれ違わないと厳しいと計算したが、そこまでに3人のメンバーとすれ違い、それ以降のメンバーもPB更新しはそうだ。

私自身は、とにかくトラブルの芽を摘み、またペースが落ちないようフォームを修正しながら走った。

ワッカを抜けた辺りで、残り距離と時間からsub9を確信したが、最後まで気を抜かず、不用意にペースを上げずにとにかく淡々と走り、ラスト200mだけ気持ちよくペースアップし、サロマ湖8回中、6回目のsub9となる8時間57分27秒でゴールした。

フィニッシュ 8時間57分27秒

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ラスト10kmは57’24(29’22-28’02)と、60km以降はほぼ同じペースだった。

今回は、ほぼトラブルなく走れたので、もう少し途中で無理しても良かったのではないか?とレース後に思うこともあったが、それは結果論で、レース中はフィニッシュ地点までの残り距離を考えながら、その時できる走りをしていた。

奥武蔵ウルトラマラソン前後のどん底状態から、sub9できるレベルまで引き上げることができたのだから、PBにはカスリもしなかったが、よく頑張ったと思う。

ただ、この1年少々で1500mからフルマラソンまで5つの距離でPBを出し、250kmを超えるウルトラマラソンも完走したが、100kmに関しては2015年からタイムが止まっているのは内心悔しい。

私の場合は、100kmはフルマラソンの走力にかなりリンクする。2015年も今年もフルマラソンのタイムはほとんど変わらないので、今の走力のままだと、2015年のような気象コンディションでないとPBは厳しい。ただ今年くらいのコンディションであればPBを出せるよう、フルマラソンのタイムをこの秋冬にさらに高めていきたい。

今回、ウルプロメンバーは10人走り、9人がPB(うち初sub10は3人)と、1人は60代後半で故障を乗り越えてPBに迫る走りをした。

ウルプロメンバー全員完走〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

ゴールしてくるメンバーの喜びに満ちた、安堵したような表情を見ると、ランニングコーチとしての喜びを感じることができた。



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