少しの意識で走りは変わる


ウルトラプロジェクト練習会の前にメンバーと短時間マンツーマンでレッスンしました。

今回のメンバーはフルマラソンベストタイムが4時間27分の男性ランナーです。

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ランナーとして非常に恵まれた身体をしている彼の入会当時のフォームです。

画像で見ても分かりやすい後傾です。


定期的に練習に参加するようになり、本人も意識しはじめた頃の動画のカット画像ですが全体的によくなってきましたが、後傾は相変わらず。


これは7月くらいの画像です。だいぶ良くなってきました。フォームが変わることで、最初はCグループで走っていた彼はBグループで頑張れるようになりました。

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そして水曜日の練習会前です。
だいぶ良くなっているのですが、肩に力が入っていることから腕がロックしてしまっています。暗いから動画は無理と思いましたが本人に分かるくらいには撮影できました。画像は明るく編集してます。


本人の意識ではしっかり腕振りができています。

しかし角度を見ると30度くらいしか動いていません。

バランスよく走れれば腕振りはさほど気にする必要はないのですが、彼の場合は腕振りで後傾を抑止して、接地で地面を押す感覚を掴めると思ったのです。

ただ、その場でしっかり腕振りをしてとか、後ろにしっかり引いてと伝えても変わりません。

何故なら本人の意識はしっかり腕振りが出来ているのですから。。
そこで腕や肩の力を完全に抜いて走ってもらいました。


何本か走ってもらってから、本人に走りにくいか?普段と違うか?聞くと走り難くないし、スピードも変わらない。との答え。

腕を振っていても、ダラんと力を抜いても走りが変わらないなら使えていないということを本人に理解してもらいました。合わせて肩の力を抜くと走りやすいことを。


そこで振り方を簡単に伝えて走ってもらいました。使い慣れていないから肩に力が入りまくりでしたが、徐々にスムーズになってきました。合わせて後傾が改善されてきました。

その後、地面を押すイメージを掴みやすいドリルを一緒に何本かして終了です。

本人の振り返りです。

過去指摘されたため、自分では十分後ろに腕を振って走っていたつもりだったのですが、動画を見て驚きました。

腕を大げさぐらいに振るようにしただけですが、後傾姿勢が改善されたようで、びっくりするぐらいに地面の反発を感じて走れるようになりました。足の着地位置のことなのに、腕を意識するだけで改善されるというのがびっくりです。

その後すぐにチーム練だったので、早速実践してみました。後半のバテた時でも足が動くようになり気持ちいい!と思ってたのですが、やはり後半で腕・肩がかなり疲れてしまいました(使ってなかったので当たり前ですね)。上半身も上手く使った綺麗なフォームになるよう、今後もしっかり意識して走っていきます。

彼とは、フルマラソンで自己ベストを1時間くらい更新しようと話していますが、十分狙えると思います。

ランナーにより骨格や筋肉の付き方など様々です。柔軟性やバランス感覚だって違うのだから走りやすい効率的なフォームは様々です。ですから教えるのではなく、本人に気付いてもらうようにしています。教わったことはすぐに忘れますが、自分で考えて掴んだことは忘れず再現性があります。

ただ難しいのは、伝わり方は様々だということです。同じように動けるようにと同じ言葉を伝えても全く受け取り方は違うことがあります。その方に伝わるように、伝え方を工夫することが大事です。これはランニングだけではなく仕事でも日常生活でも一緒だと思います。

ウルトラプロジェクトについてはこちらをご参照ください。

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