30km走の呪縛を解いてPB更新

ウルプロ®︎メンバーの中澤さんがつくばマラソンで2年半ぶりにフルマラソンで自己ベストを出しました。

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中澤さんは今年の1月末にパーソナルレッスンを受けて、その後入会しましたが、それまでは故障が多く継続して練習ができなかったようです。

もうサブ3.5はできないのではないかという不安があった中での自己ベストでした。

タイム  3:28:57(ネットは3:28:40

従来のタイムは2017年3月の名古屋ウィメンズ マラソンの3:29:52(ネットは3:29:44)

今回、中澤さんに当時と今とで何が変わったか?を質問しました。

1.当時の練習内容

自己ベスト出した頃も、故障や貧血など体調不良になった頃も、平日は6kmジョグ+4kmペース走、200mの坂ダッシュ、週末にはペース走、30km走とLSDなどロング走を組み込んで、その間はジョグで繋いでいました。

(今年1月の中澤さんのフォーム)

毎週末30km走をすることもありましたが、それは、本やネットの情報、そして友人などから30km走をやらないと脚ができないよ。サブ3.5はキロ5で30km走れないと達成できないよ。と言われて、やらないとダメなのかと思っていました。またスピードがないから距離で稼ぐみたいなことも考えていました。

ただ、このキロ5で30kmは走れず、やっぱりわたしはダメなのだと、落ち込みました。そして出来ないから翌週も再度30km走したりしているうちに、身体に様々な痛みが出てきました。

2年半の間で痛みは変わりましたが、腸脛靭帯炎、坐骨神経痛、腓骨痛、鵞足炎、恥骨疲労骨折などさまざまな箇所を故障し、いつもかなりの疲労を感じていました。

(今年1月の中澤さんのフォーム)

実際、1年間のうち半年は故障していましたし、レースでも思うように走れず今回自己ベストを出したつくばマラソンでも2年前は、坐骨神経痛がひどく6kmでリタイアしました。

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2.現在の練習内容

水曜日、金曜日夜はウルプロの練習会に参加し、2ヶ月に1回くらいの頻度で、水曜日の午後練に参加してます。週末は、土曜日にジョグ、日曜日はペース走などしましたが、今回30km走はやっていません。

ずっとやっていたことをやらない不安はありましたが、ウルプロの週末練習会で15分間走×8本、12分間走×6本をTペースの負荷でやっていたので大丈夫だろうという気持ちもありました。

3.今回のレース展開と気付き

予定では4’43/kmぐらいで行く予定が32km以降ペースが落ちました。レース中やレース後は30km走してないから、脚が出来てなかったのかと思いましたが、考えると5kmぐらいから脚が重くなり、ハーフではいつものハーフのペースよりずっと遅いのに辛く、今回もサブ3.5はダメかもなんで考えながら走っていましたから、30km走しないのが理由てはなく、そもそも疲労が抜けていなかったのだと気付きました。

また、2年半前のサブ3.5は実は幻で、もう達成できないんじゃないのか?と言う気持ちが大きかったので、サブ3.5が達成できる。自己ベストが出せると分かった時はとても嬉しかったです。

と同時に32km以降ペースが落ちているのが残念だと、新澤さんに話をしたら数年ぶりに自己ベスト出したのに贅沢だと言われました(笑)

今回は1週間前から負荷を調整しましたが、次回は10日前から練習強度を落とすなど、自分にとって疲労が抜けて良い状態になるタイミングを見つけて行こうと思います。

4.故障や貧血などに苦しんだ根本的理由は?

走りすぎとフォームの乱れ、そしてケア不足だったと思います。

5.レース後の身体の状態は?

今回は太もも周りや尻を使えた感じの筋肉痛があります。今まではレース中、レース後に故障することが多かったことを考えると大きな違いです。

6.フォームが変わって何が変わったか?

(今年1月の中澤さんのフォーム)

今までは肩にかなり力が入っていましたが、ウルプロに入るまでは力が入っているという自覚が全くありませんでした。

フォームが変わって肩の力が抜け、上半身と下半身が連動するようになり、脚の回転も速くなり、以前より楽に走れるようになりました。

そして、とても楽しくなりました。

元々わたしはFacebookをやっていなくて、新澤さんにメッセージするために始めました。
新澤さんに連絡するまで色々悩み連絡するまで半年ほどかかりました。今思えば悩んでないでもっと早くメッセージすればよかったです。

ウルプロに入ってホントによかったです。

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こちらは中澤さんをはじめ貧血経験のある5人の女性メンバーに質問して書いた記事です。

ランナー貧血のアラーム 5人の経験と内科医のアドバイス 前編

この中でアドバイスをいただいた内科医の佐藤さんが勤務するクリニックを中澤さんに紹介しました。適切なアドバイスをうけて中澤さんの体調は良くなってきました。

また、フォームに関しては肩や背中に力が入ってしまうので肩甲骨が動かず、上半身の動きが下半身に伝わらないので骨盤がスムーズに動いていませんでした。その動きにくいフォームでペースを維持しようとするから、膝下が前に出て接地するフォームになっていました。今も肩が動きやすいフォームではありますが、上体の力は抜けてきたので、無理にそこを変えるようなアドバイスはしていません。

スピードもついてきてハーフマラソンも自己ベストを出しましたし、フルマラソンはまだまだ伸びます。

2年半前からタイムが伸びなくなったのは故障して継続的に練習ができなかったのが直接的な原因ですが、故障や貧血の原因は練習のし過ぎです。

特にギリギリサブ3.5のランナーが、練習で30kmをキロ5で走るのは難しいと思います。

なぜならレース本番は疲労を抜いて良い状態で走りますが、30km走をする時期は高い負荷をかけてトレーニングしている時期ですから疲れています。万全な状態でも平均キロ5のランナーが、疲れた身体でレースペースのキロ5で30kmを走るのは厳しいです。またその練習で後半失速すると不安になり、さらに疲れた状態で翌週にまた30km走をしてしまう。できないとまた翌週にしてしまう。タイムはドンドン落ちるかもしれないし、自信もドンドン落ちていきます。

そしてレース直前まで疲労が抜けない状態でスタートラインにつき、序盤から重たい脚で走り、中盤から動かない脚、痛い箇所に耐えながらゴールを目指すから故障しちゃうのです。

自己ベストを出した直後に中澤さんは30km走してないから後半失速しちゃいました。と話したので、私から中澤さんに30km走を繰り返していた時より今回の方が速かったし、後半の失速も小さいですよね。と伝えました。中澤さんは、それもそうですね。と笑顔になりました。

そして今回の多少の失速は脚が出来てないのではなく、脚に疲労が残っていたのが原因だと思うと伝えました。

30km走がいけないのではなく、やるタイミングや負荷が適切ではなかったのです。

30kmをやめたら自己ベストが出たことで、レース前には30km走をしなければならないと言う呪縛は解かれたと思います。

今日の練習会は、余裕を持って5000mを23分半で走り途中からサブ4を目指しているTさんを引っ張ってもらいました。Tさんは23’27でPB更新しました。

また、中澤さんは定期的にスポーツマッサージに行く以外に、毎日マイクロカレントのマッサージ機や、マッサージクリームを使ってしっかりセルフケアをしてます。特に過去痛めている箇所は念入りにしてます。

そのような意識変化が、2年半ぶりのサブ3.5。そしてPBに繋がったのです。

この週末に開催されたつくばマラソンと大田原マラソンを合わせて、私が把握しているだけで中澤さんを含めて10人のウルプロメンバーが自己ベスト更新しました。決して良好なレースコンディションでなかったことを考えると力をつけています。また目標達成できなかったメンバーもそれぞれレースを振り返って課題を明確にしてます。

全員の紹介はできませんが、こちらはウルプロメンバーのレース結果など紹介した記事です。



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