金沢マラソン2022〜種目移行は順調〜

金沢マラソンの結果については、大会当日Facebookページに投稿しましたが、記憶を記録に残しておきます。

30km地点付近の走り

リザルト

タイム 3時間01分17秒(グロス)

ラップ(0’18)21’10-21’24-21’13-22’07-21’25-21’08-21’50-21’25-9’17

ハーフ通過 1時間30分44秒

16kmあたりのトイレロスが1分半ほどあったので、そこを除くとほぼイーブンペースでした。

トイレロスは過去フルマラソンでは1回か2回あるだけで私にしては珍しいことですが、その原因と思われることなども残しておきます。

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レース前に考えていたこと

今シーズン最初のフルマラソンなので目標タイムは考えずに、後半大きく失速することなく良いイメージでフィニッシュすることを目標にしていました。夏まで800mや1500mなど中距離種目をメインにしていたので、フルマラソンを走りきる脚力を作る練習は圧倒的に不足しています。そのため9月から距離走など組み込みましたが、レースペースではハーフマラソンまでしか走っていないので、どこまで脚が持つのかは走ってみないと分からない感じでした。

また、1週間前に5000mで17分42秒の自己ベストを出すなどスピードはついているので、久々の都市型マラソンの雰囲気でオーバーペースにならないように意識していました。余裕を持って走れば4’05-4’08/kmに落ち着くだろうから、そのペースで行けるところまでいき、終盤は多少落ちても構わないから大きく失速しないように走れたら3時間前後で走れるだろうと、タイムを狙うというより、終盤どれだけ走れるかを確認するレースにしたいと考えていました。

レース展開

準備万態でスタートブロックについたつもりが、スタート15分前から急に尿意を催すも、既にブロックを出るわけにはいかずスタート。3月の東京マラソンは目頭が熱くなるくらいの感動を感じながらのスタートでしたが、今回は予想外の尿意のためそのような感動を感じることなく、また前方にすごく大きな方がゆっくり走っているのをみんな避けながら走っているので接触など転倒に気をつけながらのスタートになりました。

スタート直前から急に日差しが強くなったので、汗をかけば尿意はおさまるかもしれないと、しばらくはトイレに寄らずに走りましたが、集中できないのと下腹部に力を入れにくいことからスピードに乗れない。ペースが上がらないように気をつけて前半は抑えて走るつもりが、気づくと4’15/kmペースくらいまで落ちているのにはびっくりでした。

序盤からやや暑さを感じたので最初の給水エリアに入ろうと思うも尿意が気になりスルーしてしまう状態。エネルギー補給も10kmくらいから早め早めに取る予定でしたが最初に取ったのは20km手前でした。本来なら気持ちよく走れる下りもペースが上がらない。

せっかくの景色や大会の雰囲気を楽しむために金沢まできたのに、尿意のことばかり考えていて、これじゃダメだとロスタイムのことは一旦忘れて12kmあたりからトイレに入ることにして、コースから近いトイレをチェックして16km辺りで入りました。スピードを落としてコースから外れ、トイレに向かう間に消毒してトイレに入り、また消毒して、コースに向かい安全に合流するまでの時間をレース後にGARMINのデータで確認すると1分半くらいでした。元々サブ3ペースギリギリだったので借金を背負うことになりましたが、トイレに行ったことで、身体は明らかに動くようになり遅れを取り戻そうと少しペースアップしたところ15-20kmは22分07秒でカバーできました。

こんなことなら、序盤に入っておけばよかったと思ったけど、過去のレースで尿意がおさまったこともあるのでこの判断はちょっと難しいです。

ハーフ通過タイムは1時間30分44秒と想定より2、3分遅いけど、この時はトイレに行き心身ともに楽になったので、無理しなくても、これからはペースを保てるだろうなんて考えていました。

コースは前半に登り下りがある以外はほぼフラットな感じだと思っていたけど、短いけどキツめの登りが結構ありました。登りは短いからペースを上げて一気に登ってしまい、そこからリラックスして心拍数を落とすように走りました。

今回はほぼ単独走になりましたが、たまに集団に追いつき、後ろにつくと走りやすいけど、ちょっと遅かったりして、前半でサブ3ペースから遅れると中々よい集団はできにくいことを思い出しました。

オフィシャルのサブ3ペーサーはDブロック後ろから出ると聞いていたけど、トイレに入る前の上がり切らないペースでも追いつかれないのはおかしいと思っていたらDブロックの前から出たようでした。それに気づいたのは30kmすぎの折り返しで随分前を走っているのを見た時で、その時はちょっとマズイと感じました。

私を抜いていくランナーがいると合わせてペースアップするけど、中々持続する方がいないので、ほぼ単独でペースダウンしているランナーを抜いていくレースになりました。良くないと思ったのはランナーを抜いているとペースが上がっていると錯覚するのか、距離表示地点でラップタイムを確認すると全然上がってなくてガッカリすることも何度かありました。

日差しは終始強く暑さを感じていたので、序盤から水を被ったり塩分補給をしたので暑さでペースが落ちることはなくレースは進んだがペースを上げることができない。ラスト5kmからロングスパートをかければ1分くらいは短縮できると思うも、流石に疲労は出ているからペースアップするくらいの気持ちで走って現状維持がやっとでラップを確認するとペースはたいして上がっていません。

40km通過を2時間51分前後ならなんとかねじ込もうと思ったけど実際は2時間52分ジャスト。そこからが結構長くて、何回かコースを曲がりつつようやく競技場に入ってフィニッシュ。

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フィニッシュ後に思ったこと

ハーフ通過が1時間30分44秒で、フィニッシュが3時間01分17秒だから、ほぼイーブンペース。

レース前は脚はどこまでもつだろうか?と心配していたけど足攣りなどの気配もないままフィニッシュできたのは満足だけど、序盤あれほどスピードに乗れなかったのは残念でした。それも理由が明確だから次に生かしたらよいと思ってます。

次回は防府読売マラソンですが、序盤から狙ったタイムのペースで走る集団か集団付近で走ります。今回は風はさほどなかったけど、集団だと単独走より圧倒的にペースが落ちにくいし、リズムが合えば力を温存して走れるからやはり活用したい。

金沢マラソンの結果について、ガッカリしてるかと言えばそんなことはなく、中距離からの種目移行期の初フルマラソンであることや、10月2日の札幌マラソン(ハーフ)が暑かったとはいえ、まさかの1時間28分台だったことを考えると、今シーズンもフルマラソンで自己ベスト狙える走力は身についてきたと手応えを感じてます。

また、過去10月のフルマラソンはほぼ全て後半失速しているので、失速しないで走り切れたのは初めてだと思うし、今回のタイムも10月やシーズン初戦ではベストタイムな気もします。

尿意について

今回、序盤からトイレに駆け込むランナーをたくさん見ました。金沢マラソンはスタートブロックが細かく分かれているので、東京マラソンのように1時間以上前から並ぶようなこともなく、大半の方はスタートブロックに入る前にトイレに行ってから並んでいると思います。

私も会場についてまずトイレに入り、それから軽くアップして、スタートできる準備をして、荷物預けをして、それから再度トイレに行って出し切ってからスタートブロックに並びました。それなのにその15分後くらいに尿意を催すことになったのは驚きでした。先々のために原因を考えるとスタート直前は日差しが強くなったけど、それまでは涼しく身体が冷えたのも要因の一つですが、いつもしてなくて今回したことを考えると、粒状のサプリメント(Catalystシリーズ)を飲むために荷物預け直前にスポーツドリンクを200ccほど飲んだことです。多分これがなければ尿意はなかったと思います。スタートするまで尿意がなければ、走り出せば汗をかくので途中で水分補給をしても尿意に悩まされる心配はないでしょう。

使用したサプリメントはレース中にも使い効果を感じたので、次回はスタートブロックに並ぶ直前に飲むことはやめて、もっと早く飲むか、走り出してから飲むようにします。そして、レース中に尿意を催したら我慢しないで空いているトイレがあれば早めに入るようにします。

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この1年間で走ったレース

昨年のこの時期は奥武蔵・秩父ジャーニーラン146kmを走りました。その直前には中距離どころか短距離も走っていたので我ながら幅広にやっていると思いつつ、走力は確実にアップしていると今回のレースで感じました。

漏れがあるかもしれませんが一覧にしてみましたが結構出ています。

昨年の初フルは青島太平洋マラソンですが、ラスト5kmほどでここで無理をすると倒れると感じる状態になりペースダウンし3時間03分台でフィニッシュしたことを考えると、今回は体調を崩すことなく走れたのは収穫です。

開催日種目大会名記録
10/30マラソン金沢マラソン3時間01分17秒
10/225000mM×Kディスタンス17分42秒5(PB)
10/221500mM×Kディスタンス4分43秒7
10/2ハーフ札幌マラソン1時間28分38秒
9/255000mONE TOKYOトラックタイムトライアル18分36秒74
9/245000mM×Kディスタンス18分21秒9
9/71000mミドルディスタンスチャレンジ3分02秒90
9/17800mミドルディスタンスチャレンジ2分22秒60
8/21800m埼玉マスターズ陸上選手権2分21秒92
(M55-1位)
8/211500m埼玉マスターズ陸上選手権4分48秒21(公認PB)
(M55-1位)
8/7800m関東マスターズ陸上選手権2分21秒05(PB)
(M55-3位)
8/71500m関東マスターズ陸上選手権4分49秒94(公認PB)
(M55-2位)
7/105000mMETAタイムトライアル18分46秒8
7/9800m東京マスターズ陸上選手権2分25秒16
(M55-5位)
7/91500m東京マスターズ陸上選手権4分54秒09
(M55-3位)
6/1810kmマラソンフェスティバル39分55秒
6/61500mまるおカップ4分49秒
5/20100km弘前100km9時間33分41秒(1位)
5/151500mOTT4分42秒8(PB)
5/8400m東京マスターズトラック記録会1分05秒45
(M55-1位)
5/8800m東京マスターズトラック記録会2分23秒45
(M55-3位)
5/5800m埼玉マスターズ陸上記録会2分21秒62(PB)
(M55-2位)
5/51500m埼玉マスターズ陸上記録会4分53秒72
(M55-1位)
5/5100m埼玉マスターズ陸上記録会14秒23
4/17100kmチャレンジ富士五湖9時間56分01秒
3/2056km荒川リバーサイドジャーニーラン5時間38分24秒(2位)
3/6マラソン東京マラソン2時間59分13秒(公認PB)
2/115000mOTT18分22秒6
2/111500mOTT4分51秒2
1/295000mKYUMIN打破記録会18分19秒
1/9ハーフハイテクハーフマラソン1時間23分40秒(PB)
上は2022年、下は2021年
12/2610km川内杯栗橋関所マラソン37分46秒(PB)
12/12マラソン青島太平洋マラソン3時間03分58秒
12/110kmマラソンフェスティバルin昭和記念公園39分46秒
11/2820km月例赤羽1時間22分23秒
11/275000mM×Kディスタンス18分12秒7
3000m通過(10分44秒)(PB)
11/13400m東京マスターズ
トラック記録会
1分05秒59
(M55-3位)
11/13800m東京マスターズ
トラック記録会
2分24秒60
(M55-1位)
10/30-31146km奥武蔵/秩父ジャーニーラン20時間30分45秒
10/2410km月例赤羽38分43秒
(50歳代6位)
10/23800m東日本マスターズ
陸上競技選手権
2分25秒47
(M55-3位)
10/23400m東日本マスターズ
陸上競技選手権
1分04秒42(PB)
(M55-6位)
10/211500mM×Kディスタンス5分00秒2
10/215000mM×Kディスタンス17分53秒2(PB)
10/105000mKYUMIN 打破18分26分4

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役立ったアイテム

アグレッシブデザイン・ファイター

今回は日差しが強くなる予報だったのでアグレッシブデザイン・ファイター(日焼け止め)をしっかり塗ったことで、日差しは感じるけど暑くてペースが落ちるというような状況にはなりませんでした。使ったことがない方は試してみてください。特に長時間のウルトラマラソンやウルトラトレイルでは大きなアドバンテージになります。

経口補水パウダー

塩分補給として、エブリサポートを3本持ちましたが、ハーフ手前で1本とっただけで十分だと思いましたが、フィニッシュ後に顔が塩まみれになったいたことを考えるともっと摂っていてもよかったと感じました。

アスリチューン

スタート前に時間を空けてエナゲイン(赤)2本飲むのは、中距離レースからのルーティーンなのでそのままに、レース中はポケットエナジーのオレンジ味(白)とカフェイン入り(金)を摂取しました。ゼリー感はウルトラマラソンやトレランでは飲みやすいのですが、心拍数が上がり呼吸が乱れるフルマラソンでは飲み込みにくさを感じることがあるので、レース前にパッケージの上からゼリーを細かく潰しておきます。そうすることで元々飲みやすいアスリチューンがさらに飲みやすくなると私は実践しています。硬さなど好みがあるのでご自身でアレンジしてみてください。

また30kmを過ぎてから、フィニッシュまでの距離が長く感じてきたタイミングでカフェイン入りのポケットエナジーブーストを飲んだら気分が変わりました。こちらも事前に潰して好みの硬さにして飲んでいます。ポケットエナジーの良い点は(個人差はあると思いますが)水がなくても飲みにくさは感じないので給水所の位置に関係なく摂取できることです。

Catalyst リカバリー

日常のコンディションニングとして水素&マルチビタミンのCatalystリカバリーを使っていますが、開発者の小谷氏よりレース前やレース中にも良いとアドバイスをもらい、中距離レースでは使っていますが、今回ロードレースでも使ってみました。レース前に関してはこちらと併せて既に販売を終了しているナチュラルカフェインも摂取するためにスポーツドリンクの量が多過ぎてスタート前に尿意を催すきっかけになりましたが、ゼリー飲料などと飲んだらよかったと思っています。また小さなビニール袋に入れて25km付近で摂取しましたが、乳酸が抑えられたのか終盤になっても脚が終わる感覚はありませんでした。

こちらは、5000mで自己ベストを出した後に小谷氏に伝えたところ、CRに配合されている水素についてのエビデンスを教えてもらいました。

こちらは運動前の水素投与で・乳酸がおさえられた・疲労(運動時の筋力低下)が軽減されたというエビデンスです。運動前にCRを飲んでおけばパフォーマンスアップに役立つと思われる根拠の1つです。

アールエルワイルドペーパー5

今回、踵がゆるいヴェイパーフライネクスト%2を両面テープで固定して走りましたが、フィニッシュするまでずれなどありませんでした。その際履いたのがアールエルの和紙素材を織り込んだワイルドペーパー5です。こちらは今回のように途中で水かぶりが必要な暑いレースや雨のレースなどでソックスが濡れることで発生しやすくなる靴擦れが起きにくいモデルです。今回も足のトラブルはありません。

レース前に懐かしい出会い

最後にやっぱり大会は良いなーと思ったのは、たくさんの方に会えることです。レース前に準備をしていると『新澤さん!』と声をかけられたので振り向くと今回2連覇を果たした藤澤舞さんでした。そして少し話をしてから近くに4位入賞の板垣さんがいたので3人で写真を撮りました。ちょうど4年前の今頃中国武漢で開催された国際100kmマラソンでご一緒させていただきました。優勝おめでとうございます。

その時の日本選手団の集合写真です。

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