うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122KM完走③〜レース展開後半〜

うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122KM完走②〜レース展開前半〜

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そのような心身ともにキツイ時間帯には、平塚12時間走や信越五岳100マイルを走っているウルプロメンバーはきっと頑張っている。順位はともかくゴールして自分も頑張ったと思えるレースにしたいと、その時できることをして一歩一歩ゴールに向け走りました。

CP3からCP4も一向に復活しそうになく、この辺りは走る時間より歩く時間の方が長かったように記憶してます。

順位を落としてCP4の智恵子記念館前には10位で到着しました。

残りは30km切っているので完走はできるけど、心身ともにキツイ状況で、かつ夜があけ気温が上がりはじめてきました。

途中で私を抜いていったランナーとほぼ一緒にエイドを出ると少し話しました。その方は私以上にキツそうでペースは遅いけど頑張って走っていました。

私が走ると一気に差は開くのだけど、キツくなり歩くとまた追いついてきました。このあたりは、そんな抜きつ抜かれつを繰り返していました。

序盤・中盤でいろいろトラブルはあったとはいえ、レース前に16時間くらいで走れると思っていたのに、この調子では18時間くらいかかりそうと情けない気持ちになってきました。

もちろんタイムや順位を狙うレースではないけど、その言葉に自分は甘えすぎているのではないか?と自問自答しました。

楽しみ方は様々だけど、キツイこと・辛いことから逃げ、自分自身頑張ったと思えないなら、完走しても嬉しくないという気持ちが徐々に強くなってきました。

その時の気持ちは、

このままでは終われない!!

でした。

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CP4を出て4kmくらい(スタートから100km付近)にかなり傾斜のキツイ登りが見えてきました。頂上までは結構長い。

普通ならウンザリする場面ですが、その時は「この上り坂最後まで走ってやる!」と思ったのです。

いつもウルプロメンバーに伝えている言葉を、自分自身に話しかけて傾斜を登ると、思ったよりグイグイ進む。しかも歩くのと苦しさはたいして変わらない。

徐々にスピードは上がり、自分でも驚きの速さで登り切りました。振り返ると、一緒に坂を登りはじめたランナーはまだ半分も登り切っていなかったのです。

まだまだいける。

いや、いかなくてはならない。

順位的にはその時点で9位だけど、8位以前の選手はCP4をかなり前にスタートしているから追いつくのは難しい。その時は少なくとも一桁順位でゴールしたいと思いました。

その後、完全に復活したわけではなく、気温上昇もあり垂れる場面はありましたが、その度にあの看板まで走ろう。あの坂の上まで走ろうと決めました。

その後、視界に3人のランナーが見えてきました。最初は252kmか122kmか分からなかったのだけど、接近するとなんと全員水色のゼッケン(122km)でした!

一気に抜かすと、そのペースを落とさずにしばらく良いペースで走り続けて見えない位置まで差を広げました。

3人抜いたということは、9位だったから6位に浮上したのです。

入賞が3位までか6位までか分からないけど、なんか気持ちがポジティブになってきました。

順位を狙うレースではないと思いつつも、自分自身の気持ちを奮い立たすためにはこのような刺激が必要でした。

CP5 JR本宮駅(108km)で暑さを解消するためにトイレの水道で頭や首筋を濡らしてすぐにスタートしました。

さすがにこれより前のランナーに追いつくとは思っていませんでしたが、しばらく走りCP6の鹿嶋神社入口手前2kmくらいにあるコンビニで122kmのランナーに追いつきました。

その後すぐその選手を抜きましたが、内臓は相変わらず気持ち悪く吐き気でうずくまってしまいましたが、何も出ない。。

もう10km少し何だから頑張るしかないのです。

5位に上がり、そこから郡山市街に入ると信号待ちが長くなり、ストップアンドゴーの繰り返しになりましたが、まさか後続との差を気にするような展開になるとは思ってもいませんでした。

ゴールが近づいてくると、これからさらに先に進む250kmのランナーとすれ違いはじめました。

彼らはまだ中間点にも達していないのです。。

そしてまねきの湯に到着しました。

記録証をもらうとなんと4位!?

その後到着した5位の方と話をすると、どうやらコンビニで休んでる間に抜いたようです。

館山代表からは入賞は3位までだから惜しかったですね。と言われましたが、10位から4位まで引き上げることが出来たことで満足です。

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今回スィッチが入ったのは100km手前の上り坂です。そして、その流れで青色ゼッケンの3人が視界に入ってきた時です。

そこからの走りは自分自身頑張ったと思いますが、実はその前の走れない時間帯に、諦めず回復を信じて出切ることをコツコツとしてきたから、そのスィッチオンに繋がったのです。

しかしこのようにほとんど平らな箇所がない結構キツイコースでした。また距離は122kmとありますが、距離が正確に測定できるSUUNTO9で129kmくらいありました。それはルール上で歩道がある箇所を走り、歩道がない箇所は右側を走ることになっているので、結構右に左に移動するのと、コンビニ休憩などで距離をロスしたこと。そしておそらく122kmは平面距離であり実際はアップダウンがあるのでSUUNTO9で計測した129kmに近い距離だったと思っています。

その4に続く

うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122KM完走④〜 SUUNTO9のルート機能の精度とバッテリー稼働時間〜



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