結果には理由がある〜サロマ湖対策セミナー参加者の完走率95.8%〜で、ウルトラセミナーセミナー参加者 24人中23人完走したと書きましたが、ウルトラプロジェクトメンバーは10人以上走り池田さん以外は全員完走しました。
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私がゴール後に着替えてから応援ナビで、メンバーの状況を調べたら池田さんはかなり余裕をもったペースで走っていましたが90kmの通過が中々配信されないのでまさか!と思ったらリタイアでした。
□通過タイム
Start 00:01:01
10km 00:54:39
20km 01:50:35
30km 02:49:03
40km 03:54:44
フル 04:09:08
50km 05:13:17
60km 06:39:14
70km 08:05:53
80km 09:29:00
50kmからはおよそ10km85分かかっていますが、80km通過時点で制限時間まで3時間31分ありますから十分完走できるレース展開でした。
池田さんは、Facebookにサバイバルブランケットに包まった画像とともに低体温症でリタイアしたと投稿していました。
大会翌々日に急遽集まれるメンバーで打ち上げした際に話しました。もちろん無理しないでやめたのは懸命なのですが、その時のことをいろいろ思い出していただき、理由・原因など話してもらいました。
低体温症によりリタイアを決めたのは間違いありませんが、なぜ低体温症になったのかを振り返らないとダメです。基本ウェアリングのミスですが、話をする中でそれ以外についても気付いていただきました。
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ウルプロメンバーの素晴らしい走りを紹介することは多々ありますが、失敗事例の方が参考になることが多いので、池田さんに教えてもらいました。
□リタイア前の状況
□なぜリタイアを決めたか?
□リタイアした時の気持ち
□何が原因か?
最終的な原因は低体温ですが、そこに至った原因は以下が考えられます。
1.補給の失敗 :
いつもより準備していたジェルが少なく、前半も後半も摂取エネルギーが少なかった。エイドでもあまり摂取しなかった。これが、後半、熱が作れなかった原因だと考えられます。今にして思うと50kmからのペースダウンもエネルギー切れが原因だと思います。
2.装備の失敗 :
前半はウィンドブレーカーを持っていて、また、ドロップバックには雨具も準備してあったが、前半の暑さで要らないと思ってしまい、全部ドロップバックに置いてきてしまいました。結果として、半袖短パンでワッカ折り返しに行くことになり凍えてしまいました。
3.過信・油断 :
結局のところ、上記の1や2の失敗に繋がったのは、その前にUTMFや野辺山ウルトラを完走していたことから来る過信、サロマ湖ウルトラを甘く見て油断していたからだと思っています。
UTMFの時は夜間の山で放射冷却と風で寒いときも、汗でびしょ濡れの半袖短パンでも大丈夫だったので、自分が寒さに強いと過信していて、防寒装備をドロップバックに置いていくことに躊躇がなかったです。
また、今回は完走は余裕だろうと油断していて、予定走行時間から逆算してきちんと必要分だけジェルを準備せずに、何となく適当に持ってきただけだったが足りなかったです。
上記3 油断がなく、1か2のどちらか一方の失敗要因が避けられていれば、完走までは行けたかなと思います。
□このレースでの気づきは?
よくウルトラは事前準備をしっかりして如何に快適に走るかが結果を大きく左右すると言っている新澤さんの言葉が身に染みました。
悔しさはあるけど、今後は同様の失敗は避けられるだろうし、学ぶことは非常に多かったです。今後、色々なロングの大会に今回の経験は活かせると思います。また、サロマには来年きっちり準備した上で再チャレンジして、気持ちよく完走して来たいと思っています。
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池田さんが気づいたように、ウエアリングだけの失敗ではありません。打ち上げ時点では気付いていませんでしたが、補給が足りなかったのが最大の原因だと私も思います。
昨年のサロマ湖ウルトラマラソン後にこのような記事を書いているので参考のために掲載しておきます。
池田さんは仕事のため参加できなかったウルトラセミナー参加者はその辺りの対策もしっかり行ったので今回の素晴らしい完走率となりました。1名の方のリタイア地点は極寒のワッカではなく63km地点です。
ウルトラマラソンはこのようにリスクマネジメント力が試されるレースです。
池田さん自身、非常に悔しいと思いますが、現実から目を背けたり、悪天候のせいにしないで、原因を突き詰めたことで、次に繋がる様々な気づきを得ることができました。