阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜 から続く

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小刻みなジャブのようなアップダウンの後に、長く神経を擦り減らす急坂を下りきって辿り着いたAS6 アスペクタはここで、フィニッシュまでに、いわゆるラスボスが二つ待ち構えている。

この区間は16.1kmで、1,098m登って、918m下る。

アスペクタをスタートしてしばらく経つと24時間が経過した。長い上り坂を一歩一歩進んでいると再び日差しが強くなってきた。

ドロップバッグ地点で半袖Tシャツを脱いで、ファイントラックのアンダーシャツと、長袖Tシャツを着たので、日差しが出ると暑い。

再び日中を走ることになると思わず、長袖を着たのはミスだが仕方がない。まずアンダーシャツは熱がこもるので早々に脱いで、長袖の袖を捲ったりもしたが、捲った箇所が暑いのでそのままにした。日差しを遮ってくれると思えばいい。

水を被ってウェアを濡らせば身体を冷やせるが、ピークまでにどれだけ飲み水が必要になるか分からないので、安易に被り水には使えない。

景色はどこに行っても素晴らしい。見渡しの良い場所に出ると少し立ち止まって画像を撮った。

実はアスペクタをスタートしてから暑さ以外に、身体に変化が生じていた。

それはネガティブなことではなくポジティブなこと。歓迎すべきこと。

レース序盤からエイドごとに強く張ってしまった前腿を中心にセルフマッサージをしていたが、アスペクタでは行ったマッサージがツボにハマったのか奇跡的に脚の状態が良くなってきたのだ。

ただ一時的なモノかもしれないので、無理してスピードを上げることなく余裕度が高まったくらいに思うことにした。

この区間は標高500mから一気に1,100mまで600m登るが、予想より余裕をもって登りきれた。この辺りでは同じような位置のランナーと話をしながら登ったので気持ちが紛れたのかもしれない。

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SUUNTO9が示す標高を見ながら登り、ピークに辿り着いた時には、これであとは下って、登って、下ればお終いだと思った。

次のエイドまでの関門時間も頭に入っていたが、あと下るだけだから全く問題がないと思い、もう完走した気分になりかけていた。

しかし、この時大きな勘違いをしていた。それも2つも・・・。

一つ目はピークに達したらあとは尾根を走ったら一気に下るのみ。と思っていたが、この尾根の小刻みなアップダウンが非常に厳しく中々標高を下げることができなかったこと。

もう一つは、AS7出の口は下りきった場所にあると思い込んでいたが、高低図をよく見ると下りきってから300mほど登った箇所にある。一気下りで脚に大きな負担をかけてからの300mの登りはどのくらい時間がかかるのか考えるとさほど余裕はない。

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そして、下り傾斜に入ると脚に負担がかかるのでゆっくり下りていたが、下りぱなしと思っていたら中々キツイ登り返しが現れた。

この高低図を見ると2つの険しい登り返しがあるのは分かるが、実際持っていた紙はこの画像より小さいのでほとんど分からないような登り返しだった。

何とかクリアすると、先にまたキツそうな登りが見えてきたので、まさかこれも登るのか?と先を見るとランナーが登っているのが見えた。これを見た瞬間にこれはのんびりなんてしていられない。下りきってからの登りも厳しいコースかもしれない。ここまできて関門アウトにはなりたくないとスイッチが入り、そこから痛みを気にせず一気にペースアップした。激痛が走ると思いきやアドレナリンが出ているのか、さほど痛みを感じない。

歩いていると中々標高は落ちないが、走ると一気に標高は落ちる。おそらく底と思われる450m付近について時計を見ると関門までかなり余裕があった。誘導スタッフに残り距離を聞くと、1.8kmとのこと。高低図を見ると下りきってから3kmほどあったので、間違いではないかと思い聞き返すと1.8kmで間違いないようだ。

非常に日差しが強くなってきたが、残り距離が見えてきたので、残った水を頭からかけて冷やしながらAS7を目指し到着した。標高を確認すると600mほどだったので、エイドステーションの位置が変更になったのかもしれない。

ようやく最終エイドまで来た。

フィニッシュまで残り8.4km

阿蘇ラウンドトレイル⑧ に続く

阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜



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