小椋選手のハーフマラソン1時間ジャストは現時点世界ランキング13位

この週末に開催された丸亀国際ハーフマラソンで小椋裕介(ヤクルト)が1時間0分0秒の日本新記録で2位に入りました。あと1秒がもったいないと感じるタイムでしたが、ネットタイムでは1時間を切っており、いよいよ日本人が1時間の壁を破る時代に入りました。

しかし結果を見ると今年の箱根駅伝を彷彿されるような従来の相場観が大きく変わる大会となりました。

それは小椋選手が日本新記録を作ったことだけではなく、日本人だけでも、60分台が4人、そして61分台が25人の合わせて29人が1時間02分を切ったのです。

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WORLD ATHLETICS(WA)によると、過去3年間の日本人の結果はこちらです。

60分台 61分台 合計
2019年 0 20 20
2018年 0 8 8
2017年 2 4 6

2017年から2019年の3年間でのべ34人しか達成していない60分台、61分台を1レースで29人が達成したのです。

2020年はまだ始まったばかりですが、世界ランキングで小椋選手が13位に入ったほか、日本人がTOP20に4人がランキングされています。

ハーフマラソン2020年世界ランキング(本日時点)

1 59:09 Alexander MUTISO KEN
2 59:25 MEKONNEN ETH
3 59:26 Bernard Kipkorir NGENO KEN
4 59:27 Shadrack KIMINING KEN
5 59:28 Philemon KIPLIMO KEN
6 59:35 Abel KIPCHUMBA KEN
7 59:36 Geoffrey KOECH KEN
8 59:42 Gabriel Gerald GEAY TAN
9 59:47 Shura KITATA ETH
10 59:52 Andamlak BELIHU ETH
11 59:56 Geofrey KUSURO UGA
12 59:57 Brett ROBINSON AUS
13 1:00:00 Yusuke OGURA JPN
14 1:00:01 Callum HAWKINS GBR
15 1:00:06 Taku FUJIMOTO JPN
16 1:00:12 Jake ROBERTSON NZL
17 1:00:43 Masato KIKUCHI JPN
18 1:00:47 Vestus CHEMOR KEN
19 1:00:49 Yuta SHITARA JPN
20 1:00:56 Hosea CHIRCHIR KEN

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2019年のランキングTOPは58:01で、小椋選手のタイムは42位相当になります。

 

世界ランキング1位のタイム 日本ランキング1位のタイム 世界ランキング
2020年現時点 59:09 1:00:00 42位
2019年 58:01 1:01:33 162位
2018年 58:33 1:01:13 131位
2017年 58:40 1:00:17 45位

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参考までに2019年のマラソンの42位相当のタイムは2:06:12です。

また、ハーフマラソン1時間をVDOTで計算すると2:05:35と言うタイムが出ました。

ちなみに従来のハーフマラソン日本記録の設楽選手の1:00:17から算出されるVDOTのマラソンタイムは2:06:11と設楽選手が日本記録を出した時のタイムと一致しています。

また、大迫選手がもつ日本記録は2:05:50

そして、東京オリンピック日本代表の3人目のイスを決めるMGCファイナルチャレンジの設定タイムは2:05:49

MGCファイナルチャレンジ(男子)は残すところ東京マラソンとびわ湖毎日マラソンの2レースになりましたが、実質的に東京マラソンに実力者が集まりました。日本記録保持者の大迫選手(2:05:50)、前日本記録保持者の設楽選手(2:06:11)、そして2時間6分54秒のタイムをもつ井上選手が有力視されていますが、ここに小椋選手が加わりそうです。今年の東京マラソンは熱い戦いになりそうです。

(MGCファイナルチャレンジで、設定記録を上回り、最も速いタイムを出した選手1人が代表に内定しますが、その対象はMGCに出場した選手に加えてMGCシリーズを完走した選手に限られます。小椋選手はMGCには出場していませんが、MGCシリーズで完走しているので権利を得ています。)

 



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