昨日Facebookにアップしたパーソナルレッスンの動画について、本人の気づきなど早く知りたいというコメントもいただいているので早速作りました。
これはキャプチャーです。
上2枚がレッスン開始時で、下2枚がレッスン開始1時間後くらいです。
動画でも違いは分かりますが、キャプチャーにすると分かりやすいです。
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Hさんの自己ベストはハーフマラソン 2時間45分32秒、フルマラソン 5時間45分40秒です。
最初の走りを見てももう少し走れそうですが、レッスンを開始してから、しばらくは芝生を歩きながらヒアリングを行う中で足を使いすぎるのが原因で痛くなり失速しているようです。
また爪が死んだり、甲が痛くなるというので、シューズの履き方もチェックしたら、紐の締め付け具合が弱くフィットしていませんでしたので、適度なテンションをかけて締め直したところ脚が軽くなったとも話していました。このようなことがタイムに大きく影響することもあるのです。
私はパーソナルレッスンをするときは必ず事前ヒアリングシートを書いてもらうだけではなく、レッスン開始時に十分な時間を使って、ヒアリングをしつつ、どのような走りをしたいのかを引き出し、本人が明確なイメージがもてるまで質問をして考え・答えてもらいます。
答えは自分自身の中にあるものです。
自分の中にあるけど気付いていないことを気づかせ、引き出し方が分からないことを引き出すことをコーチングと言いますが、練習会も、レッスンもセミナーも全てこの考えを大事にしています。
教える(ティーチング)のではなく、気付かせ導く(コーチング)ことが大事だと思ってます。
本人が理解、イメージできない動きを何回反復してもらっても定着できないと思います。本人がイメージできるようになり、なぜその動きをするのかを理解すれば短い時間でも変わります。
私は若い頃に陸上競技をしていたわけではありませんし、大学や実業団チームの指導経験などありません。それでもウルプロメンバーだけではなく、パーソナルレッスン、ウルトラセミナーなど受けられた多くの市民ランナーが自己ベスト更新や100km初完走できている理由は、どう伝えたら本人は気付くだろう。の観点をもち実行しているからです。
今回のHさんのレッスンに話を戻します。
動画のビフォーアフターを見ていただければスピード感がまるで違いますが、Hさんは『脚にほとんど負担をかけていないのにグイグイペースが上がって不思議な感覚だった』と話していました。
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こちらはHさんの振り返りです。
□今までの走り方
後傾でピッチが160くらい。のっしのっしと踏みしめてる。足だけで走ってる。上半身と下半身の連動がない。腕の振りが無駄。疲れる走り方。
□なりたい走り方
どこも痛くならない走り方になりたい。スーッと走れる感じ。速くなりたいというより流れるようにスムーズに走りたい。
□動きづくり
本人はいろいろ気づいていますが、それはHさんの走り方を変えるためにしたアドバイスであり、全ての方にして欲しい動き作りではありません。
記事にすることで、そのような意識を持つ必要のない方(持つことがマイナスに働く方)が実行してしまう可能性もあるのでこちらでは紹介しません。
例えば肩甲骨を寄せるとか、胸を張るとか、意識してはダメな方はいます。
伝えたことは、なぜHさんは足が痛くなるようなフォームになっているのかを理解してもらい、その原因をいくつか分かった上で、それらを変えていく方法を体感してもらい気付きに繋げました。
その際、骨盤を回すとか立てるとか、腰が落ちてるとか、よく聞くけど意味が分からないという質問に対してHさんが理解できるように伝えながら、分からないことを少しづつ頭で分かるようにして、それを体でも分かるようにしていったのです。
□動きを意識した後の走り方
未だかつてない速さで走っていた…。自分で感じる辛さと速さの違いにびっくりするくらいスムーズに走れた。足に辛さが来ないが心肺がまだ追いつかないのでしんどい。
もちろん、数10分間で心肺機能が強くなることなどあり得ません。ただ元々キロ5分半で走るのがキツくてキツくて仕方がないランナーが、トラック1周99秒で走れてしまったら心肺がキツイのは当然です。
少し心肺機能を楽にするために、接地場所を身体に近くしてもらって走った1000mは4’20で走りましたが、このタイムは自己ベストどころではないと本人は話していました。また、このペースならまだまだいけると感じていたようです。
心肺機能が強くなっていないのに、これだけ変わるのはランニングダイナミクスが大幅に改善したからです。
そのあと、自宅でして欲しいトレーニングなどアドバイスして90分のパーソナルは終了しました。というか最後のトレーニングが一番キツかったと思います。。
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こちらは過去のパーソナル関連の記事です。
平日夜はほとんどパーソナルをする時間はありませんが、平日の夕方までであれば可能な時間帯もあります。
またウルプロ練習会はメンバー同士の気づきなども有効に活用していますので、パーソナルを受けなくてもかなり変わると私は考えています。
大事なことは自ら掴み取りに行くことです。パーソナルがそのキッカケになれば良いと思っています。
練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。