安曇樹香100kmトレイルを10時間11分で優勝〜Taupo Ultramarathon 2020〜

アスリチューン&アグレッシブデザインサポートアスリートの安曇樹香は昨年からニュージーランドを本拠地として活動しています。そのニュージーランドで開催されたTaupo Ultramarathon 2020 で優勝しました。

このレースはUTMBの予選イベントであり、国際トレイルランニング協会(International Trail Running Association)公認レースです。

距離 100km 累積標高 3,546m

タイム 10:11:43

<スポンサーリンク>

安曇は自身のページにこう投稿していました。

まさに我慢大会。スタート5kmで思いっきり転び、ラスト95kmが激痛でした。呼吸はうまくできないし足はもつれるし、おでこには大きなたんこぶができるし!とにかく気力で押し切った~。絶好のコンディション、最高の景色、のはすが、今のところレースの思い出は鬼のような痛みでかき消されてます。

ロックダウンで大会中止もしくは延期?オークランド市民のみ別日開催?などいろいろな情報が飛び交っていましたが、大会3日前にアラートレベルが下がり、ギリギリ予定通りの開催となりました。先の読めない状況の中で準備を進めてくれた大会スタッフやボランティアの皆さんに感謝感謝です。

7年ぶりに来たタウポは自然豊かでやっぱり素敵なところでした。痛みが消えるころにはきっとまた出たくなっちゃうんだろうなー。次は景色も楽しみながら走りたいです!

安曇にいくつか質問しました。

<スポンサーリンク>

今回のレースについて

タウポの自然を存分に味わえるレースでした。コースは9割オフロード。羊が群れるのどかな牧草地からシダやヤシの木が生い茂る森の中、湖畔沿いのトレッキングコースまで、どの道も走っていてとても気持ちがよかったです。タウポ湖から眺めた朝焼け空が心に残っています。

また、大会スタッフやボランティアのホスピタリティーが素晴らしかったです。かなり起伏のあるコースでしたがエイドステーションも10箇所あり、サポート体制が充実していたので助かりました。特に今回は、2度目のロックダウンがあった中でいつも以上に大変な大会運営だったのではないかと思います。

実は2度目のロックダウンを受け、レースの数週間前に大会中止もしくは12月に延期とのアナウンスがされていました。それが一転、感染が拡大しているオークランドからの参加者のみ大会翌日に非公式レースをやるということになり…。ラッキーなことに開催3日前にロックダウンが解除され、何とか予定通りの開催となりました。レースができたのも、そんな先の読めない状況の中で何とか大会が開催できるようにと準備を進めてくださったみなさんのおかげです。大会当日もボランティアスタッフの全力で選手を支えようという思いが伝わるレースでした

<スポンサーリンク>

優勝した時の気持ち

今回は無事ゴールできた安堵感が大きかったです。思わぬアクシデントでレースは痛みとの闘い。フィニッシュした時はもう止まっていいんだー!と思いました笑 結果的に優勝できたのは最後まで走り切ったご褒美です。

アスリチューンをどのように使ったか?

レース中は長い登り坂が始まる40kmと70kmを目安にポケットエナジーを二回使用しました。素早く摂取することができたおかげで、エネルギーが枯渇することなく坂を登り切れました。また、レース後は回復タイプのスピードキュアを使用しました。走り終わった後なかなか固形物を食べられないことが多いので重宝しています。

アスリチューン公式サイトはこちら

アグレッシブデザイン製品について

ニュージーランドは紫外線が最も強い国の一つなので、日焼け対策には日本にいた時以上に気を使っています。この製品を使用すると長時間強い日差しを浴びても日焼けになりにくいと感じます。レースでは体力消耗の軽減につながるので助かっています。また、スキンケアクリーム「ウルス」は普段から持ち歩いて使用していますが、においやベタつきがないところも気に入っています。

アグレッシブデザイン公式サイトはこちら

<スポンサーリンク>

コロナ禍の練習

コロナの感染拡大により、今回は2月以来のレースでした。こんなに長い間大会に出なかったことは今までにあったか思い出せないくらいです。この間には合わせて3ヵ月ほどのロックダウンもあり、外出すら思うようにできない日々でした。

すべてが初めてのことで先も見えない。やりたいのにできないこともどんどん増えていく。そんなもどかしさはありましたが、何を言っても始まりません。今ある日常の中でいつも通り、リズムは崩さず、日々練習してきました。走ること自体が好きなので大会がないことはあまり気になりませんでした。限られた中でもできることはあります。大会に出られない代わりに一人ウルトラマラソンにチャレンジしたり、自分を試す機会も意識的につくっていました。

とはいえ、レースに出るのはやっぱり楽しい。レースでは緊張感も辛さや喜びも、たくさんの人と共有できます。周りからパワーをもらい、思っていた以上の力を出せることもある。率直に、スポーツの持つ力って大きいなーと、今回の大会を通して改めて実感しました。

感染の終息にはまだまだ時間がかかりそうですが、できる範囲でいろいろなことに挑戦し、ニュージーランドのレースの魅力も伝えていけたらうれしいです。

<スポンサーリンク>

安曇は今年もサロマ湖ウルトラマラソンにエントリーしていましたが中止になりました。そのため一人でアップダウンの多いオークランドで100km走ったとのこと。

驚いたのはそのタイムが7時間44分であり、それは2018年のサロマで出した自己ベスト7時間47分より速かったのです。

安曇は、過去4回100kmを7時間台で走っていますが、比較的条件のよかったサロマで出した2回以外は、アップダウンの厳しい沖縄100Kと、強風の中開催された茨城100Kです。茨城100Kは私も走りましたが、嫌になるような向かい風の中を何十キロと走りました。そのレースでの7時間台には驚きました。しかも距離が100.8kmだったので実質自己ベストだったのです。その時の安曇の走りを記事で紹介しましたので合わせてお読みください。

この記事の中で嬉しかったことをこう話しています。

どんなに苦しくても走ることをやめなかったことです。心が弱気になると、ちょっとした身体の異変が大きなもののように感じられてきます。

少し膝がぐらついてきたけれど大丈夫か?

お腹が痛いときはどうしたらよいか?

まだ先は長いと感じてしまうと一気に不安になってしまう。何度も襲ってくる不安の波に飲み込まれないように。まさに自分との闘いでした。

そんな中、気持ちを強くもち、怯むことなく、前を向いて走り切ることができたことは、また一つ、壁を乗り越えられた気がします。結果として記録や順位がついてきたのはとても嬉しいことです。

今回、序盤転倒し激痛に耐え走り切ったこと、いつでも止められる一人100kmでハイペースを保ち続けたこと、ロックダウンで外出もできない中でモチベーションを保って練習を続けたこと全てが、この時話していた自分自身との闘いに負けないに繋がっていると感じました。

来年以降、日本のメジャーなウルトラマラソンやトライアスロンに参戦するでしょうが、どのような走りをするのか楽しみです。

画像提供:安曇樹香

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA