野辺山ウルトラ100km完走率100%〜ウルプロメンバーが意識したこと〜その1

(大窪さん撮影)

昨日開催された野辺山ウルトラマラソンには100kmと同時開催の42kmや71kmを含めると2,812名のランナーが参加しました。

100kmの完走率は69.7%と昨年の69.8%とほぼ同じ数値となりました。

速報記録はこちら

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出走数 完走数 完走率
100km男子 1,956 1,383 70.7%
100km女子 331 211 63.7%
合計 2,287 1,594 69.7%

 

昨年の完走率などこちらを参考にしてください。

野辺山ウルトラマラソンとフルマラソンのタイム比較〜ウルトラセミナー参加者の場合〜

今年は自然災害により崩落した林道区間を通らずに迂回したコースになったことから、累積標高は減少し、最高地点も低くなり(標高が高いと酸素濃度が薄くなり心拍数が上がる)、砂利道を走らなくなったことから走りやすく、タイムが出やすくなるかと思いきや優勝タイムや完走率など大きな違いはなく、例年通り厳しい野辺山ウルトラとなりました。

(石澤さん撮影)

今回10人のウルプロメンバーが100kmを走り、なんと全員が完走しました。

100kmマラソンは距離も長ければ時間も長いので様々なトラブルに襲われます。特に野辺山ウルトラは日本でも完走が難しい100kmマラソンの一つで「野辺山を制する者はウルトラを制す」と言われています。

その野辺山ウルトラで10人全員が完走というのは私も驚きです。メンバーの中にはフルマラソン4時間台のメンバーや、60代のメンバーも複数含まれているのです。

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今回メンバーに2つ質問をして教えてもらいましたので、今年完走できなかった方や、来年チャレンジしたい方など参考にしてください。

質問1 ゴールが見えた時の気持ち

質問2 レース前・レース中含めて準備・意識して良かったこと

Kさん(男性)12:19:14

(石澤さん撮影)

昨年初完走したときは満身創痍で、初完走できる喜びと、苦しみから解放される安堵感が混ざってましたが、今年は余裕あり、昨年の自分を大きく超えられる喜びで100%でした。

脚を使わないフォーム

ウルトラマラソンの想定ペースで、脚を極力使わないフォームを練習時から意識していました。脚よりも腰や体幹を使うフォームです。それが本番でも出せたのが良かったと思います。 ただ長時間そのフォームを維持すると腰に負荷がかかるので、エイドごとにストレッチはこまめにやりましたが、地味ながらフォーム維持に効果的だったと思います。

Kさん(女性) 12:21:37

(石澤さん撮影)

90キロから100キロがとつてもなく長く感じたので、これで終わりと、ホッとしました。

腰を高く保つことを常に意識

準備したことは大体の予定のペース配分と、 脱水症予防のため、経口補水パウダーを持ちました。 42キロ以降暑くなったら、途中で水をかけられるようにソフトフラスクをドロップバックに入れました。またジェルなどの補給に関しては、レース中に考えられなくなくなるので、あらかじめ、ジェルには何キロでとるかを書いておき、それにそって摂るようにしました。しかし80kmあたりでお腹の調子が悪くなり補給を控えたことから少しガス欠気味になりました。

また、違和感の残る膝が悪化しないように下りはスピードを抑えました。そして上りは練習の時と同じで、腰を高く保つことを常に意識しました。71キロまでは頑張って、71 キロ以降は歩いたり、走ったりと思っていましたが、71キロ以降は気持ちが切れてしまったのか、思ったようには走れませんでした。ただ、膝は、下り、特に上りから急に下るようなところで違和感を感じたので、慎重に温存しながら走ったせいか、故障につながるような痛みはありませんし他の部位も痛みはなくホッとしてます。

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Iさん(女性) 12:31:39

(石澤さん撮影)

スタート前にウルプロメンバーと「帰ってきたいではなく、帰ってくる!でいこう」と話をしたので、帰ってきた!とすごく嬉しい気持ちとゴールをくぐるまで全力で走ろうと思いました。

補給計画・ペース計画&脚を使わない走り

初めてのウルトラマラソンで不安いっぱいでしたが、 準備が大事と聞いていたので補給・ペースをしっかり考えました。そうする事でレース中に焦りがありませんでした。 また、アップダウンのあるコースだったので、足を使わない走りを心がけました。疲れてきたら練習会で意識している事を思い出してフォームを立て直すようにしました。 結果、100km最後まで足の痛みなどなく走りきる事ができました。

野辺山ウルトラ100KM完走率100%〜ウルプロメンバーが意識したこと〜その2 に続く

野辺山ウルトラ100km完走率100%〜ウルプロメンバーが意識したこと〜その2



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