完走とリタイアの境界線   〜昨年リタイアのウルプロメンバーが今年意識したこと〜

今年のチャレンジ富士五湖100kmの完走率は以下の通りです。

男子    出走者1,508人    完走者1,092人    完走率72.4%

女子    出走者280人    完走者187人    完走率66.8%

合計    出走者1788人 完走者1279人 完走率71.5%

完走率は昨年とほぼ変わりなく、完走できるのは10人中7人くらいです。

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今回は昨年リタイア、今年完走したFさんに昨年とは何が違ったのかを質問しました。

Fさんは今年ウルトラプロジェクトに入会したメンバーです。入会前は4時間30分を超えていたフルマラソンのタイムがなんと3時間37分までアップしました。またまだまだ伸びる要素がたっぷりのランナーです。

昨年は56kmでリタイアしましたが、今年は11時間24分で完走しました。

レースマネジメント

前回・・・知識が無かったので、完走目的で前半7’00/km、後半8~9’00/kmペースで走り、ギリギリ完走を狙っていた。そのためエイドで長い時間、休憩を何度もしました。

今回・・・ウルトラセミナーの内容を参考に5分程度のペースを目標にしたが、時計を持たなかったので、感覚で気持ち良く走れるペースで進みました。結果として潰れて歩き倒した90km以降を除き、設定ペースとほとんど変わらずに進むことができた。また、潰れる前のエイド休憩も最低限にしました。
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補給

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前回・・・補給の知識が無く、エイド頼み。1つのエイドでおにぎり5個食べたりしていました。

今回・・・前日にスマッシュウォーターでウォーターローディング(身体に水分を貯め込む)し、当日はスタート前までに、アスリチューン・エナゲインやポケットエナジー、カツサプ、カルニチン、スマッシュウォーターを摂取しました。

レース中も、決めた距離で、アスリチューン・エナゲインやポケットエナジー、カツサプ、カルニチンなどを摂取しました。

エイドの固形物は、バナナ、豚汁、おにぎり、うどん、うめぼしを少量食べただけで、今回は自分で準備したサプリメント中心で行きました。

メンタル

前回・・・体調がよくなかったので目標にしていた10時間半はむずかしくモチベーションは低かった。また第1ウェーブでスタートしたことから抜かれ続けてメンタル的にも厳しかった。

今回・・・目標タイムは可能だとモチベーションは高く、第3ウェーブスタートだったので抜かれることはほとんど無く、つぶれた後もメンタル的に楽だった。また仲間と沢山エール交換できたため、プラスになった。

今回どのように走ったか?

時計を持たず、気持ち良いスピードで良いフォームと腕振りのみを意識して走り続けた。

辛い時に何を考えて頑張ったか?

痛みをどうやって無力化するかを考えて80kmから90kmまでは踏ん張れたが、目標タイムが無理だとわかった途端ゆっくり歩くことしかできなくなった。ただ、どうやって痛みをごまかして、ジョグができるかは試行錯誤した。

完走を確信した時、ゴールした時、どう思ったか?

最後の10kmが本当につらかったので、解放されることにほっとした。10km歩き倒しになるほどボロボロになれたのはむしろ満足だった。

次回はどんな走りをしたいか?

・後半潰れてからもエイドで無駄な時間を使わない。

・潰れ始めてもフォーム見直し等ペースが落ちないようもがく

・下りはフォームを崩してまで過剰にスピードを落とさない

・ラストスパートは10kmが限界なので90kmまでは我慢する

・痛くて走れなくてもだましだましジョグすると段々麻痺して走れるようになる

・開けにくいサプリはジップロックにいれる

・トイレの大渋滞にならんで巻き返すつらさに比べたら、尿意を我慢する方が楽

・後半粘るため、60km前後のロング走行が必要

アスリチューンは走りながら飲めるから止まって飲まない

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アイテムについて

・時計は持たなかった。

理由は、ペースを守るより、一番気持ちよく走れるペースで進みたかった。1gでも軽くしたかった。時間やペース気にした分、腕振りがおろそかになるのを避けたかったの3点であったが、予想以上にコース上に時間表示がなく、貯金がなくなっているのにのんびりしすぎたり、目標タイムが怪しくなってきた時に時間がわからないのはつらかった。

・Nakedランニングバンド

今までTNFのウエストバンドを利用していたが、250gも軽い上にまったく揺れない、香港から送料4000円払って取り寄せた甲斐があった。トレイルのポールもつけられるのでハセツネでも活躍を期待できる。

・Salomonフラスク

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今までボトルを利用していたが、ランニングバンドに入れて練習したら揺れて嵩張った印象だったので、利用経験のないフラスクをぶっつけで利用してみたが、かさばらないし、使いやすいし、飲みやすい。

・日焼け止め

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今までまったく使わなかったが、日焼け対策をすると疲労が軽減すると聞いたので使ってみた。本当はアグレッシブデザインを使いたかったが、高価なので、ネットでわりと評判の良かった日焼け止めを使ったが、練習では汗をかいて目や口に入りそうで気になった。さいわい大会中は汗をかくようなコンディションではなかったので大丈夫だった。反省としては髪の毛の少ないところにも塗らないといけないことを学習した。

本サイトより

Fさんの振り返りには様々なヒントがあります。また振り返りが全て正しいとは言えませんが、レース後にこのように考えることで経験値は確実にアップします。

文章を読んで感じることはそれぞれだと思います。でも参考になると思った部分だけご自身の走りに活かしたら良いと思います。





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